退院すると言うと、まあそうなのだろうが、一応
「おめでとうございます」
実際には、退院生活は私にとってつらい。
腰は曲げられない。800gあるコルセットは重くて、はじめて
バスに乗った時は、後ろ向きに倒れそうだった。
以後どこに行くのもタクシーを使っている。
入院先の先生は姿勢をしゃんと伸ばしておかないと、腰が曲がると
いうが、いつの間にやら腰は曲がっている。
病院で看護師さんにこの話をし
「先生はしゃんとしてって言うけど、甲羅が重いんよね」
というと「甲羅ねぇ」と笑っていた。
まさしく甲羅や!
デイサービス・整骨院・整形外科のリハビリと週5日はリハビリに通っている。
足が痛く、力も出ず、家の中でも転びそうである。
家の中でも移動するときは、ものを伝って歩いている。
一番つらいのは猫のトイレの交換。
腰を曲げねばできない。座り込めば立てない。
腰を曲げると、少しの時間で作業せねば痛くなる。
砂の替えをするが周辺に新聞を敷いている。
それが、最近では新聞の上で大小の便をする。日に何度交換するだろう。
砂の中にもしている。
砂もなくなってきた。
従妹にいつも頼んでいたが、私と猫のことで随分世話になった。
ナフコに電話注文して、着払いで砂を持ってきてもらった。
以前はショッピングカーを使って,買いに行っていたが、せいぜい
一袋や。
脊柱管は一番支えになっているところなので、そこが故障すると
こんなにも動きが制限されるのを、身をもって体験した。
圧迫骨折は、40年前にも体験している。
その時は、第一腰椎圧迫骨折で、76日間入院した。
梯子から落ちたのが原因だった。
こういうものは、体験しても自慢にはならない。