一昨日、仕事に行きがけ、キャベツ畑で60歳くらいの女性が収穫の最中だった。
キャベツの切り口からいいにおいがして、ひとつ分けてくださるかたずねると気持ちよく大きいのをくださった。わずかばかり代金にと手渡したのにさらにあとふたつおまけしてくださった。
ひとつは知人に届け、きのうからこのやわらかな春キャベツをあれやこれやしていただいている。
今朝になって、ザクースカという名称をやっと思い出した。福岡のロシア料理の店ツンドラで出ていた酸い味のキャベツの漬物の名前をなかなか思い出せなかった。「ザ」がついていた。ようやく記憶の古い引き出しが開いたのである。
けれどウィキペディアを引くと、ザクースカというのはキャベツの漬物だけでなく、つまみにできるような料理いろいろをさすらしい。そのなかに、ドイツ由来のザワークラウトというキャベツの漬物のことが書いてあった。
ザワークラウトの項目では、キャベツを千切りにして、塩2パーセントと香辛料を加えて重しをしておけば、寒い時季でも1週間ほどで酸味が出るとある。
きょう、キャベツを大きめに刻んで塩と粗びき胡椒を振り、なまけもの流ザワークラウトを仕込んでみた。
なまけものがはじめてツンドラに行ったのは40年前のことであり、最後に食事したのは10年以上前のことだ。
夜、外は風が荒れている。日中ずっと曇り空だった。