てのしごと~ながくて風土~

2023年もよろしくお願いいたします✨

畑をつづけて…。

2020年08月21日 | 


美しい田園風景と、すくすく育つ美しい野菜たち。野菜たちの育つ姿はそれは美しくて、毎年同じに思えるかもしれませんが毎年毎年種から芽が出て育ってゆく姿を目にできることに、わたしはなんとも言えない喜びを感じます。

もう大きな畑をするようになって、9年目。


たくさんの野菜たち。こんな穫れたての美味しい野菜食べられるなんて、我が家にとってはなににも代えがたい幸せです。




…でも。

ふと、今まであまり記事にしてこなかったことに気がつきました。

それは、畑をしていることの『苦労』。

社会人として、母として妻として、またある時は娘として、今までの人生ではたくさん大変なことがあり、ああ大変、なんでこんなにいろいろ大変なんだという気持ちになったことは当然たくさんありました。

でもそれは個人的な話で、生きていたら苦労なんてあるのはみんな同じだからと、最終的には引き受けてなんとなく今まで生きてこられたのだけど、そういう苦労なんかは話さなくていいかなと思っていた…というよりも、まったく話すなんて考えたこともなかったんです。

でも今、そういうこともあえて記事に残しておいて、ふとこの記事が誰かの目にとまって、なにかちょっとしたヒントにでもなれば…ということを思い、今になってですが畑やっていてしんどいことなどを書かせてもらいたいなと思いました。

子育てに置き換えてちょっと書いてみると、子どもが生まれてからの苦労というものは、子どもをもつ前の想像をはるかに超えていて、多分9割以上は大変さがあるものだと思います。わたしも実際は3人の子どもを育てていて、大変だな~と思うことばかりです。

ただ、子どもの人生の節目節目などで、我が子の成長をあらためて感じる時などは、それこそなんとも言えない幸せな気持ちを味わうことができ、子どもを育ててきた喜びをふと感じることができることがありますよね。

こんなに大変だけど、自分にとってはこの子たちがいない人生はやっぱり考えられないな…9割以上は大変でも、残り1割程度のよさが本当にすばらしくて、子育ても苦労した甲斐があるもんだと納得できるものがあります。

畑も本当にそれと一緒で、ブログでは畑の一番いいところばかり残してきている気がしますが、それはごくごくほんの一部を切り取っただけのところで、それをはるかに上回る大変さもありました。

…たくさんの方が野菜づくりや農業にご興味持たれてみえますが、なかなか手がつけられなかったり、初めてみられてもすぐにやめられることが本当に多くて、せっかく興味持たれた農業なのに、もったいないなとわたしも残念に思うことがたくさんありました。

たった一年を通してだけでも、畑を適切に管理して、周りの方と仲良くして、自分の育てたいものを頭に描いたようにつくるということはかなり大変です。

農地は、大抵借りて使われている方が多いと思います。そういう方は地主さんや近隣の方に気を遣いながらトラブルにならないように信頼関係をつくっていくことに苦心されてみえると思います。

また、たくさんの土地を持って、自分のところの土地を田畑にして大切に使われている方もみえると思いますが、管理しにくいところ(自宅から離れたところや地形が独特なところなど)の草木の管理、周辺の住民の方々との人間関係など、わたしにはわからないご苦労がたくさんおありだと思います。

実際、畑を始められてすぐ手を引かれる方はこういう人間関係などに難しさを感じられる方も多いかと思います。

あと、近所の方がいつもいつもおしゃべりに来られてそういうご苦労もあると思います。

でも、一番大変なのはなんと言っても畑を管理して作物を作っていくことでしょう!

畑の管理は、土づくり(耕運など)も重労働ですしなんと言っても草取りに追われることがめちゃくちゃ大変でしょう!

