いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

誰もいない海

2024年10月31日 | このたび
秋なぎさ よせる波の うれい笛



いまはもう秋、
誰もいない海、
知らん顔して、
人がゆきすぎても、
かと思いきや、
湘南のビーチはそれなりに、





先日は北の国から錦秋行脚、
大雪山のふもと、
ひと足早く秋をさきどり、
北の大地はすでに秋本番、
というかもう雪だよりも、





ここサザンビーチはまだ半袖、
秋の深まりは、
もう少し先なんだろう、



ぼんやり渚に腰を掛け、
寄せる潮騒をBGM、
烏帽子岩越しに水平線を眺める、
あの海の彼方、
地球の裏側に思いを馳せる、

サイモンとガーファンクル、
コンドルは飛んで行く、
本当に飛んでいるのか、
谷底を見下ろして、
この目で確かめてきたい、




ここから東にずっと進めば、
コンドルが飛んでいる谷間へ、
そして、
さらに東へ、
すると、
西から再びここに戻ってくる、
わかってはいることだが、
いつかはと、
引き出しの片隅に潜ませている、





航空便の手配やら、
現地の情報収集やら、
数か月前から準備はしてきた、
なんとか、
実現できそうな、





折り返し地点のない、
元に戻ってくる旅、
行けるのか、



北の国から燃える秋(4日目)

2024年10月09日 | このたび
哀愁の 鉄路まぼろし 枯草の



北の街ではもう、
哀しみを暖炉で、
燃やし始めてはいなかったが、
大地の秋は確かに燃えていた、









4日間、
早足での放浪であったが、
一年ぶりの定線観測、
満足の旅だった、かな、











旭川空港正午発、
成田行きのジェットスター、
搭乗前の少しの間、
美瑛のパッチワークの丘を訪問、
冬のおとずれ間近、
シチューのCMに使えそうな景色、
このあたりで見納めとしよう、











成田空港着、
ラウンジ利用でご飯を頂き、
夕刻に湘南ベース帰還、
北の国から、
燃える秋、
これにて、




森と泉にかこまれて(3日目)

2024年10月08日 | このたび
さいはての 森と泉に 雪虫の



十勝平野の朝、
秋空がすがすがしい、
昨日とうって変わり、
青空が広がっている、
シチューのCMに使えそうな景色、









この秋の新そば粉を求め、
十勝平野を鹿追の街へ、
ここも毎年お世話になっている、
道の駅しかおい、
昨年の年越しそばも此処の粉、
物産店で今季新そば粉を入手、
戻って試作してみる、
評価がよければ年末にネット発注、













新得からは狩勝峠越え、
日本三大車窓のひとつ、
十勝平野が一望できる、





高倉健主演映画、
『鉄道員・ぽっぽや』
舞台となった幾寅駅、
映画のセット、
そのまま保存されるようだ、











もうひとつの、
倉本総原作ドラマ、
『北の国から』
冒頭のシーン布部駅、





ここの二つの駅とも根室本線、
富良野~新得間、
今年春に正式に廃線、
もう列車が走ることはない、
草に埋もれた線路が哀しい、









大雪山の裾野、
青い池、
観光客はほぼ外国人、
みんな青いソフトクリーム、









北の大地、
秋の日暮れは早い、
16時過ぎればライト点灯、
日が暮れて、
本日は旭川にてステイ、







本日の宿営地 旭川駅前H


秋さがし北の国から(2日目)

