鹿手袋いちかわ歯科開業日記

地域のホームドクターと 理想の歯科医院づくりを目指して! さいたま市南区鹿手袋 中浦和

お子さんの歯の変色 Q&A

2007-06-26 01:59:42 | インポート

こんばんは中浦和(さいたま市南区鹿手袋)の歯医者いちかわ歯科の市川です。

ホームページからお子さんの歯の変色についてご質問を頂きました。保護者の方のご了承を頂きましたので、Q&Aとしてご紹介させて頂きます。

まずは、

Q:

3才の娘の歯について問い合わせをさせていただきました。
ここ最近子供の前歯2本が、薄いピンクに変色してきており、
とても気になります。
他の歯は白いままなのですが、前歯2本だけがピンクに変色?
(歯茎と同色になっているような感じです)しています。
以前(3週間~1ヶ月程度前)に幼稚園で他の子供とぶつかり
口を強くぶったという事はあったようです(歯がぐらついている
様子はないのですが)
子供の成長過程などの理由かどうか…
こういったケースは子供にあるのでしょうか?また考えられる
事由はいかがでしょぅか?女の子だけに特に心配しています。
それに対する
A:お嬢様の状態ですが、お話を総合して判断すると、大変お気の毒なのですが、
前歯がぶつかったことによって、歯の中から歯を支えている骨の部分に出ている
神経が押しつぶされてしまい、神経自体が壊死(血が通わなくなって、細胞が死
んでいってしまうこと)が起こってきているものと思われます。

お子さんの歯の外傷としてはよくある現象です。特に子供さんの歯(乳歯)は、
歯の根の長さが短いため、永久歯に比べるとより起こりやすいようです。

歯科での専門用語でpink toothという状態なのですが、死んでしまった神経の
中の血液成分が溶け出して壊れることによって、血液の色素が透けて見える
状態です。また、このまま経過をしていくと、ピンクのままのこともあれば、さらに
色素が分解して黒ずんでくることもあります。

基本的にばい菌が感染する状態ではないので、痛みを伴うことは少ないのです
が、もし、痛みが出てしまったり、色合いが気になる場合には、壊死してしまった
神経を取り除くことが必要になります。
また、ばい菌が何らかの形で定着してしまうと、永久歯の発達にも影響を及ぼす
可能性があります。

また、神経を取り除いたとしても、神経のない歯はある歯に比べて色がやや黒
ずんだ感じになることが多いです。

いずれにしても6歳前後まで使う歯なので、とくにお子さんが気になされるようで
あれば、治療が必要になると思われます。
さらに保護者の方から
Q:
①…現在は痛みなどが無いようですが、永久歯が生えるまでそのま
まで良いのか、なんらかの処置を施す方が良いのでしょうか?(痛み
が出てからで良いのかどうか…)
②…そのままにすると前歯の変色はどの程度まで進むのでしょうか?
(一般的な過去の例ではどの位なのでしょうか?とても目立つかなど)
③神経を取り除くなどの処置を施した場合には、大変おおがかりなもの
となるのでしょうか?
④…永久歯の発達にも影響を及ぼす可能性、との事ですが、具体的に
どのようなケースが考えられるのでしょうか?歯の大きさ・歯並びなど
の事でしょうか?
それに対する
A:
<回答1>お痛みがなければ、当面処置についての緊急度は少ないと
思われます。問題は細菌感染が起きないかどうかということになると思い
ます。基本的にぶつけただけで、歯がヒビ割れたりしなければ、細菌が
歯の中まで入り込むことはないはずなので、神経は打撲の衝撃で壊死
してしまっているだけなので、現在の所はほっておいても痛みを出したり
歯の周りの他の組織(歯ぐき、骨、骨の中にある永久歯)に悪い影響
を出す可能性は低いです。(ゼロというわけではないですが。)

