しばらく お大師さまが たくはつをしていると、 さっきの やしきのむすめが 後を 追いかけて来ました。 そして、
「おまちください さっきは たいへん 申しわけないことを しました。 ちょっと お願いがあるので、 おぼうさんに 私が あふせします。」
と おふせを わたしました。 お大師さまは、そのやさしい心と 信心ぶかさに 関心して、
「何か なやみごとでも あるのでしたら、 一つだけ かなえて あげましょう。 何でもいいですから 言ってごらんなさい。」
というと、 むすめは おどろいたように、
「本当ですか 私の顔にある たくさんのできものを どうか なおしてください」 と 言いました。
お大師さまにもらった布 3場面:やしきのぬすめの願い事 絵:さんぺいまさよ
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