夏場はうっかり数日あけると草ボウボウで蛇が出そうにしげみになります。おととし、畑の隅を草ボウボウにしてなかなかきれいにできないでいるとその茂みに蛇がいて、すごい速さで川の方に逃げていきました。本当にびっくり…。

毒蛇に噛まれたら、近くの加藤内科に血清があるからと畑をはじめて間もない時から教わっていて、いざとなったら行かねば!と心に備えていました。

できるだけ夏場も草が茂って見えにくくならないように草取りをすることと、しげみになってしまったところには不用心に入らないように注意するようになりました。

あと、虫の害もたくさん経験しました。

畑に行く時は肌を出さずに薄手の生地の服は夏でもあまり着ませんが、ちょっと薄手のズボンだったりするとその上からブヨに刺されたことがありました。

わたしは小さいころアトピーで肌が弱いので、そうなると結構重症化するんです。

病院に行ってもすご~く強い薬をもらうことになるので極力そうならないように苦心しています。

あと、夏場畑では大量の汗をかくのでその汗が衣類の繊維と反応してか、さまざまな要因が重なって腕や脚にたくさんの湿疹ができることがあります。

草や虫などの成分が肌に反応して悪くなることもあると思う。…とにかく畑ではさまざまな理由が重なり合って、皮膚を中心とした炎症と隣り合わせなんです。

虫や植物の成分で炎症を起こして、それが原因で免疫機能が暴走して重症化することもあるので、本当に注意が必要です。

わたしは皮膚が弱いので、畑には重装備で行くことを基本にしていますが、それに加えて肌をかなり厳重に保湿してバリケード機能を高めるように日々やっていることがあります。

それは…!

●帰ったらすぐシャワーで念入りに汗などを洗い流す。その時、胴や腕、脚などにはせっけんは使わずお湯と手で丁寧に汚れを落とす感じで(手足や顔などはもちろんせっけんでよく洗います)。

●身体を拭いたらすぐ保湿剤をぬる(できるだけ3分以内をめどに)。わたしは手製のシアバターとホホバオイルのバームをぬっていますが、ヘパリン類似物質(ヒルドイドローションやクリームなど)や市販の保湿剤でもいいと思います。

※普段からスポンジなどをあまり使わないようにしてせっけんも汚れがひどいところしか使わずできるだけお湯と手でゆっくり身体を洗うようにしています。夜お風呂に入った後も念入りに保湿してます!

…これで頑張って皮膚を守って強くしているので、皮膚炎にはあまりならなくなったんです!バリケード機能を高めて刺激を吸収しにくくしたら本当に効果がありました。

とても苦労していたのでうれしいです✨

でも、虫の害もたまにあって、そういう時は知識が最初はなくて大変な思いもしました。

以下、害虫の画像をはらせてもらったので、苦手な方は閲覧ご注意ください!!!!










写真はネットからお借りしましたm(__)m

この蛾、みなさんご存知でしょうか?

『チャドクガ』です。

これが昨年1匹畑にいて、最初はいつもいない虫がきたな~くらいに思っていて、これが怖い皮膚炎を引き起こすなんて思いもしなかったんです。

わたしのつばの広い帽子にとまったので、はらったんです。これがいけなかったんですよ。

すぐにはなんにもなかったんですが、その日の夜中、首が気がおかしくなるくらいかゆくて!

目にも見えないし、肌にも感じない毒針毛が刺さっていたのでした。

そのあともなにもしらずその帽子を一緒に洗濯した衣類を着て畑に行っていたのですが、湿疹はどんどんひどくなるばかり。夜は寝れないくらいかゆくて…。

衣類にも見えない毒針毛がついていて、衣類を着るたびに針が肌にささっていたんです。

毒は50度以上の湯に浸すと無毒化できるので、これらの衣類はお湯で洗いました。

その後は症状が出ないので無毒化できたようです。

チャドクガもそれ以来でないので、ホントよかった…。

一番毒が怖いのが幼虫(毛虫の時)なんですが成虫でもかなりひどくなったので、この蛾を見かけられたらご注意くださいね!


毒の針がささって炎症が起きています。

これらは掻くことで全身にひろがるのですぐガムテープで見えない毒の針を取ってくださいね!

あと病院にも行きましょう~。




そして、おととし悩まされた獣害…。

イノシシがでるようになり、植えたもの全てほじくってだめにしてしまうようになりました。

半年以上様子みてましたがひどくなる一方なので相方のるーあんりちゃんと相談して、市にも相談して畑全部を囲う鉄柵を設置することにしました。

金額もなかなかだったけれど、市が半分補償してくれたのとるーあんりちゃんと一緒にできたので、なんとか設置できたというわけです。

鉄柵設置の時の記事はコチラです。



…あとは日々の時間の捻出でしょうかね笑

夏場は少なくとも2~3日に1回は畑に行き、

●収穫

●手入れ

●水やり

●草取り

などを最低限せねばなりません。草取りがもう本当に追っつきません💦

水やりも収穫も手入れも重労働です。手入れも夏場は成長が早いので本当に大変…。

3人の子どものこともそうだし仕事もあるのでわたしいつ畑に行けばいいの!?ってしょっちゅうなっていますが、こうしてもう10年近く細々続けて楽しんでいます。

もう、こういうバタバタすら楽しむしかない💦という状況…。

無理やりですが…!


