今回の記事は『ザ・タウン』(2010年、監督:ベン・アフレック)です。
ベン・アフレックが自らが監督・脚本・主演を兼任した犯罪ドラマ。
共演はジェレミー・レナー、レベッカ・ホール、ジョン・ハム。
リアルな演出、シビアな描写の光るスリリングな犯罪映画でした。
■内容紹介 ※goo映画より
親から子へ家業のように犯罪が受け継がれる街チャールズタウン。
一度はアイスホッケー選手として将来を嘱望されたダグも今では銀行強盗団を率い、その完璧な仕事ぶりで警察を翻弄していた。
ところが、ある日の銀行襲撃で支店長のクレアを図らずも人質にとったことから、“タウン”の外で生きる人生を再び思い描くようになる。
その行く手をFBIや“タウン”の元締めファーギー、さらには長年の相棒ジェムが阻むのだった。
犯罪に生きる宿命か、愛とともに生きる未来か。
■感想
ベン・アフレック監督作品。
この作品で2作目なのか。全然知らなかった。
俳優としてかっこ良く演技も上手く、脚本も書け、監督としても高い評価を受けているベン・アフレック。
この人の才能の高さには驚くばかり。
映画『ザ・タウン』の内容ですが、シビアでリアルな演出・描写がされているスリリングな犯罪映画でした。
印象的だったのは銃による攻防で、これがこの街の日常なんだと言わんばかりに発砲されまくる。
渇いた暴力的な銃の音が獰猛に響きます。
ダグと父親は決別してしまったかのように思えたけれど、最後にダグが出す手紙に父親との別れの言葉を引用している辺りになんとも言えない感情が沸きました。
父親への敬意が心のどこかにあったのか、それとも父親と同じように恋人との決別を意味していたのか。
その辺りは観た人の判断に任せられています。
個人的には前者であって欲しいのですが、何となく両方の思いがあるような気がします。
これ、もの凄く脚本力が光っていますよね。
終盤のFBIとの攻防はスリリングに魅せられます。
徐々に絶望的な状況へと追い詰められる様に悲壮感が強く漂い切なかった。
かなりドライに描かれていて強烈な無情感を感じました。
どことなく暴力的で渇いた描写の中に無情で切ない感傷を感じさせる北野武映画を彷彿させる。
ダグがクレアへ電話し、彼女の裏切り行為を目にするシーンは切なかった。
取り乱さず、それまでと同様に彼女を愛する言葉を向けるダグの姿に偽りはきっとなかったのでしょう。
描写は淡々としていて、脚本(ストーリー展開)には派手さはなく落ち着いた印象を受けます。
なのでエンタメテイストの強い映画を好む人には少し物足りないところもあるかもしれない。
でも間違いなく良作映画で、どちらかと言うと観ている瞬間よりも、観終わった後、そしてしばらく経ってから思い返したときに良い映画だったとしみじみと来る映画かもしれない。
↓貼り残し
⇒img1(ベン・アフレック演じる主人公ダグ)
⇒img2(監督としてもかっこ良いベン・アフレック)
⇒img3(ダグを追い詰めるFBI役、ジョン・ハム)
⇒img4(ゴールデン・グローブ、そしてアカデミー賞で助演男優賞ノミネートのジェレミー・レナー)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
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ベン・アフレックが自らが監督・脚本・主演を兼任した犯罪ドラマ。
共演はジェレミー・レナー、レベッカ・ホール、ジョン・ハム。
リアルな演出、シビアな描写の光るスリリングな犯罪映画でした。
■内容紹介 ※goo映画より
親から子へ家業のように犯罪が受け継がれる街チャールズタウン。
一度はアイスホッケー選手として将来を嘱望されたダグも今では銀行強盗団を率い、その完璧な仕事ぶりで警察を翻弄していた。
ところが、ある日の銀行襲撃で支店長のクレアを図らずも人質にとったことから、“タウン”の外で生きる人生を再び思い描くようになる。
その行く手をFBIや“タウン”の元締めファーギー、さらには長年の相棒ジェムが阻むのだった。
犯罪に生きる宿命か、愛とともに生きる未来か。
■感想
ベン・アフレック監督作品。
この作品で2作目なのか。全然知らなかった。
俳優としてかっこ良く演技も上手く、脚本も書け、監督としても高い評価を受けているベン・アフレック。
この人の才能の高さには驚くばかり。
映画『ザ・タウン』の内容ですが、シビアでリアルな演出・描写がされているスリリングな犯罪映画でした。
印象的だったのは銃による攻防で、これがこの街の日常なんだと言わんばかりに発砲されまくる。
渇いた暴力的な銃の音が獰猛に響きます。
ダグと父親は決別してしまったかのように思えたけれど、最後にダグが出す手紙に父親との別れの言葉を引用している辺りになんとも言えない感情が沸きました。
父親への敬意が心のどこかにあったのか、それとも父親と同じように恋人との決別を意味していたのか。
その辺りは観た人の判断に任せられています。
個人的には前者であって欲しいのですが、何となく両方の思いがあるような気がします。
これ、もの凄く脚本力が光っていますよね。
終盤のFBIとの攻防はスリリングに魅せられます。
徐々に絶望的な状況へと追い詰められる様に悲壮感が強く漂い切なかった。
かなりドライに描かれていて強烈な無情感を感じました。
どことなく暴力的で渇いた描写の中に無情で切ない感傷を感じさせる北野武映画を彷彿させる。
ダグがクレアへ電話し、彼女の裏切り行為を目にするシーンは切なかった。
取り乱さず、それまでと同様に彼女を愛する言葉を向けるダグの姿に偽りはきっとなかったのでしょう。
描写は淡々としていて、脚本(ストーリー展開)には派手さはなく落ち着いた印象を受けます。
なのでエンタメテイストの強い映画を好む人には少し物足りないところもあるかもしれない。
でも間違いなく良作映画で、どちらかと言うと観ている瞬間よりも、観終わった後、そしてしばらく経ってから思い返したときに良い映画だったとしみじみと来る映画かもしれない。
↓貼り残し
⇒img1(ベン・アフレック演じる主人公ダグ)
⇒img2(監督としてもかっこ良いベン・アフレック)
⇒img3(ダグを追い詰めるFBI役、ジョン・ハム)
⇒img4(ゴールデン・グローブ、そしてアカデミー賞で助演男優賞ノミネートのジェレミー・レナー)
映画データ | |
---|---|
題名 | ザ・タウン |
製作年/製作国 | 2010年/アメリカ |
ジャンル | 犯罪/ドラマ/アクション |
監督 | ベン・アフレック |
出演者 | ベン・アフレック ジョン・ハム レベッカ・ホール ブレイク・ライヴリー ジェレミー・レナー タイタス・ウェリヴァー ピート・ポスルスウェイト クリス・クーパー スレイン オーウェン・バーク コレーナ・チェイス ブライアン・スキャンネル デニス・マクラフリン ヴィクター・ガーバー、他 |
メモ・特記 | PG12指定 原作:チャック・ホーガン |
おすすめ度 | ★★★☆ |
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