流星パズル

イナズマイレブンの愛を語りまくるブログ。
一部腐向けですので、苦手な方はお引取り下さい。

秘密 (佐久鬼)

2010-03-21 19:44:24 | 小説
※腐向け(BL)小説ですので、苦手な方はご注意下さい。


―――帝国学園は、校則が厳しい学園だった。
だが、生徒の中ではある都市伝説…みたいなものがあった。
中学生ともなると、異性と付き合い恋人関係になる生徒が多い。
そして、帝国学園には男と女で身に着けているバッチが違う。
そのバッチを、付き合った男女が交換する…という噂があった。
噂は学園中に広まり、男が女のバッチを着け、女が男のバッチを着ける奴がどんどん多くなった。
だが勿論そんなことに興味がない生徒もいて、
無論俺もその中に含まれる生徒の一人だった。
ある日、常に疑問に抱いていたことを佐久間と源田に聞いてみた。
「あの噂、お前達も知っているだろう」
「…噂?ああ、あれか。知っているが、それがどうかしたのか?」
「知ってますけど、あの噂が何か?」
俺が聞くと、佐久間と源田はお互い同じタイミングで聞き返してきた。
「何故先生達は止めないんだ?
男は男のバッチを、女は女のバッチを着けるべきではないのか」
学園の廊下を歩きながら言った。
「まあ…。そう言われちゃそうだけどさ。
生徒手帳を見てみろよ。そんな事は校則に書いてないだろ?
だから先生もごちゃごちゃ言わないことにしてるんだろ、多分。
大体、今多いだろ?それやってる奴ら。
数え切れない数の生徒がやってること、何十人かの先生で止められる訳ないしさ。
それにさ、別に悪いことしてる訳じゃないから、放っときゃいいんだ」
俺の質問には源田が答えてくれた。
佐久間は、源田が先に答えたからもう答える隙が無くて喋らなかった。
「…そういうものか」
俺はぼそりと呟いた。
日頃気になっていただけなのでそんなに深く突っ込むつもりもなかったから、
源田の答えは完璧とも言って良い程だったので納得した。
そんな話をしている間にも、廊下ですれ違う生徒は異性のバッチを身に着けている奴がいた。
ただ、呆れる。
そんなことに現を抜かしている奴が、同じ学園の中で同じ勉強をしているとは。
やはりどれだけ校則が厳しくても、どれだけ学力が良くても、
中学生ということには何の変わりもない。
そこら辺にいる中学生と同じ脳をしている訳だから、仕方ないという言葉で片付けるのが一番かもしれない。

