へきるロック、ここに確立。へきる史の中では最も重要なアルバム。ロックファンが唸るほどのトラックがおさめられているわけではないし(むしろどっちかというとポップス寄り)、歌がものすごく上手くなったわけでもないけれど、これまでのアイドルポップス感を大幅に払拭、さらには90年代前半ガールポップ感もけっこう払拭してポップスロックで統一、そしてそれがへきるボーカルとナイスな化学変化を起こしています。この、決して押しの強いわけではない声質でロックをやってくれている、その化学反応が楽しめる点だけでも個人的にはハナマルをあげたい。(まぁ、ファン以外の人からすればいろいろ意見はあるとは思いますが、ね)
さらにロックを追求した6th。基本的な作風はそのままに、さらに進化させていった感じのアルバム。ZARDでいえば「揺れる想い」と「OH MY LOVE」の関係と一緒。前作から続投のDAITAさんは演奏だけでなく楽曲提供でも参加するようになったのに加え、新たにLUNA SEA真矢さんも演奏に参加。へきる姉さんのボーカルスタイルも多彩になり、前作からさらにロック色を強めてます。前作では「それっていいね」みたいなアイドルっぽい曲も少しだけ混じってましたがそれも消滅して、代わりにハードさをプラスしたり激しさをプラスした曲が入っております。
オリコン6位を獲得した前作の後、「Everlasting train~終わりなき旅人~」「赤い華 -You're gonna change to the flower-」とシングルでも自己最大ヒットを記録して勢いに乗った・・・と思いきや、その後に出した明石昌夫サウンドプロデュースの先行シングル「BESIDE YOU」でなぜか失速、続いてリリースされたアルバムの売り上げもちょっと低迷。リアルタイムで追っていないので その理由が何なのかはっきりとはわかりませんが、後追いでアルバム聞いた範囲で想像できるのは「方向性に迷いが出たから」。シングル展開は打ち込み色が強めになり、先行シングル「BESIDE YOU」でデジロックに移行、と思いきや「BESIDE YOU」がアルバム中では異色作になってしまっていて、ほかの曲は前アルバムでやっていたようなロックでもなく、かといってすごい新機軸でもなく、なんとなく迷いが見える。
作風バラバラだった前作を反省して、狙いをきちんと定めて作ったアルバムがこれ。前作ではスポット参戦だった明石昌夫さんがサウンドプロデューサーとしてアルバムに全面参戦。そしてなんといっても注目は椎名へきる作曲6曲収録。それでいて傑作ときてるんだから、まぁ驚き。
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
1995.10.01 お気に入り度:★4
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
ここでロックに開眼しかけて、一気にクオリティアップしてますが まだ過渡期。シングルの「空をあきらめない」、「気づいて!」あたりが後のへきるロックにつながる路線の歌謡ロック…ではありますが、これは今回のメイン路線ではなく、バリエーションのひとつという扱い。
それよりも、今作はロック色の無いポップス「色褪せない瞬間」「やさしいひとになりましょう」、バラードの「泣いちゃいなよ、今」などなどの、ガールポップ王道路線曲のクオリティがぐんと上がっていて、聞きやすくていい意味で90年代らしいポップス作品に仕上がってます。globe「SWEET PAIN」とサビメロが半分同じな「目を覚ませ、男なら」とか、「空をあきらめない」のイントロのダサさはちょっと悪い意味で90年代らしいような気もしますがw、実際96年リリースだし、いいか。96年リリースの割には93~94年のガールポップっぽい雰囲気はありますが。
ロックに移行する前にこれまでのポップス路線を良い形で総ざらいしつつ、次への予告も含めたバランスのいいアルバム。
華原朋美「DREAM-Self Cover Best-」(お気に入り度★8.5点)
1. I BELIEVE 2. keep yourself alive 3. save your dream 4. LOVE BRACE 5. Hate tell a lie 6. あなたがいれば 7. I'm proud -2013 Orchestra Ver.- 8. LOVE IS ALL MUSIC 9. 夢やぶれて -I DREAMED A DREAM- 10. たのしく たのしく やさしくね
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