2024年10月07日 | このたび
秋さかり 北の国から 香澄雲



ブルーコメッツではないが、
雲が流れる、
北国の街、
期待したのだが、
あいにくの曇り空、





能取岬から網走方面、
オホーツクの秋の海、
予定していたが、
景色が期待できないので断念、
進路を内陸部へ、







美幌峠を越えると霧も晴れ、
屈斜路湖の秋景色、
夏には大勢いたであろう、
観光客も姿を見ない、
湖畔の大自然を独り占め、





毎年お世話になっている、
道の駅摩周温泉、
天然水をいただいて、
弟子屈ラーメン本店、
開店と同時に大盛況のよう、









布施明、
霧の摩周湖、
すぐそこだが、
厚い雲が覆っているので、
今回は断念、









阿寒横断往路を阿寒湖へ、
アイヌコタンに立寄り、
松山千春、
旧足寄駅、







士幌から音更を経て、
帯広駅前まで到達、
今日はここまで、
天然温泉の宿に投宿、
天気もなんとか持ってくれた、
ご当地食の豚丼で締めとする、





本日の宿営地 帯広駅前H


北の街ではもう(1日目)

2024年10月06日 | このたび
ふりむけば 木葉をゆるがす 秋の風



北の街ではもう、
哀しみを暖炉で、
燃やし始めてるらしい、のか、



長かった熱帯夏模様、
ようやく季節はうつろぎ、
空にはうろこ雲、
秋の風情に浸れるようになった、





とはいえ、
関東エリアはまだ半袖、
秋の夕日に照る山、
紅葉はもう少し先なんだろう、



昨年の今頃は車中泊股旅、
秋盛りの北の大地を回っていた、
思えばこの1年、
津軽海峡を渡っていなかったようだ、



ならば、
ひと足早く、
燃える秋を見てみたい、
そんな思いで成田空港へ、









北国行きのジェットスター、
旭川空港には定刻11:20到着、
予約しておいたレンタカー、
美瑛の丘を少し眺めた後、
石北峠を越え、
サロマ湖へ、
サローマの休日、













夕日を眺め、
北見まで来たところで、
今日はここまで、









本日の宿営地 北見駅前H


飯田線夏模様

2024年08月23日 | このたび
旅ゆけば かほりゆられり 夏列車



ついこの間まで、
愛の国ガンダーラ、
旅の余韻さめぬまま、
夏列車の旅人、



















青春18きっぷ、
首都圏からの日帰りルート、
たくさんあるが、
最強クラスの飯田線完乗ルート、
過去に何度か挑戦しているが、
今年もまたトライしてみる、











飯田線、
愛知県豊橋駅から、
長野県辰野駅まで、
総距離196.7km
区間内駅数94、
平均駅間距離2.1km、











区間内には、
日本一秘境駅とされる小和田駅、
自分的には室蘭本線小幌駅なんだが、
天竜川の河岸段丘に沿い、
列車の平均時速30キロ程度、
のどかな山岳ルート、













今回のルート
茅ヶ崎04:59-06:11
橋本06:19ー06:30
八王子06:35-09:43
岡谷09:45-16:16
豊橋16:23-16:57
浜松18:38-21:23
熱海21:26-22:13茅ケ崎











岡谷ー豊橋間の6時間31分、
乗り換えなしのロングラン各駅停車、
普通列車の走行時間としては日本最長、
中央アルプスと南アルプス、
山脈に挟まれたバレールート、
台風が近づいているようだが、
天竜川下り路線、
青い空に白い雲、
夏山を眺めながらのんびりと、
道中、
浜松駅で途中下車、
ご当地ギョウザで夕ごはん、
焼津では車窓に花火の乱舞、
熱海と平塚でも、
花火大会帰りの群衆で大混雑、
季節はもう晩夏、
夏の終わりのハーモニー、













井上陽水風に、
~ 8月は 夢花火
 わたしの心は 夏模様 ~
だった、かな、







今はもう夏

2024年07月01日 | このたび
梅雨空に 田の神待つ雨 めぐみかな



君といつまでも、
夜空を仰いで、
海その愛、
エレキの若大将、
加山雄三の銅像、
茅ケ崎市役所入り口に、
このほど建てられた、







さて、
湘南エリアも梅雨入り、
そんな中、
暦はもう7月、
♪夏、夏、夏、夏、ココナツ♪
湘南ビーチも海開き、
海の家も建ち上がっている、
雨こそ降らないが、
不快指数マックスの梅雨空、
人影まばらなビーチサイド、
今はもう夏、















