今回の記事は『アジャストメント』(2011年、監督:ジョージ・ノルフィ)です。
人気SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説をマット・デイモン主演で映画化したSFサスペンス・アクション。
共演にエミリー・ブラント、アンソニー・マッキー。
予告編は面白そうだったんだけどなー。
■内容紹介 ※goo映画より
スラム出身のデヴィッドは上院議員候補として選挙に出馬していたが、過去のスキャンダルにより落選。
敗北宣言を控えたデヴィッドだが、エリースという女性と偶然出会った事から予定とは違うスピーチをし、結果それが功を奏す。
そんな彼の動向を“アジャストメント・ビューロー”のエージェントたちがチェックしていた。
2年後、そのエージェントのミスからデヴッドはエリースに再会。
しかし、エージェントたちから二度とエリースに会わないよう警告される。
操作された《運命》に、逆らえ。
■感想
率直な感想として、この映画若干微妙だった。
ストーリーや設定自体のアイデアは面白いのだと思うのだけれど、何か期待していたものと大きく違う。そういう気持ちになってしまう。
予告編だとサスペンス色を強く感じさせる演出がされていて面白そうなんですが、実際のところはSF+コメディ+ラブストーリといった内容です。サスペンスとアクションの要素はあまり強くありません。
マット・デイモンということで“ボーン”シリーズのような緊迫したサスペンス・アクションを期待した方や、僕同様予告編の罠にまんまとかかった方は大きく肩透かしを喰らうかも知れない。
特に超自然的な存在“アジャストメント・ビューロー”との関わりが強くなってきてから残念な気持ちでいっぱいになってくる。
この人たち、運命を操作するという神がかり的な仕事を行っている組織にしてはあまりにショボ過ぎる。
不測の事態に弱すぎますよね、この人たち。
“アジャストメント・ビューロー”たちがもうちょっと不気味な強敵として描かれていればだいぶ違った印象の映画になったんじゃないだろうか。
アクション映画としても、サスペンスとしても、SFとしても、設定面の練りこみにしても、とにかく全体的に薄く物足りない。結末への繋げ方のあまりの強引さには絶句してしまう。
物語は運命に抗う主人公といったある種王道の展開を辿ります。
「運命などない」
「運命なんかと暮らさぬように」
といった言葉が頭に浮かんで消えていく。
上の二つは僕の好きな映画のセリフ、音楽の歌詞からの引用で、どちらもとてもグッと心を動かされる感覚を覚えたものです。
『アジャストメント』は真っ向から運命と戦う主人公を描いた物語であるはずなのにそういった感覚がなかった。
これにはただ残念だったとしか言えない。
…気づいたら今回批判ばかり書いてる。
これはいけない。
興味をそそるストーリーと、どことなく気になる雰囲気を纏う調整員ハリーと(ラストまで観るとああなるほどと)、映画自体が持つ雰囲気は決して悪くはありません。
興味ある方はぜひご覧になってみて下さい。
(もの凄く説得力がないな)。
それにしてもマット・デイモンってここ最近、本当に映画に出まくりですよね。
出演作数を調べてみると、2008年は2作、2009年も2作、そして2010年は6作です。(多いっ!)
いろんな役を幅広く演じられ演技も上手い役者さんなので映画にキャスティングしやすいのかな。
どちらにしても笑顔の似合うマット・デイモンはとても大好きな俳優さんなので今後も幅広く活躍していって欲しい。
↓貼り残し
⇒img1(アジャストメント・ビューローたち)
⇒img2(マット兄さんを一目惚れさせたエミリー・ブラントの先鋭的創作ダンス)
⇒img3(マット・デイモン×エミリー・ブラント)
⇒img4(マット兄さん×帽子の組み合わせはちょっと滑稽だった)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒アジャストメント - goo 映画
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人気SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説をマット・デイモン主演で映画化したSFサスペンス・アクション。
共演にエミリー・ブラント、アンソニー・マッキー。
予告編は面白そうだったんだけどなー。
■内容紹介 ※goo映画より
スラム出身のデヴィッドは上院議員候補として選挙に出馬していたが、過去のスキャンダルにより落選。
敗北宣言を控えたデヴィッドだが、エリースという女性と偶然出会った事から予定とは違うスピーチをし、結果それが功を奏す。
そんな彼の動向を“アジャストメント・ビューロー”のエージェントたちがチェックしていた。
2年後、そのエージェントのミスからデヴッドはエリースに再会。
