伊木まり子と生駒の未来をつくる会

安心して生まれ、育ち、暮らせる生駒市を創るために、伊木まり子と共に歩むみなさんの会です。

 雑感

2012-08-30 20:20:03 | Weblog
2日続いての雨、私の日課、庭の水やりはお休みです。不要になった浄化槽を雨水タンクにやり変えて、できるだけ水道水を使わないようにしているのですが、日照りが続くと雨水タンクも干上がってしまいます。今日の雨でタンクの水も少しは増えたことでしょう。幾分、穏やかな気持ちでブログを更新することにしました。

先の週末は地元自治会の夏祭りや商店街の夏まつりと、子どもたちにとっては残り少ない夏休みの楽しいひとときだったかと思います。

今年は自治会の役員が回ってきたので、光線過敏症の私は、日焼け止めを厚く塗り、日よけの手袋、帽子と、紫外線防御のいでたちで何とか参加しました。地域の方々が子ども達のためにと、暑い中、労を惜しまず奮闘されている姿には頭が下がりました。

26日は、はばたきホールで開催された「在宅緩和ケア特別講演会」に出かけました。

厚労省のがん対策推進協議会の委員をされている、川越厚医師による特別講演「在宅緩和ケアの哲学」に引き続き、シンポジウム「在宅緩和ケアネットワークの構築」を聞かせていただきました。

シンポジストのお一人、近畿大学奈良病院の先生によると、生駒では、診療科や病院による温度差がかなりあって、多くの科で実践されているとは言えないものの、在宅緩和ケアを実践されている診療所の医師と病院の医師が連携し、痛みを和らげる緩和ケアを受けて、自宅で亡くなられる方が多いとのことでした。座長の森井医師によると、生駒市でのがん患者の在宅での看取りの率は約20%、全国でも最も高いとのことでした。

生駒総合病院に勤務していた時に、訪問看護ステーションの看護師さんと一緒に何人かの在宅の方を訪問し、床ずれや皮膚病の処置をしたこともあり、私にとっては在宅医療は身近なものでした。また、特に、緩和ケアは、私には大切な家族につらい思いをさせたという痛恨の思いがあって、田原本にある国保中央病院の緩和ケア病棟「飛鳥」を訪ねたり、何度かホスピス研究会の講演会にも出かけました。

家族というのは、今年の秋に17回忌を営むのですが、末期がんで亡くなった夫の父のことです。
亡くなるま際まで住み慣れた自宅で療養していた義父、誰よりも辛抱強い人でした。
どんなに激しい痛みと息苦しさをこらえておられたことか、今から思うと悲しくてなりません。当時は緩和ケアは一般的ではなかったように思いますが、特別講演によると1987年にはHospice Care Systemsという書籍も出されていたとのこと、息子夫婦は2人とも医者であったのに、思い至りませんでした。

義父を思い出しながら、生駒は、できうる限り多くの方が穏やかな最後を迎えられる街になって欲しいと思いました。

ところで、先のシンポジストの先生から、以下のような言葉を聞くことができました。
○病院勤務医と在宅医療を専門とする医師が協力して患者さんを見ていく「併診」が重要
○医師には「利他」のこころが必要
○地域全体が病院(として機能させることが重要と言う意味と受け止めました)

私は生駒総合病院閉院後、「地域完結型医療」(最後に紹介)という言葉を知り、それ以来、生駒でも実現できたらと考えてきたのですが、このシンポジウムで同じような思いに出会ったと感じました。嬉しくなりました。

最後に、参加されていた商店街の方から「商店街にできることはないか」という質問が出ました。医療について、医療者だけでなく、住民も考えようとしていることに、一層、嬉しくなりました。

私は生駒にこれからできる市立病院、3次医療を提供する近大奈良病院、民間の病院、診療所を中心に、生駒だけでなく周辺自治体の先生方などのご協力も得ながら、そして、住民も一緒に考え、地域全体が病院として機能するような街になってほしいと願っています。


また、終末期の医療は、内容によっては医療費をぐっと押し上げる原因になります。
ご自身が終末期に受けたい医療はどのようなものでしょうか? 
住民のみなさんにも、医療について考え、特に、ご自身の終末をどのように迎えたいか、在宅緩和ケアも含め、一緒に考えていただきたいと思います。

