池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

第35号「ミシシッピーアカミミガメ」

2008年07月13日 | Weblog
 現在時刻15:15、気温30℃梅雨が明けて池田湖は連日30℃以上の猛暑日が続いています。朝まだ太陽が高くならない時間帯に散歩をしている。散歩件探鳥件自然観察といったものだ。昨日はカイツブリ・ツバメ・アオサギ・セッカ・カワセミ・トビ・ミサゴ・コサギ・スズメ・アオゲラ(声)・あゆ・こい・ヒヨドリ・コゲラ・シジュウカラ・ホトトギス(声)・ウグイス・ハシボソガラス・きりぎりす・コジュケイ・へび(田の神川を泳いでいたが種類は逆光で確認できず)・ヒバリ・こおにゆり・ひおうぎすいせん・なわしろいちご(実が旨かった)・くまたけらん(花)・ねむのき(花)ひめじょおん(花)などを観察しながらゆっくり歩いていた、散歩コースの中程に私たちが子供の頃から和田鼻と呼んでいる場所がある。ここは池田湖の北西岸に当たる場所で、樹齢60年くらいの黒松が10本くらい立っていて、その間に植樹したマテバジイなどの広葉樹があり、丁度、鼻のように小さい半島になったところに、水神が祭られていて、私はこれを拝む(柏手をうってお辞儀するだけ)のを日課のようにしている。ここは、毎年冬鳥のミヤマホオジロがくるところである(昨冬は見かけなかった)また松林の入り口にはシマヘビの黒色型が一匹いる。(これも昨年も今年も見ていない)小学生の頃は、足長蜂の巣がたくさんあったものだけれど、最近は見かけない。また私の好きなグミもたくさん実をつけてよく食べた。これも今は無くなった。
 さてこのカメは和田鼻に入って50メートルくらい行ったところの道の中央にいた。私は昔、千葉県八千代市花見川でこのカメが歩道を歩いているのにぶつかったことがある。産卵に上陸していたと見えて後ろ足で穴を掘っていた。車に曳かれると思ったので、両手でつかんで持ち上げようとしたところ、いきなり足を縮めてシュッというような音を出したのでびっくりして落としそうになった。だから今度も慎重に近づいた。逃げるかなと思ったがまったく動かない。それで足で裏返してみたけど少しもぞもぞしただけでじっとしている。大きさは直径25センチメートルくらい。産卵に上陸したのかと思ったけれど地面はコンクリートのように堅くてとても穴を開けられるような場所ではない。これから柔らかい土のあるところへ移動するのかもしれないと思いそのままにしておいた。成長した大人のカメのようであったが、これをみるとアカミミガメが池田湖に定着したと考えるべきである。日本在来種のイシガメなどに影響を与えなければいいのだが、池田湖の生態系に影響があるのだろうなと思いつつ散歩を続けた。

第34号「さねんばな」

2008年07月02日 | Weblog
月桃咲いてふるさとの夏…という歌詞の歌がある。これはゲットウではなく「クマタケラン」というショウガ科の植物です。池田湖周辺に今を盛りと咲いています。蜜が多いらしくカラスアゲハが止まっているのをよく見かけます。本日の気温30℃、湿度55%、キオビエダシャクが発生していると先ほど届いた指宿市政便りにありました。先日、ニイニイゼミの初鳴きがありました。梅雨あけ間近です。月桃の名前の方がが好きですが木は月桃とよく似ていますが、花のあとにつく実が違います。小麦粉と黒砂糖をまぜたものをこの葉にくるんで蒸したダゴを「さねんだご」と呼んでいます。節句に作ります。子供の頃は独特の香りがあるので私はあまり好きではありませんでした、しかし現在では土産物屋に並んでいたりします。昔、朝鮮人にこれを勧めたことがありましたが、その人はあまり食べませんでした。私は最近は好きになりました。「昔とは味がちがうようだけど」と聞くと、店の人は、「昔とは砂糖の量が違うから」と答えました。昔より砂糖がたくさん入っていると言いたかったのでしょう。葉っぱの香りも今は芳香となったような気がします。この葉で包むのは団子ばかりではありませんでした。経木代わりに握り飯もくるんだものです。葉が広くて、くるみやすく、すべすべしているので飯粒がくっつきにくいのです。防腐効果もあるのではないでしょうか、遠足でさねんの葉にくるんだおにぎりをリュックから取り出すとき経木にくるんだ人がうらやましかった、そんなことも思い出しました。コオニユリ、ヒオウギスイセンも満開です。