昨年9月、2020年開催の東京オリンピック招致が決まり、日本中に歓喜の渦が沸き起こった。現在は、新しいスタジアムの建設計画など、オリンピック開催へ向けた準備が進んでいると聞く。
私はオリンピック招致を喜ぶ一方で、果たして、オリンピック精神の原点とは一体何かという思いが沸き起こる。
本来のオリンピックとは、国や宗教、人種、民族を超えて、若者たちが本来持てる能力を発揮し、努力と忍耐によって磨きあげてきた技、そして純粋なスポーツ精神を競うものではなかったか。
いまやオリンピック精神は、心の豊かさではなく、物質の豊かさの競争に走ってしまっているように思われる。
これまで、オリンピックの出場選手は、それぞれの国で整えられた設備の中で培われた最高レベルの技を競い合ってきた。開発途上国の選手は、自らがいくら頑張っても技を磨くための優れた練習場もなければ、自らの力を発揮できるような競技場もない。
私は、こうした環境下でもオリンピックへの出場を夢見て、懸命に努力をし続ける選手たちに光を当ててあげたいと思うのである。
先進国のような権威や富など、全てが完璧に整った国で開催するだけでなく、莫大な資金をかけずとも、最小限の設備と安全面が確保できれば、どこの国でも開催することができるのではないだろうか。
この夢が幻想なら、せめて金・銀・銅メダル以外に、例えば努力賞などを設け、開発途上国からの出場選手たちを称え、彼らに励ましと至福を与えることはできないだろうか。
オリンピックの目的は、スポーツを通して青少年を育成し、平和な世界を築くことが根本にある。開発途上国でオリンピックが開催されれば、その国は経済的に潤うことになるだろうし、そうなれば貧富の格差の是正や、ひいては飢餓、貧困、紛争の収束も期待できる。
オリンピックは開発途上国に、そして世界に恩恵をもたらす大きな可能性を持っている。
私はそうなることを強く願うと同時に、この東京招致をきっかけに、国民一人一人にも考えて欲しいと願うのである。
(公益財団法人 五井平和財団機関誌 『NO,59 平和の創造 会長巻頭言』 西園寺昌美著)
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