帰ってきた朋ちゃんがセルフカバーアルバムを出す、って聞いたときは、すっごく期待して。
で、曲目が発表されて、ちょっとがっかりして。
予想してたとはいえ、全盛期の曲ばっかりで、低迷期のがここまでスルーされるか、って。
朋ちゃんは精神状態がダイレクトに歌声に響くようで、TKからの別れのアルバム「nine cubes」とか、失恋直後の「as A person」の頃とか、まぁ、あれはあれでオンリーワンの魅力があったわけだけど、もし、朋ちゃんのボーカルが本調子だったら、って思うこともあったりしてたので、そういう頃の曲がいっさいオミットされてるのがもう、残念すぎてもう。
でもこれでよかったんだね。と聞いて思った。
「as A person」の頃とかのセルフカバーだったら、当時より上手く歌えてアタリマエな今の朋ちゃん。だから、あえて全盛期の頃の曲に挑んでみたのかな、と。好意的に解釈しすぎ?w
全盛期の曲に挑んで、本当に勝っちゃった、ってのがなんか凄いなと。
こういう「全盛期の曲をセルフカバー」って、だいたいオリジナルの方がいいよね、とか、セルフカバーはこれはこれで別物としてアリかな、くらいのことになることが多いじゃないですか。やっぱり。
でもこのアルバム、朋ちゃんのボーカルパワーが本当に頼もしくって素晴らしくって。それでいて、声の魅力や方向性は変わってない。年齢考えると、そろそろ衰えはじめてもおかしくないのに、全盛期と遜色ないどころかむしろパワーアップしてるという。そこが本当に、スゴイ。
「keep yourself alive」とか、もうオリジナルじゃボーカルが物足りないもの。
曲別に見てくと、「I BELIEVE」「keep yourself alive」「save your dream」のアップテンポ系がとてもグッド。アイビリは打ち込みとオーケストラの融合、Keep~はバンド編成で、save~はオーケストラではしゃいでみた感じ。それぞれ原曲を意識しつつなんかいい雰囲気のサウンドになってます。バンドサウンドにしても全く小室臭が無くならないkeep~と、save~の躍動感あるボーカルが特にハナマル。
逆にバラード系の「LOVE BRACE」「LOVE IS ALL MUSIC」は、ハッキリ言ってコーラスが邪魔w このアルバムのテーマとしてはやっぱり今の朋ちゃんの声を届けることなんだろうし、もっとシンプルにピアノ1本バックに、とかでも良かったんじゃないかなーこの辺は。「たのしく~」でそういう音作りをしてるから、あえて区別したのかもしれないけど。
あと思ったのは、結構キー下げしてる曲多いんだけど、そのへんの違和感がぜんぜん無い。その辺は武部聡志さんのサウンドプロデュースのおかげ?なのかな。
まぁとにかく、朋ちゃんのボーカルが今いちばん脂が乗ってるってことは十分すぎるほど確認できたので、次の一手が気になる所。
あんまり安易にミュージカル路線には行ってほしくないんだけど、果たして。
栗林みな実「miracle fruit」(★9点)
1. miracle fruit 2. secret moment 3. 氷の結晶 4. one drop 5. stage 6. 静寂の腕輪 7. Luminous Beat 8. 虹色の永遠 9. 空のこたえ 10. Beautiful Blaze 11. planet earth
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
公式サイト 一部楽曲試聴はコチラ(アルバム特設ページ)
栗林みな実、通算6枚目のアルバム。
基本はアニメなどに合わせて作った曲をシングルとしてリリースして、曲が貯まってきたら新曲と合わせてアルバム発表、というスタンスで活動を続けてきた栗林さんですが、今作にはタイアップ曲は一切なく、全曲、シンガーソングライター栗林みな実の、オリジナル楽曲。
(一応、タイトルチューンである「miracle fruit」は『アニソ~ンぷらす』エンディングテーマにはなっていますが、これは後付けタイアップということでノーカウントでいいでしょう。)
全曲の作詞作曲を手がけたオリジナルアルバムという点では、3rdアルバム「fantastic arrow」以来ではありますが、これには『舞-乙HiME』EDテーマ曲としてシングルリリースされた「Crystal Energy」が入っていたので、全曲オリジナル曲で構成されたアルバムはこれが初めて。
というわけで、かねてからこのブログで「シンガーソングライターとしての栗林みな実の良さ」をアピールしてきた自分にとっては、これ以上無いくらい待望のアルバム!
