ある日、FM放送を聴いていて突然という感じで流れてきたのが「青信号」、これが山崎ハコとの出会いである。
かなりな衝撃を受けた覚えがある。この衝撃がいつであったか、いまとなっては、よく思い出せないのだが、この「青信号」がアルバム「流れ酔い唄」に収録されているので、1978年6月以降の頃っだたということになるのだが、そんなはずはなく、私の感覚としては、もっと前だと思うが。
この後、すぐにレコード店へ直行。そして、ベスト、ライブを含め、1986年6月の「なわとび」まだが、すべてのアルバムを購入している。
(1990年2月の「SA・SU・GA(流石)」からはCDのようで、また、この頃から音楽生活は冬眠に入る)
いつだったか、そして、その時の経緯もまったく忘れてしまっているのだが、大阪の難波に在る(いまは無いかも知れない)、たしか、十字屋さんというレコード店に(十字屋さんは他の店で楽器も扱っていたが)ハコが来るという情報を何かで知り、興奮して会いに行った記憶がある。
この時、とくにサインをしてもらったわけでもなく、私から何かをしたわけでも無かったと記憶しているのだが、ハコが私の目の前2~3mの処に立っていて、彼女を見た私は、その時大変感激したことはいまでもはっきり覚えている。ステージでのハコは何度も見ていても、こんなに手の届きそうなところにいるハコは、この時が最初であった。この時、サインとか握手とか、してもらっていないはずだが、なぜしてもらわなかったのだろう。そういう状況のものではなかったのだろうか。その時のその記憶が、それ以上思い出せないのが悲しい限りである。
いま、レコードから聴こえてくる彼女の唄を聴いて、最初はただただ懐かしさに心が震えたが、いま、また、新たに私の心に彼女は語りかけてきている。
今回、改めてネット上の山崎ハコを訪ね歩いてみた。その中にYouTubeにハコのページ見つけ、そこにあった「織江の唄」を聴いた時、なぜだか分からない感情がこみ上げ、なんだか目頭を熱くしてしまった。これは何だろう。1996年のライブの映像である。
本名は「山初子」(今は「安田」)のはずなんだが、みんな「山崎」と書いている。私の記憶違いだろうか。(いや、そんなはずはないのだが)
当時は身体のことをずいぶん心配したが、いまなお、元気でライブは続けてくれているようだ。
■ 山崎ハコの世界
■ HakoYamasaki ThePurpleColoredNotebook
いつだったか、彼女の随筆「真夜中に太陽が見たい」に載っている写真と同じ写真を撮ろうと(踏切の写真)、彼女の生れ育った日田市に行ったことがある。まったく同じという訳にはいかなかったが、きっとあの踏切のであろう、その写真は撮ることはできた。いまもその写真はどこかに仕舞いこんでいるはずである。
そして、彼女が通ったであろう小学校を見、「霧の中の神社」に出てくる神社は、きっとこの神社のことではないだろうか、と思う神社を見つけお参りもしてきた。それが、そこであることを確かめる術もなく。(しかし、歌詞の内容にはぴったりなので、きっとそうだと信じているが)
彼女の書籍は他にエッセイ集「風の色」を持っている。(楽譜集は「幻想旅行」と「風の色」がある)
彼女のコンサートには、京都での「宵々山コンサート」とか「除夜の鐘コンサート」なども含め、当時、大阪周辺で行われたものは必ずいっているはずだ。チケットを数えてみると17枚残っている。もっと行ってたかも知れない。
そのステージでの彼女の衣装はいつも黒であった。そして、たいていはステージに置かれた椅子にギターを抱え、ステージ中央にポツンと一人座り、曲によっては横に安田裕美さん(ギター)がいる。(後に結婚され、きっと、陰で彼の支えがあるのだろうと勝手に想像するが)
彼女のコンサートで唯一手拍子が入るのが「気分を変えて」だ。そして、この曲は必ず歌っていたと記憶している。
■ 飛・び・ま・す (C1a1)
望郷
さすらい
かざぐるま
橋向こうの家
サヨナラの鐘
竹とんぼ
影が見えない
気分を変えて
飛びます
子守唄
Release: 1975年10月
Label: AARD-VARK(FV-9005)
■ 綱渡り (C1a2)
向かい風
白い花
ひまわり
天井
ヘルプミー
ひとり唄
ハーモニカ吹きの男
綱渡り
歌いたいの
誕生祝い
Release: 1976年10月
Label: AARD-VARK(VF-9006)
■ 藍色の詩 (C1a3)
あの海に
にぎりこぶし
幻列車
持って行きます
桜の日
藍色の詩
二つに一つ
花枕
