PHP『心に響く・名経営者の言葉』
第5章 挑戦する言葉・No.006
「一度取り掛かったら途中でやめない
どんな状況下でもチャンスはある。
必ず成功すると信じてやりぬくこと」
森秦吉郎 森ビル創業者(1904~93)
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森奉告郎は東京・南佐久間町(現在の港区芝)で誕生。
生家は従業員を10人ほども抱える大きな米屋で、父は金が貯まる度に土地を購入
して家を建て、賃貸業も営んでいた。
森は大倉高等商業学校(現在の東京経済大学)を経て、東京商科大学(現在の
一橋大学) へ進学。
同大学を卒業すると、母校である大倉高等商業学校で講師に、京都高等蚕糸学校
(現在の京都工芸繊維大学)で教授となった。
戦後は横浜市立大学に移り、昭和29(1954)年に学部長へ就任しながら、父の営
む不動産業を手伝い、もとは150坪だった所有地を2000坪にまで増やすという商才
を発揮していた。
やがて父の死を機に、大学を辞めて不動産業に進む。
森ビル株式会社を設立して社長に就任した。
その後、森は急ピッチにビルを建設していった。
1960年代の高度成長が後押しして森ビルの売上げは急増。
「森ビルが新たにビルを建てる」と聞いただけで数値円の小切手を持参して、ビルを
丸ごと借りようとする大企業もあったという。
こうして森は、バブル絶頂期には40万坪以上の賃貸物件を持つに至り、アメリカの
経済誌『フォーブス』で「資産1兆6000値円を持つ世界一の金持ち」と称されるまでに
なった。
不動産業というと、無理な地上げなどで悪い評判がつきまとうことがあるが、森は「地
域、権利者、そして森ビルの三者が利を得ないかぎり土地は買いあげない」をポリシー
とし、決して無理な地上げは行なわなかった。その良い例がアークヒルズと六本木ヒルズ
である。この二つの大規模再開発地は、ともに構想から完成まで17年という長い時間を
かけている。
成功や完成がなかなか見えてこないと、どうしてもやる気を失いがちだ。
なかには諦めてやめてしまう人もいるだろう。だが、努力の先には必ず輝かしい未来が
待っている。 それを信じて続ける人にだけ、成功が約束されるのだ。
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無事是貴人(ぶじこれきじん)
ありのままの自分と出会いたい。
「ありのままでいられる人は尊ぶべき人だ」という意味。
求める心を捨て、欲を捨て、純真無垢な自分と出会ったとき、
生かされている自分に気づくことができる。
:気持ちが楽になる禅の言葉より
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