花見川不動塾

公益社団法人日本空手協会
千葉県 花見川支部の活動をお知らせします。

脱、ガラスの拳(こぶし)

2011-06-04 20:46:28 | 花見川支部

普段なにげなく空手衣に袖を通し拳を固め、稽古に汗を流している

しかし、私はホントによく怪我をする。

しかも空手家の命である拳にである

それは組手の「出合い」の稽古や試合の際に

相手の中段突きと自分の中段突きが交錯する時に起こる。

「バキッ

「ウッ、またやってしまった...

相手の拳に自分の拳が衝突した瞬間

相手は涼しい顔をしているが、私は痛くてイヤな汗がでる

タイミング等もあるのかも知れないけれど

これをやってしまうと約1ヶ月拳が握れない

それよりペンを握るのも箸を持つのも、ふとした何気ない動きで激痛が走る

これをよくやる...

そしてこれは事故だったが、基本一本組手で前蹴りを下段払いで受ける際

相手の蹴りが拳に当たり骨折、半年ギプス生活を余儀なくされた事もあった

「弱い、弱すぎる...」

周りの仲間からは

「ガラスの拳」と揶揄される始末...

 

拳は鈍器のように...

全身を凶器に...

 

何年か前に古宇田先生の巻き藁を突かせてもらった

ズシッ、ズシッっと突いている先生に突いてみろと言われ

パスッ、パスッと突く私...

たまにグニャッと手首が曲がって痛い思いをした。

古宇田先生と組手の稽古をしていた時も何回も拳を怪我した。

先生の巻き藁を突く姿を見ていたら

「この拳に勝てるわけがない...」

と思っていた。

先生に巻き藁の突き方を教えて頂き

拳を鍛えるだけでなく、手首や体の締めなども分かってくる。

何回か突いていたら拳の皮がむけ、血だらけになる。

それでも尚突くという。

「欲しい、是非とも我が家の庭にこのクールな巻き藁が」

私が子供の頃、道場に居た年配の練習生の事を思い出した。

その人の拳はとてつもない「拳ダコ」が出来ていて、子供ながら

「スゲー、これが空手家の手かぁ~」

とあこがれていた。

巻き藁で毎日鍛えれば、ガラスの拳を克服するだけでなく

憧れの「拳ダコ」も私のものに...

そう思ったら居ても立ってもいられず

巻きタオルを作った

 

ホントは古宇田先生の巻き藁のように「藁」が良かったのだが

なかなか手に入らず「タオル」で作った、

拳の皮がやぶけタオルに血が付いた

しばらく続けて鍛えた

その内やらなくなった

 

最近欲しかった「藁」を手に入れた

 

 

念願の巻き藁の完成でようやくホントにヤル気が出て来たので

これからが私の

「脱、ガラスの拳」

の始まりである。

 

                                                   つづく、かも...

 

 

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