![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/28/a4f4d055b013113e3d355dff2d4e77b9.jpg)
今回の記事は『ダーティハリー』(1971年、監督:ドン・シーゲル)です。
サンフランシスコ市警の腕利き刑事の活躍を描いたアクション巨編。
ハードボイルド系刑事ドラマの原型が詰め込まれた名作です。
主役のハリー・キャラハン刑事を演じる若きクリント・イーストウッドが超カッコ良かった。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
あるビル屋上のプールで、女性が狙撃された。
そして、サンフランシスコ市警に犯行声明が届く。
「さそり座の男」を名乗るその犯人は、要求に応じない場合はさらに同じ手口で牧師か黒人を殺す、と予告した。
市警で汚い仕事ばかりを引き受けている刑事ハリー(C・イーストウッド)は、上司のブレスナー(H・ガーディノ)など周囲の意向を無視して事件を追う。
しかし、ハリーらの追跡をあざ笑うかのように、予告どおり次なる犠牲者を生んでしまう。
汚れた英雄か!孤独の狼か!
![ダーティハリー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/bc/de227cad6d64b02369550bc8c61228ea.jpg)
![ダーティハリー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b3/1efea00fd0e046d32fbfe757ccdd6975.jpg)
■感想
クリント・イーストウッドというと僕にとってはもう監督としてのイメージの方が強い。
しかしやっぱり俳優としても凄かったんだなぁとこの映画を観て思った。
『ダーティハリー』ではまだ若かりし頃のクリント・イーストウッドの演技が見れます。
汚れた刑事の異名を持つ一匹狼な刑事ハリー・キャラハン役。
ニヒルで頑固、それでいてスタイリッシュな刑事役は超かっこいい。
犯罪者を許さないという確然たる正義感を持ちつつ、熱くはならず常にクール。これぞハードボイルドだ。
一匹狼の刑事が自らの信念のもと犯罪者と対峙するハードボイルド系刑事ドラマの原型がこの映画には詰められていたように感じました。
身代金(実際は身代金じゃない)引渡しのため犯人から電話指示で振り回されるシーンなど、刑事ものとしてはベタなシーンもイーストウッドがスマートに魅せています。
犯人の不気味な気持ち悪さも印象的。
(字幕ではスコーピオ=さそり座の男と訳されてましたがちょっとカッコ悪いので、以降はそのままスコーピオと書きます)。
パッと見、カッコいい男かとも思ったけれど、次第に身勝手なナルシー系の役柄に嫌悪感が募ってくる。そうなってからはハリー同様に逮捕へ向けての思いが強くなってくるので熱くなる。
やはり映画は(というか物語全般については)、主人公だけでなく悪役の存在感もけっこう重要ですね。
悪役の演技が上手いと主人公に同期して物語に熱くなれる。
さて、ここまでは出演俳優について褒めてますが、正直に言ってしまうとこの映画は途中までの僕の評価値は★★★☆(3つ星半=“普通”以上“良かった”未満)でした。
けど、「例え犯罪者であろうと人権がある。君の逮捕は違法だ」とスコーピオが開放されてから俄然映画の雰囲気が締まって面白くなったため、最終評価値に上がっています。
「スコーピオをこのままにしておいていいのか」
ハリー・キャラハンは自らの信念のもと犯人の逮捕へと乗り出す。
淡々とした描写ながら絶妙なテンポで物語は進み、観客をラストシーンまで完全に惹きつけて離さない。
余計な演出など一切挟まない描き方が映画の雰囲気を緊め孤高のものへ高めている。
ラストシーンも本当に見事。
↓カッコ内空白ネタバレ反転。
(犯人へ裁きを下し、警察バッジを投げ捨てるシーン。)
かなり淡々とした静かな演出だけど、何とも言えない切ないほろ苦さを残しながら静かに終わっていく。
短いエンドロールのメロディーも良くてほろ苦くハードボイルドな余韻をいつまでも残してくれる名作だった。
↓貼り残しIMG
⇒img1(ポスターB。こちらは渋い)
⇒img2(この映画は若きイーストウッドの魅力がたんまり。横顔もカッコいい)
⇒img3(ダーティハリー=イーストウッド。白黒)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒ダーティハリー - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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サンフランシスコ市警の腕利き刑事の活躍を描いたアクション巨編。
ハードボイルド系刑事ドラマの原型が詰め込まれた名作です。
主役のハリー・キャラハン刑事を演じる若きクリント・イーストウッドが超カッコ良かった。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
あるビル屋上のプールで、女性が狙撃された。
そして、サンフランシスコ市警に犯行声明が届く。
「さそり座の男」を名乗るその犯人は、要求に応じない場合はさらに同じ手口で牧師か黒人を殺す、と予告した。
市警で汚い仕事ばかりを引き受けている刑事ハリー(C・イーストウッド)は、上司のブレスナー(H・ガーディノ)など周囲の意向を無視して事件を追う。
しかし、ハリーらの追跡をあざ笑うかのように、予告どおり次なる犠牲者を生んでしまう。
汚れた英雄か!孤独の狼か!
