まるくんの旅は青空 ~徒然なる幸福手帳~

いまは遺産OCNカフェとgooブログの合作です。

ラ・ビオグラフィ La Biographie … 京都 衣棚通  クロ・ド・ヴージョ 2005年 モンジャール ミュニュレ

2013年09月04日 19時25分25秒 | Weblog





「なんで、朝のこんなはよから出かけないかんの?」いつも訝るハニー。
「ひとの緻密な旅行の計画避難する資格あるんか?いつもお気軽おまかせの癖にっ」
「どこ行くんだろかぁ?フア~~。。。。」
「それよりひとが起こして支度せぇいいよんのに、なんで違うこと始めるんぞ?!洗濯やか子どもらにまかせとけ言うたろわいっ#またギリギリセーフでないかい#」
でも、今回は「クルマでトレイン」申し込んでいたから駅前の駐車場に留められるからまぁ余裕かな?発車3分前でギリギリには違いないけど。
「ここ、月決め契約の駐車場よ。一日契約のほうはあっち!」
と真っ暗闇のなかから不細工な熊のヌイグルミを着たような駅のオッサンが叫ぶ。
ヒエェ~~~~。。。。 
「父ちゃん、ちゃんと調べとけっ#先降りて汽車止めとって」
「ムチャ言いよるわ、人身事故でも起こせいうんかっ!」
そんなわけで、いつもどおりお約束の暗澹たるも滑稽な幕開けで、5時26分発岡山経由京都行きの旅はじまりはじまりっ。
今回は嵐山嵯峨野を巡ります。
ベタですね。ええベタですが。
世間一般様の定番紅葉狩りですが、タシら家族は9~11月末まで土日祝日メイッパイ行事続きでこれまで適わぬ幻の旅路でございました。
しかし、ザ・オンダンカのおかげで最盛期は過ぎているもののまだかすかに余韻に浸れる程度の紅葉狩りに預かれるようになりました。
昨年は東福寺へ参拝、いやものの見事な艶やかな絶景つづきでした。
秋の紅葉おこぼれシリーズですなっ。
でも、今年はここ1週間の寒波で状況は微妙。
それより嵐山、何より想像を超えたすごい人出らしい。
今回めぐりたい寺社の紅葉は、JR嵯峨嵐山から清凉寺をさっと流し、宝筐院をじっくり愛で、祇王寺を巡り、二尊院を急ぎ足で回り、落柿舎は塀の外から写真をパチリ、常寂光寺を駆け足で、野宮神社は通りすがりで流し、竹林を抜け、天竜寺は外からチョイ眺めて、ササッと渡月橋へ、とんぼ返りで嵯峨嵐山駅へ。
これら約10の寺社旧跡名所を約3時間で回る予定。
ええ、もちろんデクノボウなお荷物ハニーを伴っての急ぎ足の旅、とうてい自力では無理難題な相談。
そこで活躍するのがレンタサイクル、ママチャリでゴー!でございます。
毎日片道4キロの道のりをママチャリで往復するまるくんには十分果たせるというもの。
問題はわずか500メートルの通勤距離をエスティマで通う「運動不足」という言葉を石膏ボードで固めたようなハニーですな、いずれにしてもいつもかつでも・ザ!モインダイジ・ハニーな図式でございます。
そこで、駅前の「トロッコおじさんのレンタサイクル」も下調べ済。
(ただし、後の祭りで「なんで電動自転車にせんかったん?」と嫌みを言われる始末)
予想に違わぬほぼ完ぺきにスケジュールをこなしました。
その最たる理由は・・・・・・・・・・・・・・・。
紅葉がすでに終えていて、ほぼ落葉巡りであっため(笑い泣き。
トホホホ・・・・・・。
でもはじめてハニーと嵐山嵯峨野を巡り、若き頃のオデート王な感覚が蘇ってまいりました。
20数年前の美女な彼女さんと渡月橋で撮った写真がハニーの被写体とだぶり感慨もひとしお。

ちょっぴりロマンチシズムをうずうずさせながら次に向かう美の饗宴な今回の最終目的ディネは烏丸御池衣棚通りにある「ラ・ビオグラフィ・・・」
当店のHPにはこう掲載されています。「――今日まで、偉大なchef により受け継がれた、技術・精神・美的感覚・哲学などがあるように、次は、私が次世代に伝える義務があると感じています。今現在、表現していることが、次世代によって今後スタンダードになっていれば、これほどうれしいことはないと思います。それがLa Biographie・・・です――」
美食を伝承していく使命感、そんな気概が伝わってくるまだできたてホヤホヤのレストラン。
しかし、京都ブライトンホテルの名店「ビィ・ザ・ビィ」長年けん引してきた腕前。期待大でありまする。
ここにはいつものように我が手法、2本の名醸ワインを宅配で送り済。
今回のライナップは「シャトー・ド・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ ルーサンヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ ブラン 2000年」と「クロ・ド・ヴージョ・グラン・クリュ・特級2005年 ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ」
それぞれこう喧伝されている。「完璧なバランスの取れた偉大な白ワイン
シャトー・ド・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ ルーサンヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ ブラン 2000年 は超入手困難なレアワイン!年産500ケースの貴重な白ワイン!平均樹齢75年のルーサンヌ100%!造り手はシャトーヌフの二大巨頭として高い評価を受けるシャトー・ド・ボーカステル!パーカー五ツ星生産者で95点!WS94点!IWC93点!「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」の中で「ミディ全体の中でももっとも注目すべき白ワイン」と絶賛!ヒュー・ジョンソン氏も「ルーサンヌを使った素敵な白だ。5~14年寝かせるべきもの」と大注目!公式サイトで「他に類を見ないほど複雑性に富み、完璧なバランスの取れた偉大な白ワイン。魅力を十分に引き出すため5~6年は寝かせてお楽しみ下さい。」と紹介!ハチミツや熟した洋ナシの皮、スパイスケーキやマンゴー、アプリコット、マカダミアナッツの香りを伴う、グリセリンに富んだフルボディで濃厚だが重いワインではない。驚くほどの香味が長く続きます!
ペランさんは、
「ルーサンヌのワインは固有の変化をしますので、覚えておいていただきたいのですが、瓶に詰めて4~5年すると、このワインは閉じてしまいます。この時にワインを開けると酸化したような味わいで、若干色も濁っているように感じると思います。ですから、その期間はワインには触れず、そのまま4~5年寝かせておいてください。10~15年くらい経過すると、ワインはミネラル感豊かで、得も言われぬ味わいになり、その後も、さらに良い状態で熟成していきます。ワインの中のミネラル感はヌフ・デュ・パプのテロワールに由来するもので、熟成させることによって、このワインは本領を発揮していきます」と解説」だそうですよ奥さん!今回はブルゴーニュの白から離れながらもいつもと違わぬ美味しい!の怒涛の嵐まちがいなし。