先日、
旅人は業務案件、
梅雨入りの長崎へ飛んだ、
このところの航空機利用、
成田空港ばかりであったが、
久々の羽田空港発着、











雲の晴れ間から、
瀬戸内の島々のナイスビュー、
2泊3日のトリップの巻、



























長崎は今日も雨だった、
今はもう夏、
梅雨明けを待つ旅人ひとり、
つぎは、



なごり雪、富士さくら

2024年04月26日 | このたび
なごり雪 富士の高嶺に 鳥しらせ



ゴールデンウイーク前、
湘南ベースエリアはもう初夏模様、
桜前線は津軽海峡を越え、
函館の五稜郭公園、
満開の画像がTVニュースに、
そんな中、
富士山のふもとではなごり桜が、
まだ見られそうとのこと、





ならばと、
相棒Ⅲにチャリを車載、
ぶらチャリde山中湖畔、
なごり桜を惜しみながら、
残雪サイクリング日和、



















富士山の山梨県側、
雪どけが進んだ山肌、
農鳥と言うらしい、
残された残雪の雪形が鳥の姿に、
ふもとの地域では田植えの目安、
夏のおとずれを告げるのか、







ここまで来たからにはと、
覚悟を決め富士のナイスビュー、
新倉山の五重塔や、
河口湖駅近くのローソン、
すっかり有名になった名所、
多くのYOUたちであふれていた、







山中湖も、
新倉山浅間神社も、
ローソンも、
レストランも、
ほぼ街中が外国人のみ、
円安ニッポンを享受、
ここはどこだ、
香港かバルセロナか、
日本語はまったく聞こえない、
YOUたちだらけ、
まるで異国に来ているかの錯覚、
そんな異邦人になった一日だった、
どうするニッポン、










惜別根室本線

2024年04月04日 | このたび
雪割の 峠くだりし 鉄路かな



北国の峠、
残雪まばゆき鉄路、
汽車は行く、
煙は残る、
そんな光景が瞼に残っている、
春まだ遠い、
狩勝峠越え、
追憶の風景だった、













根室本線の部分廃止、
3月31日のTVニュース、
全国からたくさんの鉄道ファン、
布部駅や東鹿越駅でのセレモニーの映像、
とうとうこの日がやってきた、







50年以上も前の話、
北海道ワイド周遊券、
卒業旅行で訪れた、
春まだ浅い根室本線狩勝峠、
長い編成の急行列車、
晴れ渡った十勝平野を眼下に、
蛇行しながら峠を下りていく、
あの時の車窓からの光景、
いまでもはっきり覚えている、









あの時から、
もう何度峠を越えたことだろう、
8年前、
2016年8月の台風災害、
以来、
東鹿越ー新得間は不通のまま、
そのまま廃線の日を迎えた、













根室本線は途中寸断のまま、
富良野ー新得(新狩勝信号所)間が廃線区間、 
途中駅布部駅は『北の国から』、
幾寅駅は『鉄道員(ぽっぽや)』、
名作の舞台として、
いまなお訪れる旅行者も多い、







3月31日、
そんな残念な日を迎えるに至った、
あらためて、
この数年は、
ほぼ毎年訪れていた狩勝峠、
あらためてストックの画像を確認した、







そんな中、
対比されていたのが、
九州の肥薩線、
人吉球磨地方の豪雨災害、
こちらも線路床の流失や、
球磨川鉄橋の崩壊により、
復旧は絶望視されていたが、
このたびのJR九州の発表で、
再開への道筋を示したようだ、
この路線は、
鹿児島県の吉松駅から、
宮崎県の真幸駅、
スイッチバックによる矢岳峠越え、
熊本県側大畑駅のループ線からなる、
通称『山線』と、
人吉から八代間の、
球磨川沿いの『川線』、
南九州3県にまたがる絶景路線だが、
JR九州の発表では、
どうも『川線』のみでの復旧案のようだ、
消えゆく根室本線に心を痛めている中、
少し光が差し込んでくるのかナ、