医療費が膨らみ国民皆保険が破たんするのではと危惧される時代。
もしかしたら、受けたい医療、終末期の迎え方を考えることで、穏やかな最後と共に、国民皆保険の破たんも防げるかもしれません。







「地域完結型医療」について
総合メディカルマネジメント2005年5月5日放送   
「医療の原点から経営を考える」 (九州大学大学院 医療システム学分野 信友 浩一教授 )より抜粋。

・・・医療者は医療の原点から、つまり患者さんがどのように医療に期待しているか、要望しているかと言う発想を知ること、そして我々医療を提供する側は患者さんが恐れていること、期待していること、要望していることがわからないという前提に立って、医療の現場を見ないといけないと感じています。・・・

第一は、自分が生活している、生まれ育ったなじみのある土地を離れて、医療は受けたくないということです。どんなに優れたドクター・病院があったとしても、できる限りそういうことは避けたい、なじみのある地で医療を受け、手術を受け、死にたいという期待・要望をもっています。
第二は、わかりやすい医療です。安全な医療、治る医療といったことではなく、自分にわかる医療を受けたということ。
そして第三に、自宅で介護や医療を受けたいというときに、必要な訪問看護ステーションとの連携などを含めて、シームレスな医療を受けたいと考えています。
・・・

3つの期待あるいは不安に注目して、いろいろな地域の医療現場において対応が行われています。それを、私は地域完結型医療という名前をつけています。従来は、自分の病院で患者さんのために必要なことをすべて提供しよう、医療連携は縁故ネットワークでやろう、といった施設完結型医療でした。それに対して、地域が求めているものを医療人同士ネットワークを組んで、大学あるいは医局の壁を越えて行う、これが医療の原点からでてくる対応策、つまり地域完結型医療だと思います。・・・

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病院事業特別委員会

2012-08-12 08:46:33 | Weblog
1昨日の病院事業特別委員会は市長や担当職員の出席はなく、議員による審査が行われました。

委員による審査に限定されていたため、委員外議員の私には発言の機会はなく、委員の発言に聞き入っていました。

1つ目の審査事項は「基本設計の見直しにかかる資料提出の遅延について」
前回、樋口清士議員から委員会の場で文書が配られ提案され、委員会として資料提供を求めることになった5つの質問事項については、
議長名で7月31日を期限として市側に回答を求めていたにもかかわらず、31日には担当課長が出せない旨を議会に口頭で説明に訪れた、
その際、再度、文書回答を要請した、しかし、市長が休暇中で相談できなかったため、回答文書は8月7日に提出されたとのこと。

委員会で初めて目にした文書には
「5項目の資料提出要求のうち、1,3,4については答弁済みなので、議事録を参照して欲しい。
2はまだ回答できない状況、9月議会までには提出する。
5は病院事業との関連性が不明であり、そのような資料は持ち合わせていない。
同じ内容の質問であれば、すでに何度も答弁しているので繰り返しになる可能性が高いと考える」
と、市長の回答がありました。

委員には委員会までに市長の回答が配布されていたようで、
議事録を読まれた有村議員から
「これまでの市側の答弁により、質問に対する十分な回答があったと考える。
これ以上にどんな回答を求めるのか? もしあるのであれば、
求めていたにもかかわらず回答されていない事項が何かを十分精査して、再度、質問してはどうか」
と提案があり、正副委員長と提案者の樋口清士委員が相談し、
再度、これまでの回答では不足している資料について提出を求めることになりました。

2つ目の審査事項、
「視察について」は次回、書面による提案をもとに審議することになりました。

有村議員は議事録をよく精査されていましたが、他の委員も熱心に検討されているようでした。
この特別委員会の設置に反対した私ですが、良い病院づくりに繋がるのではと思いながら聞いておりました。


ところで、私もこれまでの議事録を読み直してみました。
6月21日の委員会について紹介したブログに中でも述べましたが、
質問・資料請求は議員の権利とは言え、前回市側に求めた5項目のうち、1,3,4,5については
これ以上、委員会として、回答を求める必要があるのか、やはり疑問に思います。

6月21日の議事録を読み直すと、樋口清士委員は次のように発言されています。
「答え切れていない部分があるから、あえてその部分も含めて回答を求めているということでございます。
一定、根拠としてやっぱり定量的な根拠を示していただかないと分からないところもあります。
我々は、市民さんがいろいろ質問されたときに、答え切れないといけないと。
当然そこにはバックデータがないと答え切れない部分があると、こういうことだからこういうことになっていますということを答えられるものを我々としては手元に持っていないと説明し切れないということで、
あえてこういう資料を求めているということです。」

私から見れば、有村議員と同様、これまでの市側の回答は市民にとって十分な回答と思われます。
いったいどんな市民の方が「答えきれていない、データを出せ」と求められているのでしょうか?

