IMONI ART PROJECT ~アートセラピーによる震災ケア in 福島~

小野町に避難された広野町のみなさんとのアートセラピーによる交流の様子をお伝えしていきます。

いわき市でいもにあーと再開 とたくさんの再会2

2011-08-31 12:30:24 | 被災地アートセラピー支援
※「いもにあーとプロジェクト」の趣意書はコチラをご覧ください。 趣意書
※発足までの現場での様子はコチラをご覧ください。さぶの被災地からのアートセラピーレポート

*****************************************
集会所の方にご挨拶して準備を始めます。

新しい環境は行った先の人とのコミュニケーションも
環境を使いこなすことにも緊張感があります。

特にアートワークはダイナミックにやろうと思うほど
環境への配慮が…

急に決まったという集会所前でのお祭りのことで
集会所の使用時間について
集会所の方Wさんと最初にちょっとしたやりとりもあり、
「やっぱり新しい環境だ~」と緊張気味な私。
さぶもすごく気を使っている感じです。


さらに
「この集会所は一般の施設と違って、
厳密な時間貸しではないので柔軟に対応することに協力してほしい」
という説明も受けました。
この集会所はイベントもやれば町の人の相談を受けたり、
会議もやったり、町からの保健指導、広報など、多様に使われる場所のようです。
きっと震災前であれば、「◎◎センター」と名のつくいろんな施設があって、
内容に応じてふりわけて対応できたことも
いまは、いくつかある仮設住宅エリアの集会所で対応することになっているんだろうなと
こんなところにも自分の普段経験しているアタリマエとの「違い」を強く感じました。


切り絵教室の準備を始めました。
テーブルはいま他の集会所に貸し出していてない、とのことだったので、
茶道用のイスに段ボールでテーブルマットを作って、
簡易に切り絵用のテーブルを作りました。

ここで切り絵教室をやっていることをお知らせするために
リヨさんはポスター作りを始めました。


教室の開始を予定していた10時を過ぎました。

「どうも」

と切り絵のカゲヤマ先生が、ひょうひょうとしたいつもの姿で集会所に到着しました。

「カゲヤマさーーーん!!」



八幡屋で野閉村式の時、
中央台にも切り絵のために来てくれるってしばしばと約束していたのは見たけど、
来てくれるととってもうれしい!!
馴染みの顔に会えて、私たちも少しリラックスしてきました。


カゲヤマさんはまだ八幡屋にお住まいで
今日はわざわざいわきまで車で来てくださったのです。
でも、近所から歩いてきたみたいなこの姿がカゲヤマさんです。


私たちがどんな活動をするのか、Wさんも知りたいようで、
何度も部屋へ様子を見に来てくれます。

「今日は何人ぐらい集まりますか?」
さぶが、八幡屋さんで切り絵によくいらしてくださっていた町の方のお名前をあげて
「連絡をとりたいのですが・・・」
というと、Wさんは事務所のほうへもどっていきました。

しばらくして
「Sさんは、今日は用事でこれないけど、来月の日にち伝えたら行きますって。
 さぶさんのことわかってましたよ。」

なんと、代わりに電話をかけてくださっていました。
最初のやりとりでちょっと緊張しちゃったけど、
Wさんもすばらしく協力的!!あったかい人柄にふれました。


そうこうするうちに
「迷っちゃって」
とTちゃんたちのママ・Aさんも登場。
Tちゃん、Nちゃんも一緒です。Naちゃん、Rくんまで!!

すると、集会所のWさんも事務所から出ていらして
Aさんにご挨拶を交わしたり
「Tちゃん!元気だった?Nちゃん、今日、かわいい服着てるね」
なんて親しく声をかけていました。

そこで、Wさんが広野町の児童館の先生だったということがわかるのです。
子どもたちがさぶを大好きな様子を見て
Wさんがますます打ち解けてくださっていく感じがしました。


子どもたちを通じて、Wさんとさぶはつながっているんだなー。


部屋に入るとTとNが「切り絵やる!!!」と言い、
Rくんが遊びだすと急に忙しい私たち。
八幡屋のラウンジが蘇ってきたみたい。



Rくんが水彩絵の具をやりたがっているので
集会所の絨毯を汚さないようにあわててレジャーシートを敷くのも
八幡屋のときとかわらない感じ。

横で、切り絵のための黒ラシャ紙をたんたんと切っているカゲヤマさん。

慣れしたしんだ場の雰囲気を味わって、すごーく元気がでてきた私たち。

さらに集荷所の1軒おいて向こうのおうちに住んでるというKくんもふらっと遊びに来て・・・
「元気だった!!!?」
すごくすごくうれしい!!


夕方からのお祭りの準備に来た、という焼鳥屋さんは
「がんばっぺ広野」の発起人のAkさん!

「ひさしぶりー!こっちにも来てたのか!」
とさぶに声をかけてくれます。




環境はかわるけど、
やっぱり0からじゃない、
八幡屋で築いた大きな1があるスタートだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