ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

ローマ時代の麦畑には……

2007年09月18日 | えいが
 BSで映画『グラディエーター』を見た。
 テレビで見るのは2~3回目かな。
 ローマ五賢帝時代の末期、英雄的将軍が新皇帝の陰謀により妻子を殺され、都を追われる。奴隷剣闘士となった彼がローマに戻って繰り広げる復讐劇を描く歴史スペクタクル。
 将軍は家族への愛を支えに、死地を乗り越えてきた強者で部下からも慕われている。一方、新皇帝は父である老皇帝に愛されていないと思いこむ屈折した若者。彼には彼なりの理由があって、父を殺し、父に愛されていた将軍を亡き者にしようとする。
 血みどろの人間ドラマの舞台になるのは、CGで再現された新築の頃のローマのコロッセオ。壮麗な外観と5万人の観客のわれんばかりの歓声を創り上げた技術は、アカデミー賞視覚効果賞と音響賞を受賞している。
 わたしは3年前に訪れたローマの街の、かつての姿をそこに見てわくわくする。
 「今はパチモンの鞄を黒い人が売っているところやのに」と息子がぼそりとつぶやく。2000年の時の流れは……まぁいろいろあるわいね。
 
 で、この映画を見る度にニヤッとしてしまうのが、つれあいが発見した【ダウト】が映る場面だ。
 【ダウト】とは、映画を編集するときに修正されなかった小さなミスのこと。
 例えば、登場人物の服装でブローチの向きがカットごとに左右違っていたり、飲んだはずのコップの水が減ってなかったりとかそういう類のミスのこと。
 一番最初にこの『グラディエーター』を見たときに、初っぱなにつれあいが「【ダウト】を見つけた」と言った。
 冒頭で将軍が故郷の家族を思う場面で映る麦畑の風景にその【ダウト】は存在する。
 つれあいは【ダウト】を見つけたことが気になって、そのあと映画のストーリーに入り込めなかったらしい。しかしながら、この【ダウト】はつれあいの職業柄から発見できたわけで、一般人はちっとも【ダウト】やとは気づかへんと思うよ。視覚効果賞を授けた人たちも、そんなところ気にせんかったんでしょうね。
 この麦畑の場面は、物語の中程と終盤近くにも登場する。
 昨夜の放送の時に注意してみていたら、最後に登場する麦畑では目立たないように処理されているように感じた。
 で、どんな【ダウト】か知りたい人はずっと下まで↓どうぞ。
































































































映画『グラディエーター』の【ダウト】

 麦畑の中に細い2本の平行線が走っているのが見える。
 その線、実はトラクターのタイヤ跡。
 ローマ時代にはトラクターがあったんですね
  
 
 
 

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4 コメント

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あの映画の一番のダウトは (親方)
2007-09-18 12:53:06
みんな英語をしゃべってる~。

YOU TUBEでダウトを特集したのがアップされています。
よくぞ気がついたというのもあれば、逆に関係者は何で気がつかなかったの?というのもあります。
テレビの水戸黄門でも川にコーラの缶が捨てられていました。
助監督やADさんは叱られただろうな。
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ローマ時代は牛かな? (ねむ)
2007-09-18 19:35:37
落ち穂拾いのように、象という手もあるか?
有名なところでは、ローマの休日では、スペイン広場の時計が次の場面でまったく違う時間だったとか・・・そのアバウトさがいいな~、洋画は
返信する
^ヮ^ (いちみ)
2007-09-19 15:47:09
>みんな英語をしゃべってる

 そして、ローマの街並みに彫られた銘文やチラシ(!)までも英文だった……りするのには目をつぶりましょう

>落ち穂拾いのように、象という手もあるか

 えっ? 『落ち穂拾い』に象? まさか!
 
返信する
英語とかは (にあ)
2007-09-19 20:41:29
「ダウト」と言うより「仕様」でしょうか
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