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シリウス/THE BACK HORN(音楽)

2012-03-20 23:55:00 | 音楽

THE BACK HORN シリウス



今回の記事はTHE BACK HORNの『シリウス』です。
2012/03/07に発売されたバクホンの20th Single。
力強く命を歌ったシリウスは今を生きる全ての人に力を与えるパワフルな曲です。
震災から1年を経た週に発売されていることにバンドとしてのメッセージを感じる。

バクホンは震災直後にもチャリティシングルとして「世界中に花束を」配信リリースした。
「世界中に花束を」はとにかく優しい気持ちになれる曲だった。
その歌詞には頑張ろうとか、希望を持とうとか、絆とか、そういったありきたりな言葉は一片足りとも使われていない。
それなのに不思議なまでに優しい気持ちになれる温かい曲だった。
また優しさと共に命があることの力強さを歌っている。
どんなに傷ついたとしても、あなたの命は誰にも邪魔されることなく動き続ける。
震災で被害を受けた方、心を痛めた方、あの震災を経験した全ての傷ついた人たちに、優しく力強く響いた曲にきっとなったのだと思う。

そして震災から1年の今月発売された新曲のシリウスは命と別れを歌った力強いナンバーだった。
聴いた人に確実にパワーを与える、パワフルな曲に仕上がっている。
と同時に別れの寂しさも歌っている。

サビの「共に生き歩んだ日々 支え続けてくれた人~」から続く歌詞は、かけがえのなかった過去を振り返り、感謝と寂しさを歌っている。
「告げたサヨナラは数えればきりがなくて」の山田さんのシャウトがそんな寂しい感情に直接響いてくる。
別れた直後は寂しさで胸がいっぱいになって立ち尽くすこともあるかもしれない。
けど寂しいだけじゃない。そこから先も世界は続いていく。生命が灯す光は消えない。
そんな力強い歌詞が叫ばれている。

震災から1年の今、そして別れの多い3月にぴったりの曲だと思う。
3月の曲というとセンチメンタルな内容の曲が多いけれど、こういう力強いナンバーがあっても良いと思う。

カップリングの曲の感想も簡単に書いておきます。

2曲目の「一つの光」は山田さんが作詞した曲です。
この曲もまた「シリウス」と同じぐらいハイテンションで力強い曲だった。
また疾走感もあって聴いていて気持ち良い。
サビ中の「風に吹かれて掠れても~」のところのメロディーが雄大な印象も与えてくれて、それも耳に心地よい。
これからのクライマックスな日々を切り開いていこうという力強いエネルギーをもらえます。

3曲目「クリオネ」は「ちふれ」というブランドの化粧水のCMの為に書き上げた曲なんだそうです。
けっこうバクホンらしからぬ曲です。
爽やかで透明感があり、化粧水というイメージぴったりという気がしました。
最初はピンと来なかったけど、聴き続けている内に耳に馴染んでくる不思議な曲です。
何というかすぅーっと広がっていくような何ともいえない曲。

4曲目「舞い上がれ<Band Version>」(※初回限定版のみ収録)は嬉しかった。
この曲、実は受験生のために栄純と山田さんが急遽書き上げた弾き語りの曲で、今までCD収録が無かった曲だからです。
『THE BACK HORN』(注:アルバム名です)のダウンロード特典として配信されてはいたのですが、僕はバクホンはCDで集めたい派なので。
この曲も今の時期にぴったりの曲ですね。1月ぐらいでも合う気もするけど、今の3月に聴くとまた違った感情が湧いてきます。
静かなバラード曲なんですが、気持ちの込め方が半端無くめちゃくちゃ心に響く。
途中のメロに「パッヘルベルのカノン」がさり気なくアレンジされ使われているのがお洒落です。
卒業式と言えばこの曲ですもんね。
これはぜひ初回版を入手して聴いてもらいたい素敵な曲です。

これほどまでに共感とパワーをくれる曲を生み出し続けるバックホーンはやっぱり凄いや。
今までバクホンが出した全てのシングル、アルバムで一回たりとも期待を裏切られたことはない。
毎回必ず感情に直接響く曲で感動をくれる。

音楽には好みがあるから、どんな人にもオススメとはいえないかも知れないし、バクホンを知らずに初めてこのベタ褒めの記事を読んだ人との温度差は激しいかもしれない。
けどバクホンの曲はいつか一度は聴いてみてもらいたい。

■Link
THE BACK HORN オフィシャルHP

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