悲喜こもごもの鉄道ニュースだが、
遅れていた桜前線、
入学式のタイミングで、
見頃を迎えたようだ、
先月、
四国お遍路逆打ちと、
九州神々の国巡礼の股旅、
3週間にわたる股旅の中、
桜前線とともに帰還するつもりであったが、
やっと湘南ベースエリアにも、
遅れて到達したようだ、











新春キュン旅

2024年02月20日 | このたび
花だより 待てず旅人 春一番 



JR東日本管内、
新幹線も在来線特急も、
現実に存在するすべての列車、
一日乗り放題で1万円、
そんな神切符が登場、



入手には少しだけの制約が、
それは、
①ネットでしか買えない、
②利用日の14日目以前に購入、
③2月14日から3月14日までの平日のみ利用可
そんな面倒臭さがあるが、
買うしかないじゃんということで、
2月20日利用分をすでに購入済み、



とりあえず、
いつかやってみたかったのが、
JR東日本管内の新幹線、
東北新幹線、
秋田新幹線、
山形新幹線、
上越新幹線、
長野(北陸)新幹線、
一日ですべて乗車できるのか、
具体的に調べたところ、
やはりすべての新幹線を、
一日で乗りつぶすのは無理のよう、
せっかくの新春旅だから、
晩冬の日本海ルートも組み入れよう、



『哀しみ本線日本海』、
~どこへ帰るの海鳥たちよ~、
冬の荒々しい日本海を、
新潟から秋田まで、
特急いなほの車窓から眺めてみたい、
なお、この歌のモチーフとなった路線は、
諸説あげられているようだが、
個人的には羽越本線の村上から、
笹川流れを吹越あたりの海岸線まで、
と勝手に決めこんでいる、
車中泊での股旅や、
鈍行列車での修行旅では、
幾度となく訪れている場所だが、
特急列車のリクライニングシートで、
冬の時期にぜひ訪れてみたかった、



そのうえで新幹線の、
可能な限り、
最大の乗車を目指してみよう、
ということで策定したのが以下の行程、
2月20日の早朝、
東京駅を起点とする、









【第1走者】上越新幹線とき301号 
0608東京発 新潟着0810















【第2走者】 羽越線特急いなほ1号
0822新潟発 秋田着 1157

















【第3走者】 秋田新幹線こまち24号
1213秋田発 盛岡着1348

















【第4走者】 東北新幹線はやぶさ34号
1437盛岡発 新青森着1529


















【第5走者】 東北新幹線はやぶさ34号
1552新青森発 大宮着1839

















【第6走者】 北陸新幹線あさま625号
1905大宮発 長野着2024









【第7走者】 北陸新幹線はくたか575号
2049長野発 上越妙高2111











【第8走者】 北陸新幹線はくたか578号
2124 上越妙高発 東京着2324


















避暑地は地底宮殿

2023年09月10日 | このたび
夕立に 袂濡らしぬ 稚児走り



9月も半ばになるというのに、
夏日連続記録更新中、
そんな天気ニュースが毎日、
ニッポン列島南から北まで、
毎日が灼熱地獄、
例年であれば北の国から、
紅葉を求めての旅シーズン幕開けのはず、
今年の北海道の夏休み期間、
旅ブログ先達諸氏の記事によると、
毎日が本州並の酷暑夏日模様、
また雨や曇天の荒天日が多く、
津軽海峡を渡った車中泊股旅、
涼しい北の大地を窓を全開して疾走、
的な内容は目にしなかった、ような、



