洗面所やリハビリ室で会う女性がいる。
右半身まひのようである。
思い切って「脳梗塞ですか?」言語障害はない。
「そうです」「いつごろ?」
3年前だと答え、家はマンションで4部屋ある。
一部屋は夫が自室にしている。
自分はキッチンとリビングの間で倒れた。
効く方の手や足で、ドンドン叩いた。
夫は全然気づかず。
4時間くらい経っていた。
夫が冷蔵庫にきて、やっと気づいた。
医師がもっと早かったら、五体満足で帰せたのに
と言ったそうである。
奥さんが買い物にでも行っているのかと、思っていたそうである。
息子から、相当怒られたとか。
私はすぐに、F君を思い出した。
会社で異変があり、すぐに救急で担ぎ込まれて事なきを得た人である。
その人の運・不運は生まれたときから決まっているそうである。