メラ先生に痛みを訴えると、腰をたたいて「痛いのはここ?」
「いいえ」
先生はギックリ腰ではないだろうか?という。
いやそのような痛みではない。
先生に「レントゲン撮らなくていいんですか」というが、
「映らんもん」と撮ってくれなかった。
あの時、レントゲン撮ってくれていたら、ここまでひどく痛みが増す
までにはなっていなかっただろうにと、考えた。
痛みはもっと、強くなりベッドから起きれなくなった。
トイレに行くのがやっと。
枕元には、500ミリのペットボトルを置いていたので、それ1っ本
と従妹に買ってきてもらった、巻きずしを1っ本食べた。
巻き寿司を2本買てきてくれていたので、次の日もそうした。
猫に餌をやるのに、缶詰めが開けられない。ものを落としたら
拾えない。従妹に頼んで袋状の餌を買ってきてもらった。
従妹は学校に勤めていて、「管理職から、コロナ患者が何人も出たので、外出しないように」と連絡があったので、人に見られないように
遅く行くと連絡があった。
夜中の1時だった。
トロっとする目を頑張って開けていた。
鍵を開ける力もでない。
従妹や兄嫁には、合鍵を1っ本ずつ渡しているので、安心していたが
鍵を忘れていると連絡が入った。
玄関の外に置いておくという。
冗談じゃない。外に置いたらカラスの餌や。
痛みをこらえて、鍵を開けておく。
鍵は2本あるので、帰るときは1っ本を渡して閉めてもらい郵便受けから入れて返してもらった。
2日間その状態。
このままいれば、餓死するかもしれない。
2月1日、医療センターにMRIの予約を入れて貰っていた。
これだけ痛いのは、以前 黄色靭帯骨化症の疑いで、その時は
手術を勧められたが、医療センターの先生がまだしなくていいと言われたという、経緯があったので、それが強くなったと思った。
1月31日だった。
どうも痛みが強くなったので、メラ先生に電話して「動けない、明日は救急車で行かねば、動けない」というと、先生は「救急車で行くと
救急扱いになるので、その検査はしてくれない。行くなら今日から
行ってください」と言われた。
救急車を呼ぶ。ベッドのそばまで来てくれた。
パジャマのままだったので、ハンガーにかけていた衣服一そろい
を救急の人に持って貰う。ついで鍵もあづけた。
医療センターに明日予約を入れていることを伝えると、連絡をいれていたようである。今日は診られない。
新小倉病院に連絡いれると、先生方は手術に入っているので診られない。
救急の人は○○病院は?と言ったので、私が断った。
三萩野病院に連絡を入れていた。
OKになったようで、私はその病院の患者となった。
すぐに、CT室に連れていかれ撮影して「あ!折れている」と言っていた。
翌日はMRI撮影で、第11胸椎圧迫骨折と言われた。