金華湯石灰ドーム～金華魔王討伐伝その８～

2012年6月某日
いよいよ金華魔王との対決です！


あたりは静寂だけが支配しています。
嵐の前の静けさとはこのことか・・・。

ぴかリンさん、むささん、じぇべうささんは金華魔王と何かしらの因縁があるようです。
「実は・・・。」
ぴかリンさんが語り始めました。
「もともとは金華魔王は、優しい湯の守り神だったんです。」
「だけど、心無い人間が金華魔王を怒らせてしまって、人間に恨みを抱くようになって・・・。」
「そして・・・悪魔に魂を売ったんです・・・。」

ぴかリンさん、むささん、じぇべうささんは2年前にも金華魔王を説得に行ったようです。
「けれど・・・もう説得も無駄なようです・・・。」
3人の複雑な表情の意味が判りました・・・。


ズン　ズン　ズン・・・・
地響きがしてきました。


ウオアァァーーー！
ついに金華魔人が現れました！


森の奥から出てきたその姿は、おおよそこの世のものとは思えないほどの迫力です。
口から炎を吐き、大きな手でつかみかかってきます。


ぐおあああぁぁぁーっ！

むささん、チューケンさん、ナベさん、じぇべうささん、のんさん、イケブー、
次々と戦うも、全く相手になりません。

ここはやはりぴかリンさんです！

この時、ぴかリンさんは、あの鳴神様からもらった妖刀を思い出しました。
妖刀を引き抜くと、それは青白く光り輝いていました。
「お願い、目を覚まして！」

ぴかリンさんは、金華魔王の攻撃をかわし、妖刀を口の中へ投げ入れました。


ぐごぁーっ



金華魔王の動きが止まり、空から光が射してきました。
そして・・・

金華魔王はかつての優しい金華湯の守り神の姿にもどったのです！
あの妖刀は怒りを治める力があったようです。

カジカ坊主、茅沼ボウズ、バカ殿岩男、大判・小判・新小判兄弟、鳳凰も
次々と美しい姿に甦りました。

「よかった・・・。」
ぴかリンさんはつぶやきました。
そして、7人は大喜びで金華魔王と抱き合ったのでした。

金華魔王は言いました。
「ありがとう。呪縛からやっと醒めることができました。」
「お礼といってはなんだが、ここに金華湯という湯がある。この湯を十分に堪能してくれ。」

そう言うと、我々に金華湯を案内してくれました。
そして我々が目にしたものは・・・・！！！

次回最終回！


※このお話は場所・登場人物意外は全てフィクションです。

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