田舎のエコノミスト

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コロナ禍と言うパンデミック

2021-08-27 10:22:11 | 日記
私は、齢74歳を迎えました。
74年間生きてきてパンデミックと言うのは初めての経験となりました。
当初は心が凍り付くような恐怖を感じました。未知の病気に対する過剰な恐怖感だったのでしょう。そして今もその恐怖は第5波の最中、より一層の恐怖を感じています。
日本におけるパンデミックは、遡る事100年スペイン風邪であったとの事。1918年
~1920年にかけ、日本の人口約5500万人に対し罹患者は2400万人近くに上り死者は39万人近くに上ったとのことです。
世界では、当時の推計では5億人が感染し5千万人以上の人が死んだとされています。当時の世界人口は概ね20億人前後と推計されています。
そして、「世界の一人当たりの GDPを 6%、消費を 8%押し下げた上、その後の経済成長に影響を及ぼしていたことが判明した。インフレ率を 20%引き上げたとの結果が得られている。」≪財務総合政策研究所・「感染症と経済学」より≫
これに対し、現在のコロナ禍では感染者は2億人を突破し、450万以上の死者が出ているとの推計であり、日本においては140万人近くの感染者と死者は、15000人以上になってきました。正にそれは、何処にいても、どんなSITUASIONでも感染するのではないかと言う底知れない恐怖感です。
しかし、それは、単に病気に対する恐怖感であり、景気後退や失業率などによる生活に対する恐怖感ではありません。
今回のパンデミックの蔓延に対して、失業、倒産という経済成長のリセッションに対して意外と冷静であることです。これは、まさに、根本にあるのはケインズ経済学でいう政府の財政出動が(大きな政府が)大きな役割をはたしている事を忘れてはならないと思います。
日本において、1990年台後半からの金融不況以降の失われた10年頃の2000年時にはピーク5%以上に達した失業率は現在3%程度に抑えられています。その失業率には雇用助成金に隠れている側面はあるとしても、現在までは、政策的には間違っていないのかもしれません。ただ、怖いのは格差でしょう。昨年実施された定額特別給付金が再度行われるとしたら、今回こそは真の低所得者層にだけ配布されるようなシステムは出来上がっているのか心配になります。特別定額給付金は低所得者層にとって本当に必要な給付金であったことは確かですが、一方で富裕層に対してまではいふするひつようがなかったような気がするのです。正にこれを同じ方法で繰り返し行われるとすると、政策による格差拡大です。
第5波のコロナ感染拡大に対し、諸々の心配事が出て悩むのは、私ただ一人でしょうか。
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