もはや北海道も東北同様の気候帯に、
時代が偏移してしまったのだろうか、
これからの日本の主要なコメ処は北海道、
というような教科書になっていくのだろう、

そんなことを憂いつつも、
この夏の北帰行を決断できずじまいであったが、
そろそろかなと、
相棒Ⅲを股旅モードに若干のDIY仕様変更、
気持ちの準備を始めている旅人なのであった、

その前に、
海洋性熱帯気候帯に属してしまった湘南ベース、
今日はららぽーとだ、
明日はアウトレットだ、と、
緊急的避暑地とさせていただいている、
多くの地域避暑難民のひとりであったが、
比較的近隣に真夏でも長袖必携、
軽井沢でも草津温泉でも清里でもない、
穴場的、いや本物の穴場、
の避暑地があることを知った、

どうも、
大リーグエンゼルスで活躍する、
あの日本人選手とのつながりのある地らしい、
ギョーザも美味いらしい、
そんないくつかの断片情報をもって、
「青春18きっぷ」利用最終日に、
ちょっと日帰りプチ旅行してくる、



茅ヶ崎駅から終着の目的地最寄り駅までは、
乗り換えなしの一本、
約3時間で到着、





駅前にはギョーザのモニュメントがある、
駅の観光案内所でバス乗り放題と、
穴場の入場券2000円のセット券、
結構多くの避暑客でバスは満杯、



街を抜けた郊外で到着したところは、
周りを断崖で囲まれた石切り場、
大谷資料館との表示が、
あの日本人大リーガーの記念館なのか、







冷気の流れてくる方角に進んでいくと、
資料館入り口でチケットが切られる、
どうやら野球との関係はなさそうだ、
人の流れに従ってポッカリと大きく空いた穴場へ、
うす暗い階段を下りていくと、
そこは地下に広がった地底宮殿、
たしかに穴場だ、



幻想的な間接照明により、
昔から近代にいたるまでの、
石切り技術の推移を石壁に見ることができる、



大谷石(おおや)という加工しやすい石材、
旧帝国ホテルの建設材など、
日本の建設史を飾った石切り場が、
真夏における避暑地として、
とくに、この夏のおすすめスポットとのこと、
夏場はこのままここで暮らしたいものだ、















気温12℃の極寒地底宮殿、
地上に出てくると再び灼熱地獄、
気温差は20℃も、
あっというまに現実回帰、
せっかく宇都宮に来たからには、
ギョーザっしょ、
だろうけどどの店も長蛇の行列、
駅前の月見バーガーで我慢、



ふたたび3時間かけて、
海洋性熱帯気候エリアの湘南ベースに帰還、



さあ、次は本物の秋を訪ねて北帰行となるか、
北へ帰ろう、





夏の終わりのハーモニー(4日目)

2023年09月06日 | このたび
ゆきくれて 旅路の果ての 晩夏雲



昨夜21時に釜山港を出航、
弾丸トラベルのフィナーレを、
素晴らしい港夜景が見送ってくれた、
釜山港へ帰れ、







一夜明け目覚めると、
船は関門海峡を静かに進んでいた、
関門大橋が見えてくると、
ほどなくして下関国際埠頭に接岸、



時刻は8時少し過ぎ、
先頭グループで入国審査を通過、
徒歩10分で下関駅へ、





ここからふたたび「青春18きっぷ」、
帰路に就くべく8:51始発の広島行き、
徳山、柳井を過ぎると瀬戸内海、
周防大島大橋をくぐり、
岩国、そして宮島口駅で途中下車、





瀬戸内海に浮かぶ宮島が目と鼻の先、
JRが運行する宮島フェリーにも、
「青春18きっぷ」で乗船できる、
久しぶりになるが、
サミットで脚光を浴びた宮島、
渡ってみることにする、









