
カナダ、アルバータ州のw:Drumheller近郊でのK-T境界の明瞭な地層。
なぜか、この絵・写真と出遭った時ドキドキしてしまいました。
“ K-T境界 ”という言葉、文字ずらにも昂奮してしまいました。
あの白い、かなり厚い地層に大量のイリジウムが含まれているのだそうです。
そう、恐竜が絶滅したあの時代を証明しているというものです。
「K-T境界」は地質年代区分の用語。約6550万年前の中生代と新生代の境目に相当する。
顕生代において5回発生した大量絶滅のうちの最後の事件。恐竜を代表とする大型爬虫類やアンモナイトが
絶滅したことで有名であるが、種のレベルで最大約75%の生物が絶滅した。また個体の数では99%以上が死滅した。
ただし、現在は第三紀の語は正式な用語として使われておらず、古第三紀(Paleogene)との境界であることから
「K-P境界」または「K/Pg境界」と呼ばれている。
“ K-T境界 ”は、「K-P境界」、「K/Pg境界」とも表記されるということですね。
きっかけは、きのう日曜日の新聞記事によります。
『 絶滅原因は「小惑星&火山」 』 (SANKEI EXPRESS 2015.10.04.Sun.)
字ばっかりになりますが、記事を紹介いたします。
米カリフォルニア大学バークレー校の研究チーム(ポール・レニー教授(58)=地球惑星科学=が
リーダー)が2日、研究結果を発表。
現在、最も精度の高い年代測定方法により以下の2点を特定したのだそうです。
①小惑星の衝突が起きたのは6604万年前(誤差前後3万年)だった。
②インド・ムンバイの「デカントラップ」(火成活動の痕跡)の溶岩流を調査したところ、
6604万年前から5万年後までの間に溶岩の噴出量が加速度的に増えていたことが分かった。

アメリカワイオミング州で採取されたK-T境界を含む岩石。
中央の白い粘土層は上下の白亜紀・新生代第三紀に比べて千倍のイリジウムを
含んでいる。
ポール・レニー教授たちのメッセージは、
「5万年は、地球の歴史の中で“ ほとんど同時と見てよい時差 ”だ」。
「人類誕生への道筋を開いた恐竜絶滅の原因をめぐる論争は、
これで終わりにする時が来た」。
要は、「小惑星衝突説」と「火山噴火説」が同時であって、どちらか一方
ということではない。
そういうことです。
まあしかし、今ごろという気がしなくもないのですが、このあたりの検証は
ごく最近のことっだったのを知りました。
“つづく”でありますが、
ちなみに、「大洪水説」とはつぎのようなものです。現在、人気はほとんどない、そうです。
「大洪水説」 月での隕石衝突により、月と地球が異常に接近し、月の水分が地球の引力によって
吸い上げられ、間断のない大雨をもたらした。

メキシコのユカタン半島近くに衝突した小惑星は、直径15㌔ほどあってこのような
規模では全くありません。
これはアメリカ・アリゾナ州にある隕石クレーター。約5万年前に落下した直径数十mの
隕鉄によってできた直径1.2-1.5kmの小規模なクレーターです。
この時代を語るとき、かならず恐竜の絵が使われますが、今回はこの3点の地味な映像です。
これって、わたくしには説得力ありました。
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