ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

明治報道奮戦記「雲よ、伝へて!〜其の三〜」の製作裏話w

2019年12月13日 | 文学・歴史・美術および書評
C97のWebカタログ編集〜ってとこですが

そういや夏から忙しくて…本、出すだけ出して息絶えてるなw
ちょうどいいいので今だから語れる裏話。

「雲よ、伝へて 〜明治報道奮戦記〜 其の三」
まず表紙〜

宮崎の後ろの本は中江兆民(篤介)の「民約論」
頭で隠れてしまい…タイトル意味無えww(ま、いっか〜)
これや

で、本文に出てくる中江さんがどうして
全部自分の責任だから、八郎が参戦するの止めようとしたかって

この時の「民約論」は完訳ではなかったのですよ。
民約論というと「社会契約論」



思想て実際、アレルギーもあればかぶれもする。
ちゃんと考えないと「信者」になって熱狂してしまう。
私はどっちかというと「わかるけど無理」というか…
そういうスタンスかもなあ…
でもあの、「正義」に走っていける姿って、若いなとか(くうッ痛恨)
どっかにすごいな、という気持ちはあります。


あと、ここの半焼の書店の場所…

うちの父の書店って、熊本五高の時からずっとあって
中学の国語の先生(あだ名はニタはち)が知ってて
「かなり昔からある」と言っていたのです。
父は前書店だったところの店舗をそのまま受け継いで(リフォームはした)
経営していたのですが
裏は城下町ならではの、「町家」造りでした。
熊本は昔、病院建ったところはずっと病院、
学校建ってたところは頑なに学校…(なぜそこまで保守るんだ)
じゃあうちの本屋もずっとここにあったのかもしれんし

と、思いながら勝手にそこにいたしましたw
ちなみに

この場面に出てくる「利平」は

冨重利平(上野彦馬の弟子)です。
利平の写真館は城下の火事(「其の一」参照)
で燃えちゃったようですが
その後、再建された「冨重写真館」は
うちの書店があったところのすぐ近所です。


うちの書店はとうに潰れて無いがw
利平の写真館はまだあるよ。
記念館か何かにしてほしいけど、いまいち知名度無いからな
知ってほしい。

八郎らは
自由と言っても、書くことの自由すら無かった時代なんだな。
熊本の荒尾の方でヒーローだったという
まさに「ローカルヒーロー」

東北の「ワッパ騒動」について新刊でちっと触れてるんですけど
そこにもいるのよね、ローカルヒーロー。
歴史の教科書に載ってるメジャーなヒーローの他の
こういう「ご当地歴史ヒーロー」の話も面白いですよ^^


「雲よ、伝へて!」のシリーズは
コミックマーケット97 サークル「田原坂46」
12/29日、歴史創作ジャンル

西4ホール D-40a で!





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