こういうしんどいことばっか書くと畑って大変そうって思われるかもしれませんが子育てと一緒で必死になんとかやってなんとかなっているみたいな部分もあるので、気負わずやった方が意外と続けられるのかなとも思います。

あと、収穫や美しい自然と触れ合える喜びはほかにないものがあります✨コロナで外出ができない時は、唯一安心して行ける場所でした。

そういうわけで畑がある生活は大変ながらも楽しい毎日です。




…そうそう苦労と言えば、今あたらしく買ったアルタイトの食パン型にものすごく苦心しています。

空焼きを何度も行っていますが、なかなか油となじめず型からパンを出すときに型にパンがくっついてしまう部分が少しあって、せっかくきれいに焼き上げたパンも破けたり形が崩れてしまうんです!

今日は3回目でしたが、小さいほうの側面にちょっとくっついてヘラでガリガリやって出したので、パンの耳がボロボロになりました泣!


無理くり出した2斤のパン。たくさん生地が必要で、これしか一度に焼けないので、これが失敗すると精神的にあ¨~~~~~~~~‼‼となる…。


でも前回はこんなにボロボロになったので、一歩前進と思うしかないね。


右は手持ちの1斤の型。左は新しく買った2斤の型。真ん中は新しく買った1斤の型。

同じ1斤でも大きさが違い、手持ちの型と同じサイズが見つけられなかったのでもういいやと思って大き目の1斤買いました。


結構違う~。パンの1斤の目方は正確な数字があるわけでなく、ある一定以上の目方があると1斤と言っていいそうなんです。だから型も実はさまざまなサイズが。

これは3~4回空焼きした後の写真です。



あんまりたくさん油を塗ると内側がすごく茶色くなって、なんとなく酸化した油になりそうでやだな~と思いいつもこわごわ薄く油を塗るのが原因だと思うんですよね~。

食パンの型は洗わず、使用後は拭いてから空焼きして保管しています。

右の手持ちの型は長年使っているので焼きあがった後ドン!と型に衝撃をあたえてから出すとスポ!っと気持ちよくパンが出てきます。

早く油がなじんで、2斤の型からもスポ!っとパンが出てくるといいな~!


1回目はこんな姿に…一瞬心折れましたが、子どもたちが「わ~美味しそう~!」と逆にテンションあがっていたので、まあよしとしました。


粉500g分の生地です。



わたしのデロンギのオーブンにMaxの量。もう何度も寸法確認して注文しました。


ちょっと恥ずかしいけどmauメモです。

なかなかうまくいかない時は記録つけて、次回今までのよくない点を振り返られるようにしています。

日々様々なことがあるので、生地の分量とか焼成時間とかタイミングとか忘れてるので。

そんなこんなで苦労ばかりの毎日ですが、そういうワチャワチャしている時間こそ楽しいのかなとも思えます。




こういう苦労なんて書く必要ないんですが、ブログはごくごく一部を切り取った世界で、実際のわたしの生活はこうワチャワチャしてる感じなので、畑されてうまくいかなかったりパンやお菓子作りでイメージと違うものができても全然いいんです笑

わたしはこの2斤の食パンの型のこともそうだけど、たった数回で難しいと決めてしまうのはすごくもったいないと思うんです。

その先にめっちゃ楽しくスカッとするような成功があったりするし、たくさん間違えてるからこそ、一度「得た」ら、その事柄についてすごく知識が高められている時も多いんですよね。

…まあ、そうしているからわたしのあゆみはとてもとてもゆっくりだし毎日毎年同じことをしている感じなんですが…。

やりたいことには大変なことがつきものですね~。いや、やりたくないことも大変なことがつきもので、人生もうしょうがないんでしょうかね。

わはは。

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