9月に入ったとは言え真夏の酷暑、
この地も世界の旅人でオーバーツーリズム状態、
境内の中は人であふれかえっている、
境内手前まで行って折り返してきた、











宮島口駅からは再び山陽本線、
広島を乗り過ごし白市駅で下車、
この駅は広島空港最寄りのJR駅、









実は、
広島空港から成田空港までは、
帰路行程をワープすることにしていた、
LCCの春秋航空の就航9周年企画、
999円バーゲンチケット、
首尾よく入手しておいた、
このまま鈍行列車で帰路に就いても、
本日中の到着は無理な行程、
ここでワープすることで本日中に、
湘南ベースに帰還できる、



白市駅から広島空港はバスで15分程度、
広島空港の利用はかなり昔、
旧空港が広島市街地の扇状地にあった時代に利用したが、
新空港は初めての利用になる、







定刻の18:45発、
台風の近づく空模様であったが、
予定通り20:30に雨の成田空港着、
「青春18きっぷ」利用中なので、
ここからも全線JR利用で帰還する、
3時間近くかかる計算だけど、
東京駅行きの成田線、
出発時間に時間があったので、
第一ターミナルから、
始発で乗り込むことにした、
東京駅で熱海行きに乗り継いで、
予定通り当日中に、
湘南ベースに帰還することができた、







JRと関釜フェリーの粋なコラボ、
夏の終わりのハーモニー、
「青春18きっぷ」の別班、
いや、別版、
下関から釜山までを弾丸で往復、
いわゆるゼロ泊海外旅行、
話のネタにでもなる、かな、



それにしても、
「釜山港へ帰れ」
プサンハンの夜景は素晴らしかった、











「夏の終わりのハーモニー」
井上陽水・玉置浩二

~ 真夏の夢 あこがれを
 いつまでも ずっと 忘れずに ~

釜山港へ帰れ(2日目)

2023年09月04日 | このたび
海峡を 渡る風に 晩夏香



無料の朝食(パンのみ)をいただき、
早朝の列車に飛び乗る、
朝日に輝く宮島をやり過ごし、
岩国を過ぎれば周防灘、
山陽本線で最も海に近いルート、
周防大島や富海海岸に目を奪われる、













3時間もすれば本州の末端、
潮の香りのする海峡の街、
下関に到着、







実は、、、、、
今回の旅の目的は、これ



国内のJR普通列車全線乗り放題、
『青春18きっぷ』の拡大編、
なんと日本脱出、
下関から関釜フェリーで、
韓国釜山まで行けるという企画、
味なことをやってくれた、
思わず飛びついてしまった、





思えば、
ソウル五輪の前年1987年、
初めて韓国へ出向いた、
その時利用したのがこの関釜フェリー、
その後幾度となく渡韓してはいるが、
関釜航路はじつに久しぶり、



当初の計画ではもう少し早く渡韓、
ソウルや木浦まで足を延ばそうとしたが、
台風の進路が懸念されたり、
酷暑の中での激辛飯、
厳しさを身をもって知っているので、
今回は弾丸トラベルに留めておこう、

現地ゼロ泊、往復航路2泊、
今夜の船で明朝に釜山港着、
その夜の折り返し便で翌々朝帰国、
片道が半額の4500円、
往復で9000円、
諸費用含めて約1万円の海外弾丸トラベル、
話のネタにはなるかな、
とにかく行ってみよう、





ところで、
下関港の出航は19時45分、
乗船手続きは18時まで、
時間がたっぷりある、
ならばと、
関門トンネルをくぐり九州へ上陸、





門司港からは関門大橋を望むビュー、
高倉健最後の作品「あなたへ」、
ラストシーンのロケ地巡礼を済ませ、
門司港からは渡し船で下関へ戻る、
そんなレトロな海峡トリップ、











ふたたび下関へ戻り国際埠頭へ、
乗客はざっと150人くらい、
その内の日本人は50人くらい、
定員10人の2等船室各室も3~4人程度、







すっかり夜の帳の下りた関門海峡、
関釜航路の船は、
静かに静かに関門海峡を通過、
玄界灘を釜山へ向かうのであった、
トラワヨ プサンハンエ







思わず、チョー・ヨンピルの世界、
「釜山港へ帰れ」、

~ つばき咲く 春なのに
 あなたは 帰らない ~


いまはもう秋(1日目)