>
<回答2>
歯がピンク色になるケースというのは、しょっちゅう見るわけではないので、
もちろんケースバイケースです。基本的にはある時期を境に黒ずみが出て
きて赤みが取れてくる感じになると思います。
どんな色でも、乳歯は基本的に大分白いため、それと対比すると若干
目立ちます。神経を取ることによって、多少変色を和らげることができます
が、これも、完全に色を周りと同じくすると言うところまでは至りません。
大人の歯であれば漂白という技法を使うこともできますが、お子さんの歯
に関しては使う薬品の関係で不可能です。詰め物などで色を整えること
などで、少し改善を図れる可能性はあります。
>
<回答3>
神経を取り除く場合に、まず、歯の中にある神経の部分が、完全に壊死
してしまって、感覚が無い場合には、麻酔注射の必要が無くさわることが
できますので、歯の裏側に穴を削って開けて、そこから指で持って使う細
いドリルを使って、壊死してしまった神経を掻き出し掃除をして、神経の
入っている空間をきれいに致します。その後、薬を使って、その空間を
殺菌消毒致します。
(もし、神経が部分的生きていて、感覚が残っている場合には、麻酔注射
を事前にする必要があります。)
次回の来院の時に、状態が良好であれば、神経を取り除いた空間を別の
薬品で、しっかりと密閉致します。
その次の来院の時に、問題がなければ初回に開けた穴の部分をプラス
チックなどで密閉して治療が完了します。

大がかりかどうかと言われると、そんなに時間がかかるものではないですし、
僕たちにとっては、そんなに特別な処置でも無いですが、とくに治療を初めて
受けられるお子さんにとって見れば、どんな治療でも未知のものになります
ので、どうしても抵抗があります。
始めによく診断して、治療の必要性の有無をよく検討して、現時点で一番よ
いと思われる治療計画をお子さん、保護者の方、我々の間の諸条件をすり
あわせして選択するという形になります。
また、症状がない状態なので、まずは、すぐには治療にとりかからずに、
診療室に慣れてもらって、治療の道具などをお見せしたりして、少しずつ練習
しながら、治療を行っていくことも必要です。(もちろん3歳でもいきなりでも
できる場合もあったり、痛みがあって仕方ないときは押さえてでも強制的に
治療をしなくてはならないときもありますが。)基本的には、数回のあいだに
すこしずつ慣れてもらう必要があります。
>
<回答4>
3歳ですと、顎の中で、歯のおおよその形ができあがってきております。
大きさが変わることはまずございません。歯並びも、よっぽど乳歯の位置が
ずれるほどの脱臼が起こらない限りはまず影響しません。
一番考えられることは、永久歯の表面の色が若干変色する可能性がある
かも知れません。また、若干形が気持ちへこんだりするところができること
もあります。ただ、これは、顎の中で永久歯を作っている細胞があるのです
が、その周りに ①で述べたような細菌感染が起こったときに生じることで
あって、細菌が感染していなければまず心配はございません。
あとは、状態を拝見して、レントゲンの状況を見ての判断になります。
以上ですが、参考になりましたでしょうか?
ご質問ご意見などございましたら、ブログ、もしくはホームページよりお気軽にお問い合わせください。
問い合わせメールアドレスは
です。

祝!1000番突破

2007-06-14 01:45:37 | 記念

みなさんこんばんは、中浦和(さいたま市南区鹿手袋)の歯医者 いちかわ歯科の市川です。今日は大分蒸し暑かったですね。もちろん夏本番に比べれば楽な方なのでしょうが、ラニーニャ現象(最近初めて聞きましたが)のため、今年の梅雨は短めで、やはり猛暑が予想されているようですね。何だか来月夏本番が怖い感じがします。



さて、昨日ですが、開院以来のご来院頂いた患者さんの患者ID番号がとうとう1000番を突破致しました。開院して1年3ヶ月余、これだけ沢山の方々に認知して頂き、ご来院頂き、スタッフ共々感慨無量です。自分としては『信じられなーい。』というくらい想定していたよりもかなり早い時期になりました。



もちろんいらして頂ける数が大事という訳ではないのですが、やはり区切りの数字を迎えて、心も新たに頑張っていこうという気持ちです。



ただ、開院以来、私の時間的な余裕がなかったりとか、スタッフの人員不足などの要素もあって、中には思ったような医療サービスや、コミュニケーションがご提供出来ずに御不都合をおかけした方も多くあったのでは無いかと思い、反省する部分も多々ございます。