ある時だった。
「…あれ?」
俺は朝起きて制服に着替えるときに、あることに気が付いた。
「…バッチが…無い…」
俺は部屋中を探し回ったけど結局無くて、時間も無かったのでそのまま学園に行った。
「あれ、鬼道。バッチ無いじゃないか。
もしかしてお前も」「それはない」
朝登校すると、源田と佐久間がいて、源田が冷やかそうとしたから俺は全否定した。
「何故か無くなっていただけだ。
きっとどこかで落としたのだろう」
「でもさ、この噂も知ってるか?
恋人同士が別れるとバッチを着けないらしい」
「はあ?何だそれは」
源田の放った言葉に呆れた。
「ま、未練がましく着けてる奴もいるけどなー」
源田は爽快に笑い上げた。
俺は大嫌いな食べ物を食べた後みたいにげんなりとした顔になったけれど。
「…ということは、俺は勘違いをされるということか…」
既に俺はいつもより目立った存在になっている気がしている。
すれ違う生徒は必ず二度見。
先生は目が飛び出るかと思うほど驚いた顔をする。
「そういうことだ。ま、見つかるまでの我慢だ」
源田はぽん、と俺の肩を叩いた。
「…」
俺は放課後、必死で探すことを心に決めた。
―――その後散々人に見られ続けた後、放課後学園内にバッチを探し回った。
「…無い…」
俺は深い深いため息を漏らした。
憂鬱な気分だ。
「鬼道さん」
一人だった空間に、突然人の声が入り込んできた。
驚いて振り向くと、そこには佐久間がいた。
「佐久間?帰ってなかったのか。
何か用でもあるのか?」
「鬼道さん。バッチ、探してるんですか?」
質問に質問で返された。
佐久間は無表情を貫いたまま。
だからその言葉が何を伝えたいのか、表情を見ただけでは分からない。
「あ、ああ…。そうだが、それがどうかしたのか」
「ありましたよ、部室に」
佐久間が手を伸ばし、握っていた拳をぱっと開いた。
そこには確かに俺のバッチがあった。
「わざわざ持ってきてくれたのか、ありが…」
ありがとう、と言おうとしたときだった。
佐久間は開いた拳をもう一度握り直した。
「礼なら要りません。
俺の欲しいものは…、…分かりますか?」
佐久間は妙に真面目な顔をしていた。
俺は佐久間の言った言葉の“答え”は分かっていた。
分かってしまった。
分かってはいけなかった。
本来なら、冗談に変えて笑い飛ばすことも出来たはずだった。
だけどそれが出来なかった。
「…そのバッチか」
俺はもう無意識のうちにそう答えていた。
それが正解だと、分かって。
「そうです。俺のと…交換して貰えませんか」
心臓が一回転ひっくり返るくらいの勢いで跳ね上がった。
まさか、こんな形で二人の心を重ねる日が来るとは。
『そんなことに現を抜かしている奴が、同じ学園の中で同じ勉強をしているとは。』
偉そうに言っていた自分を殴ってやりたい気分だ。
もう、戻れない。
結局俺も中学生だ。
中学生の成長しきれていない脳では、理性が本能に打ち勝てる術を知るはずもなく。
「…佐久間。俺の欲しいものは…。
お前のバッチだ」
無意識に、そうだ、無意識に。
そう答えてしまったんだ。
「…コレは二人の秘密です」
佐久間は俺のバッチをパチンと着けた。
俺は、裏にSakumaと彫られたバッチを身に着けた。
これが恋人同士の証。
誰にもバレない赤い糸。
小さな約束。
二人だけの、秘密。
――――――――――――――――――――――――――――――


何じゃこれ。
※帝国学園にはバッチはありません。
あの…恋人同士が、ネクタイとかを交換するやつ、あるじゃん??
帝国はネクタイとかなかったので、
一番バッチが合うかな~と。

自分につっこみたい。
昨日、勢いで書いちゃったからこんな風になっちゃった…。
クソみたいな小説書いてる自分をぶん殴ってやりたい。
酷いなコレ(笑)!駄作(笑)!!

でも、本当は佐久間目線で書こうと思ってました。
それでもっと暗い話を作ろうと思ってたんですね。
鬼道が帝国を離れる時とか、
佐久間が入院してる時とか、
不動に追い詰められる時とか…。
でも、何もかもがピン!とこなかったんですよね~…。
まぁ…今回の小説がピン!ときたかどうかはさておき…。

叶さん、初めてリク頂いたのに、こんなグダグダでごめんなさい…!
佐久間と鬼道の性格(内面)をもっと引き出して書きたかったんですが…;;
ちょっと無理でした。本当にごめんなさい!
何が書きたかったんだー私のバカヤローコノヤロー!!
本当にすいません。リクありがとうございました^^

ミッフィーさんの豪吹の小説もこれから書きます!
絶対に期待はしないで下さい(笑)!!



3 コメント

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大丈夫♪ ()
2010-03-21 20:56:29
私が無理やりリクしたんで、全然大丈夫です♪
葵さんの小説好きだし、いくらでも待てます!!(笑)しかも中学生はいろいろと忙しいですし・・・
佐久鬼!!待ってまぁーす^^
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期待してるよ (ミッフィー)
2010-03-24 14:05:50
佐久鬼の小説も、なかなかいいですね。
豪吹の小説、楽しみにしているよ。
[私の豪吹小説のアイデア]
・吹雪が、他の野郎に目が行ってしまい、豪炎寺が怒る話。
・74話で倒れた吹雪と、心配する豪炎寺の、試合後の話。
これは、あくまで、わ・た・し・のアイデアです!葵さんが、もし、書きたっかたら、採用してください!
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コメ遅くなってすみません!! ()
2010-03-25 16:02:12
佐久間と鬼道ってこんな感じですよね
なんか切ない感じがまたイイ!!
またリクするかもしれないんですけど、よろしくお願いしまーす!!
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