なので存分に語らせていただきます!w
もう盲目ファン的な書き方しか出来ないけど、それくらいの魅力があるアルバムなんだもん!w
今作ならではの特徴として、栗林さんのメロディーセンスを存分に味わえるのはもちろん、栗林さん作曲にしてはちょっと意外な曲調もちらほらあったりして、オリジナルアルバムならではのチャレンジ精神を感じる所も大きいかな、と。
特に1,2曲目あたりはそれがよく表れている感じがして、自分で作れる部分が多い全曲オリジナル楽曲な今作ならではの楽曲だなーと思います。
あと歌詞。今回は全曲オリジナルということで、アニメのタイアップに合わせたりとかそういう制約のない、全てが栗林さん自らから生まれた言葉で紡がれた歌詞。なので、いつもより心にグッと迫る歌詞や、内面を歌った歌詞、純粋なラブソング…などなど、様々なタイプの歌詞があるんですが、どの曲にも、すごく栗林さんらしくメッセージが込められているように感じます。
(各曲についてのコメントは後述しますけど、例えば「Luminous Beat」は、全体的には「君がそばにいれば輝けるよ」という恋愛ソングっぽい歌詞なのですが、そんな中にも「闇が終わらなくても 光は無くならない」というフレーズがあったり・・・とか)
栗林みな実のファンなら、このアルバムをじっくりと噛みしめて聞いたらもっと栗林さんのことが好きになると思うし、シングル曲は無いけど、栗林みな実ってどんな感じなの?というライトリスナーさんにもオススメできるかなってくらいに、栗林さんの魅力がぎゅっと詰まったアルバムになっているんじゃないかと、個人的には思っちゃいます。
それではさらに思いのたけをぶつけるためw、全曲感想いきまーす。
1. miracle fruit
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:菊田大介)
1曲目からちょっと意表を突かれました。いや、曲調としてはそこまで異色というわけではないんですが、サビが2つあるような曲構成が特殊で。栗林さんは基本的に構成はオーソドックスな曲を書くことが多いので、こういう曲も書くんだなーとちょっと驚きました。タイアップに縛られないオリジナルならではの楽曲ですね。で、構成はちょい複雑ながらも、メロディはキャッチーなので聴き終わった後には爽やかな印象が残るのが栗林さんらしさかなと思います。「君と出逢い すべてが今、始まる…」という、アルバム1曲目に相応しいアップナンバー。
2. secret moment
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:飯塚昌明)
これまた意表を付かれた楽曲。切迫感というか緊迫感というか。そういうのをひしひしと感じるロックっぽい楽曲。これまでもロックな楽曲はいくつか歌ってきた栗林さんですが、だいたいは作曲家さんから提供された曲だったり(「unripe hero」など)、それかアレンジでロックにしている楽曲(「Yell!」など)が多かったので、メロディからもロック感を感じる楽曲を栗林さん自身が作曲したのは意外でしたねー。メロディアスな曲が得意な栗林さんにとって、ここまで音符が細かく上下するメロディって珍しいかも。しかしこれがまた良いんだよなぁ。シンガーソングライター栗林みな実の新たな引き出しを開けた曲かも。ただアレンジはもうちょいロック寄りというか、重めのサウンドでも良かった気もする。
3. 氷の結晶
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:増田武史)
シリアスで切ないけれど、力強さも感じるミディアムテンポの楽曲。栗林さんらしいメロディアスさが良く出ている楽曲ですね。サビ終わりのハイトーンボイスが聴き所。ストリングスアレンジがより冬っぽさを演出していていい感じ。歌詞は栗林さんがオリジナル曲でよく書くタイプの失恋ソング、かな。結構重めです。タイトルが秀逸。
4. one drop
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:藤田淳平)
王道キターっ。アップテンポでデジタルトランシーな楽曲。シングルっぽい曲でもあるかな?メロディアスさとキャッチーさが同居するメロディは、さすが栗林さん。曲調的にはカッコいいアニソンらしい曲ですが、歌詞はラブソング。もう自分が自分に嘘をつかないであなたを信じていく、という感じでしょうか。インタビューによると、この曲はアレンジが仕上がってきてから歌詞の内容を変えたらしいですが、元はどういう歌詞だったんだろうか。もう少し迷っている感じだったりしたのかなぁ。
5. stage
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:藤田淳平)
これまた栗林さん的にはちょい新機軸かも? R&B的な要素といいますか、リズム感重視的な要素をほんの少し混ぜ込んだようなアレンジが栗林さんにしては珍しいです。大人っぽいというか、このアルバムの中では少し地味な印象もありますが「one drop」と「静寂の腕輪」との橋渡しとしては十分すぎる楽曲。個人的にはこの曲は特に歌詞がキモだと思う。「人はね、記憶で息をしているの」というフレーズにちょっとドキッとしました。
6. 静寂の腕輪
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:虹音)
ここでやっと待望のバラード!…ってもこれは既発曲ですが(シングル「あんりあるパラダイス」のC/W)。しかし、アルバムに収録されるだけあって名曲なのですよー!これは希望の光が差し込む系(?)のミディアムバラード。メロディの運び方なんかはメロディアスな栗林さんらしいメロディなのですが、栗林さんのこういうバラードって「ある冬の日の午後」(これも名曲!) みたいな、切なさ一辺倒の曲が多いように思っていたので、こういう曲は何気に新鮮だなぁと感じた記憶がありますね。虹音さんの丁寧なアレンジもよりメロディアスさを引き出してくれていて良いです。
