『オヤジぃ。』

連続ドラマ 2000年10月～12月放送

ストーリー 神崎完一(田村正和)、55歳。小さな内科の開業医で、妻・美矢子(黒木瞳)と子供3人の5人家族。家族のために懸命に働いてきたが、その子供たちが完一の心配のタネになっている。美人だが男っ気のない長女・小百合(水野美紀)。調子はいいが将来の展望がないイマドキの短大生の次女・すず(広末涼子)。病院を継いで欲しいのだが一浪中でやりたいことが見つからない長男・正(岡田准一)。家族からは、家族にも世間にもうるさいオヤジだと思われている。しかし、自分の子供だからこそ幸せになってほしいとついあれこれ意見をしてしまう完一であった。

出演 田村正和,水野美紀,広末涼子,岡田准一,石田ゆり子,及川光博,加藤浩次,矢沢心,今井陽子,黒木瞳他


　必ず泣いてしまう家族ドラマといえば私はこれ！



　遊川先生×八木Ｐ作品でいちばんスキな作品って云ったら、私はやっぱり『オヤジぃ。』だなぁ。放送当時、私は高校生でしたが、もうみんな見てたし、花*花の『さよなら大好きな人』 もカラオケでよく歌ってました(あっ、だけどこのタイトルがタイトルなんで、オヤジが最終回では死んじゃう？なんて噂も流れたりしたなぁ)

　それにしてもほんとにスゴイ家族ですよね～、神崎家って父・田村＆母・黒木さん夫婦に長女・水野＆次女・広末さんで、末っ子長男に岡田くんですよ！ありえない～、こんな美形家族(笑)で、長女の小百合は27歳で神崎夫婦は結婚30年っていう設定だけど、この当時の黒木さんは40歳。フツーに考えたら絶対ありえないし、なかば犯罪だよなぁ(笑)なので、黒木さん演じる美矢子ママだけは年齢設定は雑誌等でも明らかにはしていなかったはず

　自分の父親が完一みたいなオヤジだったら、それはそれで大変だし、正直ウザイなぁとか思うけど、だけどほんとに家族思いのいいオヤジなのよ。常にガミガミ怒鳴る頑固オヤジだけど、ほんとは誰よりも家族の幸せを願うとってもイイ父親。

　3人の子どもたちにもそれぞれいろんな騒動が起こって、最後には美矢子ママにもお互いにスキなのに別れた昔の恋人の出現で心揺れちゃって、オヤジは大ピンチになっちゃうんだけど、最後にはちゃんと元通りめでたしメデタシというハッピーエンドで終わる王道も

　で、私はやっぱりどうしても広末さん演じた次女のすずを見るたび、放送当時高校生だった自分の気持ちと重ね合わせちゃって、今でも見るたび泣いちゃいますほんとすずの気持ちが痛いくらい分かるんだよね。お姉ちゃんの小百合も弟の正もオヤジに反対されながらもめげずに自分のやりたいことに向かって一生懸命取り組んでいて、キラキラ輝いているのに、自分だけ何もない。何をしたいのかさえ分からないし、見つけられない。ほんと当時の私も、そんな感じだったんですよね。自分は一体将来、何をしたいのか全然分からなくて焦っていたって感じで。

　だから、そんなすずが最終回で“やっと自分のやりたいことが見つかった”って家族の前で打ち明けるシーンはもう大号泣ですよ“お父さんみたいなお医者さんになりたい。そして、病院を継ぎたい”って。もう泣かせるじゃん、すず

　あとは、やっぱり矢沢心さん演じるすみかのキャラは強烈(笑)今見ると、ガングロがほんと懐かしいもん(笑)ってか、2000年ってそんな時代だったんだね～と妙に懐かしく感じたり。唯一、オヤジを黙らせることが出来るのもすみかだけだし

　その他にも、ミッチーや加藤さんなんかも個性的なキャラで面白いです。特に田村さん＆加藤さんの掛け合いは結構笑えます。

　黒木さんと岡田くんの出演ドラマの中では、かなりスキなドラマのひとつです