よく、朝礼でスタッフといちかわ歯科の基本姿勢を確認し合うときに、僕がよく使う言葉にありきたりですが『一期一会』があります。やはり、縁があって、いちかわ歯科を選んで御来院頂いた方に、その期待に沿いできればそれを超えるようなことをその初回の出会いからご提供できるように常に配慮ができるようにと認識を共有しています。



よく野球の選手が2000本安打や200勝のインタビューで、これはあくまでも通過点でしかないからとよく言います。1000番というのも、尊いですが、浮かれこと無く気を引き締めて、また、これからも、ひとつひとつの出会いを大切にし、より信頼の置ける、よいサービスがご提供ができる歯科医院をスタッフ共々チーム一丸となりコツコツと積み上げて行きたいと思います。




いちかわ歯科 歓送迎会

2007-06-11 01:48:39 | 資格・転職・就職

皆さんこんばんは。中浦和(さいたま市南区鹿手袋)の歯医者 いちかわ歯科の市川です。このところふとしたときに雨が降りますね。そろそろ梅雨入りになるのでしょうか?最近、1年間半近く続けた自転車通勤を基本的には原付通勤に変えたこともあり、どうしても天気が気になります。どちらにしても雨が降れば大変なのですが、バイクだと傘を差すわけにも行かないので。あとは、バイク通勤になるための運動不足を如何に解消するか考えないとという感じです。(何だか、自転車通勤は自転車ツーキニストとして、今流行しているらしいですね。エコにもつながるし。ちょっと時代に逆行してしまっているかも知れませんね。秋頃に涼しくなったら、また自転車中心にしようかなとも思っていますが・・・。一度楽をしてしまうと抜け出せるかどうか)

さて、一昨日の土曜日にいちかわ歯科の歓送迎会を武蔵浦和の『un(アン)』さんで行いました。スタッフがお勧めしてくれたお店で、イタリアン風の家庭料理を中心のメニューで、お料理、ワインともgoodで、店の感じがが洗練された中にも家庭的な雰囲気が出ていて、とてもくつろげる感じで、わいわいがやがや大変盛り上がりました。

今回は、この春2人の新人さんを迎えた歓迎会と、昨年の秋から勤めてくれたスタッフが、当時は高校生でしたが、この春大学生になり、時間帯が合わなくなってしまったことと、自分の将来的な夢の実現のために始めていることに時間を使っていきたいという前向きな気持ちを理解して、後押しするために、初心者から始めて、このところ、みるみる仕事が上達してきて生き生きと働いてくれているスタッフでしたが、泣く泣く送り出すことにしました。始めは、全く未知の世界で忙しさの中に戸惑い、先輩スタッフの指導になかなかついて行けずによく戸惑っていましたが、めげることなく仕事に打ち込んでくれました。いちかわ歯科を巣立っていきますが、彼女にとって短い期間だったと思いますが、いちかわ歯科での経験や、働く上での基本姿勢が、彼女のこれからの人生の上で少しでもよい礎になってくれればよいなと思いつつ、夢が実現するように応援したいと思います。本当に若いということは素晴らしいですね。私もまだまだ年齢に負けないように夢を描いてそれに向かって努力をしたいと思います。また、機会があれば是非いちかわ歯科の門をたたいてもらえたらとも思っていますが・・・。

それにしても、お食事をしている最中にスタッフが聞いたらしいのですが、別のグループの方が、『沢山の女性の中に男が一人』と言っていらっしゃったということでした。それもそのはず、昨日は8名の女性スタッフと私一人という構成でした。もし、私が『やり手のホスト』見たいな風貌であればそんなにおかしい感じではないのかも知れませんが、こんな感じの人なので、少々奇異に映ったのではないかと思います。やはり、かなり特殊な職場ですよね。でも、もちろん男女の区別は仕事には関係ないのかも知れませんが、やはり歯科医院は患者さんの病気を治すと共に、健康を創造したり、全身的や精神的にも癒す役割があると自負しておりますので、母性的なアプローチやホスピタリティ(おもてなし)の心というのが不可欠であると思います。そういう意味で女性が生き生きと輝ける職場だと思います。とはいえ、年末の忘年会くらいまでには、男性ドクターかスタッフをできれば増やして、少し雰囲気を変えられたらなと思います。(周囲の視線が・・・。)