2023年09月03日 | このたび
風晩夏 波乗りたちの 髪乱し



いまはもう秋、
誰も、、、、、
湘南ビーチはまだまだ夏模様、
すでに9月に入ったが、
今年の夏は終わりを知らないのか、









ならばと、
秋を見つけに出かけてみるか、
「青春18きっぷ」を手に、
茅ヶ崎駅、
朝早くの旅発ち、





各駅停車の鈍行列車、
行けるところまで行ってみる、





熱海駅で浜松行きに乗り継ぐ、
丹那トンネルを抜ける、
いままで右手に見えていた富士山、
富士川を渡り列車が左に90度カーブ、
今度は左手の車窓に富士山が現れる、
清張ミステリーに出てくるアリバイ工作、
右富士か左富士か、
トリック写真のモチーフを思い出す、





そんな楽しみ方も、
長い鈍行列車の旅にはあるものだ、





名古屋駅では最後部車両から下車、
いつものルーチン、
ホームにある立ち食いきしめん屋、
急ぎかき込んで次の列車に飛び乗る、





大垣で乗り換え、
関が原を越えれば右手に伊吹山、
残雪もすっかり消え夏山の装いを確認、





米原から琵琶湖東岸をかすめ、
逢坂山を越えるともう京の都、





下車しないでそのまま大阪、
神戸を過ぎると左手には明石大橋、









姫路では食料調達、
一時下車して姫路城を遠景、
時間が無いので牛丼弁当をぶら下げ、
山陽本線乗り継ぎ、
岡山、福山を過ぎると左に尾道水道、
瀬戸の夕暮れ景を眺めながら、
広島まで来るとすっかり夜の帳、











もう少し先を目指す、
宮島の手前、
五日市まで来たところで、
1日目の行程はおしまい、
駅直結の旅人宿、
常宿の快〇クラブでお世話になり、
明日早朝の出発に備える、




真夏の果実(4日目)

2023年06月23日 | このたび
うみかじに ざわわ真夏の 果実かな



日本列島梅雨最中、
梅雨の明けた宮古島、
ひと足早く平山みき、
真夏の出来事、









夕方の便で離島する、
4日目の朝も青い海原に、
真夏の空が広がっている、
夕方まで時間はたっぷり残っている、
海上橋の伊良部大橋を渡る、





宮古島は伊良部島にも二つ目の空港、
伊良部空港がある、
元々は航空会社のパイロット訓練用の空港、
今ではジェットスターやスカイマークが、
本土各地への路線を持っている、
またこの空港は航空機マニアの聖地、
多くのマニアがカメラ片手に集合している、
ちょうどいいタイミングで、
香港のキャセイ航空機B777、
離発着の訓練の最中のよう、
タッチアンドゴーを繰り返し行っている、
おそらく数名の新人パイロットが、
計器着陸と手動着陸の繰り返し、
左席の機長の指示のもと、
交代しながら操縦桿を握っているのであろう、
絶好のシャッタータイミングであった、















午後からは、
今回毎日訪れた、
与那覇前浜ビーチへ、
日本でいちばん美しいビーチとの形容、
夕刻まで過ごした後、
レンタカーを返却し空港へ、











ANA機を那覇で乗り換え、
羽田空港に戻ったのは21時過ぎ、
短い滞在であったが、
真夏の果実、
満足した、かな、













行動制限が聞かれなくなった今夏、
多くの旅人が津軽海峡を渡っているようだ、
梅雨知らずの北の大地だが、
どうも天候が不安定のよう、
船見坂の途中で立ち止まる、
ふり返れば船が出る、
石狩湾の光景が目に浮かぶ、ような、





ひとときの、
真夏の果実、
にわか島人(しまんちゅ)の巻、