ジプシーローズ
水割り
Release: 1977年3月
Label: f(FF-9001)
■ 流れ酔い唄 (C1a4)
流れ酔い唄
罪
青信号
うちと一緒に
ヨコハマ
さいなら
今日からは
きまぐれ
夜明け前
Release: 1978年6月
Label: f(FX-8003)
■ 人間まがい (C1a5)
誰が呼ぶ
きょうだい心中
ムラサキの花
からす
呪い
人間まがい
暗闇
三つの花
心だけ愛して
Release: 1979年5月
Label: f(C25A0028(F))
■ 歩いて (C1a6)
夢
我が里
道を探せ
黒いバス
小さな海
歪み板
何もいらない
君は自由か
13の女の子
歩いて
Release: 1980年10月
Label: f(C28A0117(F))
■ 茜 (C1a7)
夕陽のふるさと
ごめんしてね
小さな星の中で
やすらいで
繰り言
何度めかのグッバイ
命隠すな
母のような子守歌
さらば良き時代
夢のおろろん
Release: 1981年4月
Label: f(C28A0156(F))
■ 幻想旅行 (C1a8)
幻想旅行
北北東
終点まで満員
東北・都
雪の道
サンクチュアリーへ
港の歌
さくら
歌は旅
旅路
Release: 1981年11月
Label: f(C28A0190(F))
■ 幻想旅行II (C1a9)
スコール
ばいばいことば
海鳴り
あんたの大阪
ペンフレンド
港の景色
遠参り
若草山
幻想旅行
Release: 1982年4月
Label: f(C28A0210(F))
■ 硝子の景色 (C1a10)
ピノキオ
わたぼうし
荒野にShinkiro
自業自得
風の吹く日
マイ・灰スクール
気ままなランナー
姫鏡台
白い絵本
硝子の夕暮れ
Release: 1982年10月
Label: CANYON(C28A0243(F))
■ 風の色 (C1a11)
ヨコハマ・アンバランス
雨に唄えない
港OUT
男のウ井スキー
旅人形 りりあ
二人の風
ララバイ横須賀
旅の人
結局忠告
オーディション
Release: 1983年2月
Label: CANYON(C28A0259(F))
■ ダージリン (C1a12)
サマータイムが聞こえる
ダージリン
微笑みを一杯
夜の囁き
本牧750cc(ナナハン)
小さな質問
君の季節
'83の天使達
スケジュール
雪・ムラサキ
Release: 1983年9月
Label: CANYON(C28A0292(F))
■ てっせんの花 (C1a13)
てっせん子守唄
水車の都
町よ
百人の私
もう一度
時の扉
ライライライ
くちなし
鍵とコイン
Release: 1984年6月
Label: CANYON(C28A0336(F))
■ 光る夢 (C1a14)
祭りの女
He Who Me
一人静
私の部屋
いいことないけど
一人の旅
海のA
にらめっこ
光る夢
Release: 1985年5月
Label: polydor(28MX 1211)
■ 時は流れて (C1a15)
悲想
TELL A LIE
ミス・ミス
霧雨の街
ロードレース
時は流れて
ワルツの猫
紫の人
挨拶
夢の川
Release: 1985年11月
Label: polydor(28MX 1227)
■ なわとび (C1a16)
着物
稲の花
夜明まで
あとの祭り
なわとび
夢色電車
風旅行
風の街
ことば
空へ
Release: 1986年6月
Label: polydor(28MX 1239)
■ ファーストライブ (C1a17)
ハーモニカ吹きの男
ききょうの花
クレイジーラブ
水割り
二日酔
ひとり唄
気分を変えて
サヨナラの鐘
帰ってこい
向かい風
Release: 1977年11月
Label: f(FF-9010)
■ ハコライブII (C1a18)
島原地方の子守歌
ひえつき節
檜原ふるさと
望郷歌
こきりこ
花嫁人形
ソーラン節
佐渡おけさ
五木の子守歌
テンポイントの詩
ヨコハマ
ボロボロ
心の中は何かでいっぱい
日没
望郷
二丁目の子守歌
白い花
向かい風
Release: 1979年11月
Label: f(C35A0072~3(F))
■ 軌跡 (C1a19)
望郷
今日からは
きょうだい心中
気分を変えて
流れ酔い唄
飛びます
ヨコハマ
望郷歌
織江の唄
心だけ愛して
Release: 1980年7月
Label: f(C25A0099(F))
[ YamasakiHako: 19Album / 20Record ]