7. Luminous Beat
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:菊田大介)
スーパーキャッチーなサビメロが印象的な楽曲。サビの聞き心地の良さは特筆モノ!爽やかなんだけどしっかり耳に残るキャッチーさと、サビの終わり方の一筋縄では行かない感じのメロディが栗林さんクオリティ。菊田さんの軽快なデジタル成分多めのアレンジも良いです。個人的には、アルバムの中で一番スキな曲。あと先程も書きましたが歌詞も凄くイイ。全体的には君がいるから頑張れる、輝ける、って歌詞なんだけれど、その中で「闇が終わらなくても 光もなくならない」ってフレーズが入っているのが凄く好きです。あと1番Bメロの歌詞は特にmind touchライブに行った人には心当たりがある人もいるのではないかと。
8. 虹色の永遠
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:虹音)
来ましたーっ!栗林さんらしさ全開の必殺メロディアスバラード!本当に栗林さんはこういうバラードを作るのが上手いよなぁ。で、この曲、雰囲気としてはちょっと切なさ成分がある感じなのですが、歌詞は要約すると「ずっと一緒にこれからもいられたらいいね」というシアワセっぽい歌詞になっていて。それでも違和感がない、この絶妙なさじ加減がウマイ。幸せすぎでも切なすぎでもない、このバランスというか、この要素を両立させるのって結構難しいと思うんだけど、栗林さんは見事に成立させております。
9. 空のこたえ
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:菊田大介)
シングル「sympathizer」のカップリングだった曲。人を好きになること、それって凄く楽しいことだよね。という恋のワクワク感を楽曲で表現したような曲と言えばいいかな。軽快ポップでキャッチーな明るい楽曲。確か栗林さん自身も当時、この曲について「闇ゼロ運動って感じの曲」って類のことをブログで書いていたような記憶が。
特設ページの試聴で、肝心のサビが試聴できないのはなんとかならないのかなぁw
10. Beautiful Blaze
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:中山真斗)
ラストに向けてもう一度奮い立つ!ってイメージのブレイブリーなポップロックナンバー。雰囲気的にはアルバム「dream link」に入っていてもおかしくない感じ。「負けたくないと思うなら 誰より強くなれ」というサビの歌詞とメロディに栗林さんの強いメッセージが込められているように思いますね。ラストをAメロでシメる構成は栗林さんにしては珍しいかも。ちなみにアルバム中で唯一の生ドラム使用楽曲。そしてギターソロがかっちょいい。
11. planet earth
(作詞・作曲:栗林みな実 編曲:虹音)
アルバムラストに相応しい、とても美しいスローバラード。三拍子バラードは栗林さんの必殺技(?)のひとつでして。「pregare」「海から始まる物語」「硝子の小瓶」etc.とあるんですが、その中でもこれはかなり良いぞっ。栗林さんならではの浮遊感とメロディアスさが存分すぎるくらいに発揮されたメロディに、さらに虹音さんのキラキラと粒子が宇宙に舞っているようなアレンジがバッチリと組み合わさっていて、凄くいいです。あざとい仕掛けが無いにもかかわらず、しっかりとスケールの大きさを感じられるのはさすが。
「pregare」「静寂の腕輪」「虹色の永遠」と同じく、作曲:栗林みな実×編曲:虹音 の組み合わせで作られたバラードですが、虹音さんのアレンジと栗林さんのメロディって凄く相性いいかも。栗林さんの持つメロディの良さをさらに引き出してくれる、そんな丁寧なアレンジを虹音さんはやってくれています。
というわけで、今回はアレンジャーさんが割とばらけていることもあって、デジタルだったりロック調だったりバンドサウンドだったり珠玉のバラードだったりと結構いろいろな曲調が入っているんだけれど、統一感はこれまでのアルバムで一番。そしてアベレージの高さもこれまでのアルバムで一番。全曲の作曲を手がけておきながらこのクオリティには驚愕せざるを得ないです。
前回のオリジナルアルバム「fantastic arrow」と比べると、曲が全曲耳に残る適度なキャッチーさを持っていることと(「fantastic~」は地味な印象のアルバム曲もいくつかあったのです)、アルバム全体にまとまりがあって より オリジナルアルバムらしい感じになっています。確実に進化しているというか。
個人的には、「mind touch」のようなシングル級の必殺のアップテンポ楽曲があればなー、とか、栗の子バラード好きとしてはもう1曲くらいバラードの新曲があればなー、という思いもありますが、前者に関してはせっかくのオリジナルアルバムだしあえてそういう曲はやらなかったのかな、という気もしますし、後者に関しても入ってるバラード曲は全部良い曲なので、これも贅沢な注文ですかね。
というか、CDが売れない売れないって騒いでいるこのご時世に、シングルも無くアニメタイアップも無い、完全オリジナルアルバムを出してくれたってだけで凄く贅沢ですよね。そういうアルバムをリリースする!って決めてくれたレコード会社にも感謝だし(栗林さん自身も、最初はタイアップ曲が入るものだと思っていたらしい)、それに全力で応えてくれた栗林さんにも大感謝。ファンやってて良かったと心から思える、そんなアルバム。