そしてもう一方の「クロ・ド・ヴージョ・グラン・クリュ・特級[2005]年・ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ元詰CLOS de Vougeot Grand Cru[2005] Domaine Mongeard Mugneret
ブルゴーニュ高級辛口赤ワイン愛好家大注目!飲み頃。5年熟成。バックヴィンテージ!しかも満点5つ星★★★★★年の[2005]年のグラン・クリュ。1620年からヴォーヌ・ロマネ村に居住し、現当主で9代目の由緒ある造り手!寿命の長い見事なワインを造る事で知られる人気生産者からサザビーズのシニアディレクターでMWのセレナ・サトクリフ女史に「チョコレートのような味を帯び、力強さをその内部に秘めている。肉付きが豊かでおおらかな後味がいつまでも漂う」と言わしめたクロ・ド・ヴージョ特級!平均樹齢40~68年のピノ・ノワールを手摘み100%!オーク樽(ヴァンサン氏自らトロンセの森の隣で切り拓いた上質のオーク材を18ヶ月乾燥して造ったこだわりオーク樽)の新樽比率100%で18ヵ月熟成!(モンジャール・ミュニュレの畑は古城近くのメオ・カミュゼの畑にA.ユドロ・ノエラを隔てて隣接する畑と、アンヌ・グロの畑に近い部分の2箇所という好立地)しかもモンジャール・ミュニュレでは'85、'90、'93、'99、'02に匹敵する出来映えといわれる2005。マット・クレイマー氏に「濃厚なクロ・ド・ヴージョは、大変優れている」と絶賛させた、究極クロ・ド・ヴージョ特級!しかもアラン・メドゥのバーガウンド・ドット・コムで驚異の91~93点獲得。カシスリキュールのように糖度が高く、そして甘く豊かな果実味!スパイスの香りが強く、タンニンと果実味のバランスが非常に素晴らしい究極の味わい!の究極フルボディ特級が少量入荷!時間をかけてゆっくりとお楽しみ下さい」
これまた涎がでてきそうではありませんか、奥さん、楽しんでくださいよ、ゆっくりと、ね。

JR嵯峨嵐山駅発12時6分発二条駅12時20分着東西線乗換12時26分発烏丸御池着12時30分お店の前に12時34分。
夏のMOTOIと同じような京町屋造りの家構え、こちらはややこじんまり。
わずか12席の美食の饗宴の幕開けです。
店の前で写真パチリしつつ引き戸を開ける。
真っ暗な店内から現れたのは白い肌が映える京美人!のレセプショニスト。
暗闇にライトがあたりお顔を照らす様は来週行くフェルメールの絵画みたく。
「わぁ!可愛いっ♪」
思考回路が完全にパターン化してきたのが自分でも滑稽なくらい壊れた回路系コンピューターまるくん。
でも掛け値なしカワイイんですからしようがないじゃないですかと自ら諌め。
シンプルなしつらえに清んだ中庭を眺める店内には力強い書画がかけられている。
今回もとっておきの席を用意してくださり、めくるめく口福の連続でした。
アミューズのサブレ
北寄貝のセビーチェ  朝採りラディシュ チーズクロカンとカカオ煎餅 ムースリーヌボンボン 柿烏賊など5皿7種のアミューズ
帆立貝柱 茸の軽いブイヨン ロワイヤル
ウフ・アラ・コック シブレット エピスクレーム メープル
甘エビ セジール・マリエ 胡瓜 キャビア 赤ピメント
五島列島沖鮃 プレミアムセッセンス2010 花キャベツ アマンド 檸檬
ビュルゴー家 シャラン鴨の低温100分グリヤード シンプルなジュ 地野菜
フラマージュ・ブラン 洋ナシ
ブラリーヌ ナッツのカラメリゼ ヌガーグラッセ カラメルラクト
カフェ ミニャルディーズ
おいしいの魂の連続でした。
そして、初々しい美女もたっぷり愛でさせていただきまして。
ほろ酔いも加勢し今ディネの口癖は・・・・・。
「若い頃のハニーにそっくり!」
ちょっとイタイ系ですが、なにか(笑
幸せな時間を過ごさせていただきました。



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