4番目の質問事項、手術室の数、7室については、
平成21年の6月9日の「新病院設置等に関する特別委員会」で
同議員から出され(議事録発言237,243)、その後も、病院事業推進委員会、市民福祉委員会でも何度も質問され、そのたびに市側や徳洲会が説明しています。

私の元には、ある市民から
「生駒総合病院には眼科に手術をよくされる先生がおられましたね。
眼科に手術室がたくさんあったのではないですか。市民は知っていますよ。」
と言う声も届きました。

一部の市民の方の細かい疑問については、樋口清士議員が答えられようとせずとも、
市側に直接確認してくださいと言われてもよいのではないかと考えます。

また、昨年5月の国保の入院レセプトによると、入院された方のうち、約6割が市外で入院されています。
質問項目1の将来スペースの必要性については、
もし、そのような方の多くが、市内で入院治療を受けられるようになれば、
自ずと、市立病院への入院も増えると思われます。
市外入院の方のうち、2割が市内に戻られるか、5割戻られるか、
その割合次第でニーズは異なってくると思われます。

今から、将来のニーズを議論するよりも、これから開院する市立病院と既存の市内の医療資源をもとに、
できうる限りの最良の地域完結型の医療を実現し、
市外で治療を受けておられる方が市内で治療を受けられるようにするにはどのようにすればよいか、
そんなことを議論する方が、より多くの市民の方に喜ばれるのではないかと考えます。


すでに造成工事も始まっています。
有限の時間、有限の資源のなかで、よりよい病院づくりに向けた議論をお願いしたいものです。


さて、第12回病院事業推進委員会の開催が市のホームページで案内されました。
以下、ホームページより抜粋しました。

1 日 時 平成24年9月2日(日) 午前10時~ 
2 場 所 生駒市役所4階大会議室
3 案 件 生駒市病院事業計画改定案の諮問について 
傍聴をご希望される方は、当日9時30分から会場で受付します。
なお、貸出し用の資料は、先着順で20部です。

特別委員会が求めている病院事業収支計画も示されるものと思われます。
2日の審査が終われば、いよいよ、9月議会に病院建設予算が提案されるのではないかと思います。

しばらく、病院事業から目が離せません。
みなさんも傍聴にお越しください。



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 思わぬところから電話

2012-08-06 20:14:37 | Weblog
今日は広島に原爆が投下された日。8時15分に私も黙とうしました。
原爆、枯れ葉剤の使用など、戦争では非人道的なことが繰り返されてきました。
今年はオリンピックの報道でにぎわっていますが、太平洋戦争、原爆など、つらい過去も直視しなければなりません。

ところで、
昨日、ベトナムに住む長女から、ハハのブログを見たけど・・・と電話がありました。
父も予定変更? 妹の仕事の相談だったの?・・・

大学卒業後、救急医療など熱心な病院で初期と後期の研修を受けていた妹は、
当直や病院からの呼び出しに対応するため、病院の近くに住んでいました。
最初の2年間はとまりがけで帰ってきたことは1度もなかったように思います。

今年4月から別の病院に勤務。
昨日の話しでは、現在の病院では、所属している科にもよるようですが、女医の出産や育児にもチームで対応しようとしているとのこと。
家庭と仕事の両立もできそうと、話していました。
呼吸器内科を選択した娘、
仕事を続けながら家庭を持つのは大変では・・と心配していた私も幾らかホッとした次第です。

ところで、前回紹介しました湘南鎌倉総合病院は
NPO法人女性医師のキャリア形成・維持・向上をめざす会(NPO法人ejnet)の『働きやすい病院』認証を受けています。
この認証は同法人が“女性医師を含むすべての医療従事者が安心して働くことができる病院”という観点から、
第3者確認を行い、評価し与えています。
現在、全国で18病院が認証を受けていて、湘南鎌倉総合病院は13番目に認証されました。

