予報どうりに3日間晴れた。木は重い、必死に動かして運搬車にのせる、力がなくなったなあ、でもがんばらなくちゃ、夕方はどっと疲れる。腹が減った、ビールがうまい、食事がほんとにうまい、腹いっぱい食べるのが何より楽しみだ。そして泥のように眠る。目いっぱい動き食べ眠る動物的幸福。
予報どうりに3日間晴れた。木は重い、必死に動かして運搬車にのせる、力がなくなったなあ、でもがんばらなくちゃ、夕方はどっと疲れる。腹が減った、ビールがうまい、食事がほんとにうまい、腹いっぱい食べるのが何より楽しみだ。そして泥のように眠る。目いっぱい動き食べ眠る動物的幸福。
伐り倒して集めて運んでこれだけ稼いだ。これを玉切ってきょうはおしまい。
これは薪ストーブ用の薪だが、薪は楢やブナがいいに決まってる、でもそんな貴族趣味なことは言ってられない。僕は何でも燃料になればいいと思ってる。雑木のほうが火力もあるし炎もきれいだし何より燠がいい、火鉢やコンロに使うには楢でなくちゃと思う。杉は燠も火力もダメだし何よりはねて飛ぶので危険だし倍くらいの量を集めなくちゃいけない。昔は囲炉裏だったから杉なんていれたら怒られた。でも最近用材にならなくなってストーブで燃すようになって思うんだが薪を作るのが簡単なのだ。まっすぐで伐るのも運ぶのも割るのもはるかに簡単、量も倍いるが、仕事が3倍はかどるような気がする。
でも何となく山で育った僕は杉の木を燃やすことに後ろめたさを感じてしまう。自然に生え山野にいくらでもあって雑木としてひとくくりにされ生活物資として使われた楢やブナに比べ苗を植え手入れし大きくなれば高値で売れた。いざと言うときの貯金みたいなものだったから杉の木と言うのは別格だった。じだいはかわったのだ。