![ダーティハリー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/bc/de227cad6d64b02369550bc8c61228ea.jpg)
![ダーティハリー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b3/1efea00fd0e046d32fbfe757ccdd6975.jpg)
■感想
クリント・イーストウッドというと僕にとってはもう監督としてのイメージの方が強い。
しかしやっぱり俳優としても凄かったんだなぁとこの映画を観て思った。
『ダーティハリー』ではまだ若かりし頃のクリント・イーストウッドの演技が見れます。
汚れた刑事の異名を持つ一匹狼な刑事ハリー・キャラハン役。
ニヒルで頑固、それでいてスタイリッシュな刑事役は超かっこいい。
犯罪者を許さないという確然たる正義感を持ちつつ、熱くはならず常にクール。これぞハードボイルドだ。
一匹狼の刑事が自らの信念のもと犯罪者と対峙するハードボイルド系刑事ドラマの原型がこの映画には詰められていたように感じました。
身代金(実際は身代金じゃない)引渡しのため犯人から電話指示で振り回されるシーンなど、刑事ものとしてはベタなシーンもイーストウッドがスマートに魅せています。
犯人の不気味な気持ち悪さも印象的。
(字幕ではスコーピオ=さそり座の男と訳されてましたがちょっとカッコ悪いので、以降はそのままスコーピオと書きます)。
パッと見、カッコいい男かとも思ったけれど、次第に身勝手なナルシー系の役柄に嫌悪感が募ってくる。そうなってからはハリー同様に逮捕へ向けての思いが強くなってくるので熱くなる。
やはり映画は(というか物語全般については)、主人公だけでなく悪役の存在感もけっこう重要ですね。
悪役の演技が上手いと主人公に同期して物語に熱くなれる。
さて、ここまでは出演俳優について褒めてますが、正直に言ってしまうとこの映画は途中までの僕の評価値は★★★☆(3つ星半=“普通”以上“良かった”未満)でした。
けど、「例え犯罪者であろうと人権がある。君の逮捕は違法だ」とスコーピオが開放されてから俄然映画の雰囲気が締まって面白くなったため、最終評価値に上がっています。
「スコーピオをこのままにしておいていいのか」
ハリー・キャラハンは自らの信念のもと犯人の逮捕へと乗り出す。
淡々とした描写ながら絶妙なテンポで物語は進み、観客をラストシーンまで完全に惹きつけて離さない。
余計な演出など一切挟まない描き方が映画の雰囲気を緊め孤高のものへ高めている。
ラストシーンも本当に見事。
↓カッコ内空白ネタバレ反転。
(犯人へ裁きを下し、警察バッジを投げ捨てるシーン。)
かなり淡々とした静かな演出だけど、何とも言えない切ないほろ苦さを残しながら静かに終わっていく。
短いエンドロールのメロディーも良くてほろ苦くハードボイルドな余韻をいつまでも残してくれる名作だった。
↓貼り残しIMG
⇒img1(ポスターB。こちらは渋い)
⇒img2(この映画は若きイーストウッドの魅力がたんまり。横顔もカッコいい)
⇒img3(ダーティハリー=イーストウッド。白黒)
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題名 | ダーティハリー |
製作年/製作国 | 1971年/アメリカ |
ジャンル | アクション/サスペンス/犯罪/刑事 |
監督 | ドン・シーゲル |
出演者 | クリント・イーストウッド ハリー・ガーディノ アンディ・ロビンソン ジョン・ヴァーノン レニ・サントーニ ジョン・ラーチ ジョン・ミッチャム アルバート・ポップウェル ジョセフ・ソマー メエ・マーサー リン・エジングトン、他 |
メモ・特記 | 第2回午前十時の映画祭上映作品![]() ![]() |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒ダーティハリー - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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この作品を初めて観た頃には、これに影響された作品をたくさん観ていたのに、やはりハリーがやると一味違います。
後半になるにつれ、彼の行動ひとつひとつに痺れてしまいました。
ラストは本当に印象的ですよね!
若い頃のクリント・イーストウッドはこの作品で初めて見ました。
ハリー・キャラハン刑事、本当にかっこ良くて痺れた。
ラストシーンの印象深さも忘れられないです。