Imachoの旅日記

旅好きImachoの旅日記を写真とともに綴っています!

ローマ・フィレンツェ 2014.1 8(トリトーネの噴水~サンタ・マリア・デラ・ヴッィトリア教会)

2014年04月05日 | イタリア
ホテルから徒歩数分、共和国広場に到着
今日はここからスタートです


広場は元々古代ローマのディオクレティアヌス浴場の
大きな半円形の柱廊を元に建てられた建物と、
中心に「ナイアディの噴水」があります


20世紀初めに造られた噴水なんですが・・・・
近くで見るとちょっとヒドイです・・・


真ん中には海神グラウコスが
暴れるイルカを両腕で捕まえる
格好いい姿の彫像があるはずなんですが、
お化けみたいです・・・



噴水の周りには4つの妖精像があるのですが、
その一つ「白鳥を掴んでる湖の妖精」には
苔がビッシリ・・・



早くキレイに掃除してもらえるといいんですが・・


共和国広場に面して遺跡のような建物に十字架が見えます
これは、ディオクレティアヌス浴場跡にミケランジェロがデザインした教会
「サンタ マリア デッリ アンジェリ 教会」



入口の扉が変わっていて、
最近になってポーランド人によって作られた
「受胎告知」だそうです。



古代ローマ時代の雰囲気の建物に
近代的デザインの扉が融合したこの教会。
内部も見たかったのですが、日曜日で、
ミサが行われて見学出来なかったのが残念でした


共和国広場の地下鉄駅「レプッブリカ」から一駅乗って「バルベリーニ」へ。
地上に上がって、高級ホテルが並ぶ有名な「ヴェネト通り」の入口右側に
ベルニーニの「蜂の噴水」が見えます



この噴水はバルベリーニ家出身のウルバヌス8世の為に
造られた家畜用の噴水で
貝とバルベリーニ家の紋章である3匹の蜂がデザインされてます。



そして、バルベリーニ広場の真ん中には
これまたベルニーニの造った
「トリトーネの噴水」があります



4頭のイルカが逆さになって
尾で貝殻を支え、その上に
ギリシア神話に出てくる海の神ポセイドンの息子トリトンが
座って上を向いてホラ貝を吹いている
という、ベルニーニらしい豪華な噴水です


後ろに回ってみると背中にも筋肉がモリモリ、
意外と髪の気がフサっとして可愛い感じです
これもウルバヌス8世によって依頼されたものなので、
紋章である3匹の蜂がついてますね。



今回、驚いたのは3年前に見た時と違って真っ白なんです
キレイにお掃除してもらえたんですね

(ちなみに前回見た時の写真はこちら )



ナイアディの噴水も早くキレイにしてもらえるといいな~
なんて思いながら上り坂になっている
「クワットロ フォンターネ通り」を歩いて行くと・・・



すぐに左手に「バルベリーニ宮(国立古典絵画館)」があります。
ローマパスの提示で半額の3.5ユーロ



中は撮影禁止なんですが、
有名な2作品がポスターになっていました。


手前がラファエロが描いた恋人の「フォルナリーナ」
奥がカラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を切るユーディット」


他にもベルニーニ作の胸像とかいい作品がいっぱいあります。
日曜日なのに人も少なくゆっくり見れるいい美術館です
(ちなみに、ここの地下にあるトイレ、
ローマではダントツにきれい近代的です。)


建物の前には噴水があるんですが



おじさんが口から水を吹き出してる顔が面白いです



でも、ちゃんと考えられていて建物をくぐり抜けたところから見ると
噴水が正面から絵のようにキレイに見えます



バルベリーニ宮を出て
クワットロ フォンターネ通りを歩き始めると
宮殿を囲む門柱がアトラスであることを発見



ギリシャ神話に出てくる肩と頭で天空を支える
アトラスという男性に由来するヨーロッパによくある建築の男性柱です。


少し歩くと四つ角に出てきます。
右斜め前には「クアットロ フォンターネ教会」という
ベルニーニのライバル、ボッロミーニ
が作った教会が見えます。
時間が悪くて、中は見学出来なかったのが残念ですが、
とてもキレイらしいです


でも、この四つ角は教会だけではなく、
四つの角に噴水があるので有名なんです。
教会のある角には「テヴェレ川」の噴水


テヴェレ川の手前、写真の左側は女神「ユノ」
右側は女神「ディアナ」



最後の一つはフィレンツェの「アルノ川」


この四つ角、交通量が多く写真を撮るのも結構大変
噴水も排気ガスでなんだか煤けて気の毒な感じですね


クワットロ フォンターネ教会の少し離れた隣に
ベルニーニが建てた
「クイナーレ教会」があります。
ミサをしていたので中に入れなくて残念



四つ角から「9月20日通り」に曲がって少し歩くと正面に
ド~ンと見えてくるのが「モーゼの噴水」です。



シクストゥス5世が
フェリーチェ水道のモストラ(水道橋の最終地点)
として造らせたものです。
ちなみにトレヴィの泉はヴェルジネ水道のモストラです。


近くで見るとモーゼは迫力がありますが
噴水(?)としては、
土台とライオンの口から
水が出てるだけで
トレヴィの泉と比べると寂しい感じです



モーゼの噴水の左手には
「サンタ マリア デッラ ヴィットリア教会」があります。



外観は普通なのに中に入ると、
豪華で華麗で派手な超バロック満開な教会です



天井にも天使飛びすぎ~



でも、ここが有名なのはこれがあるからです


主祭壇左手にあるコルナーロ礼拝堂。
ベルニーニ作「聖女テレサの法悦」

礼拝堂全部で一つの作品になっていて
両端にある観客席にはコルナーロ家の人々が
法悦シーンを見て驚いています。



右手に黄金の矢を持った天使が
雲の上の聖女の心臓に矢を突き刺そうとしていますが
法悦の中にいる聖女は身動きが取れなくなっている瞬間です。


まぁ、ベルニーニの素晴らしさが際立っている作品です
聖女の恍惚とした表情、衣服の襞のしなやかさ、ほんと素敵です


この天使の意味ありげな表情、なんか色気がありますよね・・・


いつまでも見ていたい作品です
(この作品を見る時は、ライトを是非つけて下さいね、小銭をご用意


感動冷めやらぬまま、教会を出て共和国広場まで戻ります。
ここから、170番のバスに乗ります























最新の画像もっと見る