白い雪の世界の中にいると猛烈に太陽の光が、茶色い木の葉が恋しくなる。それで雪のない山にお天道様に当たりに行く。今日はすぐ近く、と言っても車で2時間、長野の尼厳山、に行ってみる。(あまかざりやま)
お望みどうりの南斜面の日だまり、こおいうところを当てもなく歩くのがいい。
急に切り立つ岩山となり大きな岩が出てくる。ここは山城なのだ。
山頂は素晴らしい眺望、長野盆地、ゆったりと流れる千曲川。
北信5岳、後ろ立山連峰がきれいだ。あの山を越えてやってくる上杉謙信をここで向かい撃ったのだ。左手方面下にあの上杉謙信長刀を振りかざし武田信玄に切りかかった八幡原古戦場がある。
高見岩、名の通りここも素晴らしい眺望、生えてる松が景色を作ってくれる。
松代城(海津城)からの尼厳山、
武田信玄は上杉謙信との戦いに備えて山本勘助に命じてここに海津城を作らせ武器、食料を貯蔵した。この城を起点にして尼厳城、奇妙山の稜線を防衛線として川中島の合戦に備えた。
しかしまあ上杉謙信という男不思議な人だ。越後人はどちらかと言えば温厚で自ら長刀振りかざし敵陣に切り込むなんて喚起はどこから来たんだろう。幼少は僧として修業し、いきなり17歳で還俗し初陣を飾り、それより連戦連勝、軍神となった。ふつう将とならんものは幼少より武芸を磨き、軍略を学び備えるものだが上杉謙信は軍略も知らず、柾にただただ天才だったとしか言いようがない。ただ越後の国は米うまく水うまく酒うまく、これをこのんで、まあ当時はアルコール度数が低くビールのような感覚で汗をかいたら飲んでいたんだろうが酒の毒にやられてしまった。