7月19日の視察では、徳洲会の幹部から、
生駒も『働きやすい病院』の認証を受けられるようにしていきたいという意向を確認でき、
生駒に派遣される医師にとって嬉しいことと思った次第です。

徳洲会が医師や看護師を手当てし、徳洲会が『働きやすい病院』の認証を受けられるように努力しても、
医師や看護師が辞めることなく長く働くことに繋がるとは限りません。

病院に医師や看護師が集まり、順調に運営されるためには、
行政や議会、住民が病院を大切にし、もり立てていかなければならないことは、
『兵庫県立柏原病院の小児科を守る会』の活動で多くの人に知られるようになり、
伊関友伸氏の著書『地域医療 再生への処方箋』(ぎょうせい)でも紹介されています。

私もニュース20111020で紹介しました。

設置には賛成できなかった病院事業特別委員会での議論、
ほとんど発言機会のない委員外議員の私は、
1日も早くより良い病院ができることを願って、委員のみなさんの発言に耳を傾けています。

10日(金)11時から開かれる同特別委員会の審査事項は
・基本設計の見直しにかかる資料提出の遅延について
・視察について
です。

なお、生駒市議会のホームページから前回6月21日の同特別委員会の議事録速報を見ることができます。








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 暑い夏

2012-08-04 12:34:35 | Weblog
今日はどんどこまつりですが、今年は家まで聞こえるお祭りの賑いを家族で聞くことにしました。
内科医の娘が久しぶりに帰ってくるからです。
仕事の関係で忙しく、年に数回帰ってくる程度です。
夫も予定を変更、私も娘につきあうことにしました。

さて、先のブログで、病院事業特別委員会での病院視察についての議論を紹介しました。

私は7月19日に桑原議員と山田耕三議員と一緒に湘南鎌倉総合病院を訪れました。
市民派クラブの方や他の会派の方にも一緒に行きませんかと声をかけたのですが、
日程調整ができなかったりで、私たちは3人で行ってきました。

徳洲会の医療の実情や、
徳田理事長が医師を目指し全国だけでなく世界の医療に困っている地域に医療を提供されようとしていること、
また、さまざまな批判なども、私はおそらく議員の中でもよく知っている方だろうと思っていました。
しかし、徳洲会の医療の現時点での集大成とも言うべき、湘南鎌倉総合病院を訪問したり、
徳田理事長にお会いして、改めて、知らないことも多かったと思いました。
今後の病院事業に役立てたいと思っています。

先日、議長に視察報告を提出しました。
報告書は伊木まり子後援会に掲載していますが、湘南鎌倉総合病院の様子も知って頂きたいと思い、
伊木まり子後援会のHPからご覧頂けるようにしました。

ところで、
7月29日、私も参加する「生駒の地域医療を育てる会」は、
本年度の事業『医療連携におけるかかりつけ医の役割を考えよう!』の最初の企画、
講演会『かかりつけ医を持とう!』を開催しました。
イギリスと日本の医療制度の比較、かかりつけ医に求められる役割など、勉強しました。
こんな暑い時期、果たして、こられる方があるのかと、心配しましたが、医療への関心は高いようで、
50人を超える来場者がありました。
アンケートに答えてくださった方の44%が広報いこまを見てこられた方で、
生駒市民の医療に対する関心の高さが伺えました。

1年で一番暑い8月!
我が家でも何とかこの夏を乗り切ろうと、今年こそ、“ごうやのカーテンづくり”に挑戦しています。
(実は毎年植えていますが、カーテンには程遠く・・・)

徐々にカーテンに近づいてきましたが、7,8個見つけた実はあまり大きくなりません。
今日、初収穫。14センチ!
小さくてもいいので8月いっぱい収穫できればと思っています。

さて、この8月は、議会改革検討委員会、臨時議会、決算審査特別委員会等々、盛り沢山です。
10日10時から臨時議会の議案説明会、11時から病院事業特別委員会が開かれます。
日程は伊木まり子後援会のホームページをご覧ください。

節電しながら、熱中症に注意して、この夏を乗り切りましょう!









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