しかし、エージェントたちから二度とエリースに会わないよう警告される。
操作された《運命》に、逆らえ。
■感想
率直な感想として、この映画若干微妙だった。
ストーリーや設定自体のアイデアは面白いのだと思うのだけれど、何か期待していたものと大きく違う。そういう気持ちになってしまう。
予告編だとサスペンス色を強く感じさせる演出がされていて面白そうなんですが、実際のところはSF+コメディ+ラブストーリといった内容です。サスペンスとアクションの要素はあまり強くありません。
マット・デイモンということで“ボーン”シリーズのような緊迫したサスペンス・アクションを期待した方や、僕同様予告編の罠にまんまとかかった方は大きく肩透かしを喰らうかも知れない。
特に超自然的な存在“アジャストメント・ビューロー”との関わりが強くなってきてから残念な気持ちでいっぱいになってくる。
この人たち、運命を操作するという神がかり的な仕事を行っている組織にしてはあまりにショボ過ぎる。
不測の事態に弱すぎますよね、この人たち。
“アジャストメント・ビューロー”たちがもうちょっと不気味な強敵として描かれていればだいぶ違った印象の映画になったんじゃないだろうか。
アクション映画としても、サスペンスとしても、SFとしても、設定面の練りこみにしても、とにかく全体的に薄く物足りない。結末への繋げ方のあまりの強引さには絶句してしまう。
物語は運命に抗う主人公といったある種王道の展開を辿ります。
「運命などない」
「運命なんかと暮らさぬように」
といった言葉が頭に浮かんで消えていく。
上の二つは僕の好きな映画のセリフ、音楽の歌詞からの引用で、どちらもとてもグッと心を動かされる感覚を覚えたものです。
『アジャストメント』は真っ向から運命と戦う主人公を描いた物語であるはずなのにそういった感覚がなかった。
これにはただ残念だったとしか言えない。
…気づいたら今回批判ばかり書いてる。
これはいけない。
興味をそそるストーリーと、どことなく気になる雰囲気を纏う調整員ハリーと(ラストまで観るとああなるほどと)、映画自体が持つ雰囲気は決して悪くはありません。
興味ある方はぜひご覧になってみて下さい。
(もの凄く説得力がないな)。
それにしてもマット・デイモンってここ最近、本当に映画に出まくりですよね。
出演作数を調べてみると、2008年は2作、2009年も2作、そして2010年は6作です。(多いっ!)
いろんな役を幅広く演じられ演技も上手い役者さんなので映画にキャスティングしやすいのかな。
どちらにしても笑顔の似合うマット・デイモンはとても大好きな俳優さんなので今後も幅広く活躍していって欲しい。
↓貼り残し
⇒img1(アジャストメント・ビューローたち)
⇒img2(マット兄さんを一目惚れさせたエミリー・ブラントの先鋭的創作ダンス)
⇒img3(マット・デイモン×エミリー・ブラント)
⇒img4(マット兄さん×帽子の組み合わせはちょっと滑稽だった)
映画データ | |
---|---|
題名 | アジャストメント |
製作年/製作国 | 2011年/アメリカ |
ジャンル | SF/サスペンス/ロマンス |
監督 | ジョージ・ノルフィ |
出演者 | マット・デイモン エミリー・ブラント アンソニー・マッキー ジョン・スラッテリー マイケル・ケリー テレンス・スタンプ ローレンス・レリッツ スティーヴ・ソーレソン フローレンス・カストリナー フィリス・マクブライド ナタリー・カーター チャック・スカーボロー ジョン・スチュワート マイケル・ブルームバーグ ジェームズ・カーヴィル、他 |
メモ・特記 | 原作:フィリップ・K・ディック |
おすすめ度 | ★★★☆ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒アジャストメント - goo 映画
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彼らは運命を調和するという人知の及ばない仕事をしていながらもデヴィッド(マット)の行動に振り回されたりと、何とも人間的な組織に見えました。
結果的に一生懸命デヴィッドの恋路を邪魔する人たちになってましたね。
彼らは、帽子をかっぶた天使なんですかね?
話の展開上、恋愛を邪魔しようとしてるだけに見えました。
予告編はあんなにサスペンス・アクションが魅力の映画のように感じられたのに、本編はそれほどでもなくて何か期待を裏切られた気分になってしまう。
映画の雰囲気は悪くなかったんだけどなー。
俳優さんたちの演技は良かったと思いますが、観た後に何も印象が残らない、すでに記憶から消えつつある映画です(ただの健忘症かもしれませんが・・・)
本当に、マット・デイモン主演やCM・予告に騙された感が強かったです。
いままで見たマット・デイモン作品にハズレがなかっただけに、本当に残念でした。