年末寒波が報道されています。
「ひと冬に数回程度の強い寒波」とか
「数年に1回程度の強い寒波」とか
最近の報道は、
もの凄い寒波がやってくるような感じを受けます。
ホントに凄いんでしょうけど。
近年、温暖化が著しいのか・・・今回のような寒波は
昭和時代も平成に入ってからも
冬には結構普通にあった寒波ではないかと思います。
それでも日本海側にお住まいの方々にとっては大変なのでしょう(すみません)
今年の12月の特徴は、
上空の500hp(5500m付近)の気温が
高い傾向にあるようです。
しかし、下層1500m付近の-6℃ラインが
本州まで降りてきて
日本海側では津南や只見、檜枝岐など
数回程度40cm積もったようですが、
それでも寒波が去ると、
暖かくなってイマイチ根雪になるには
少ないようですね。
12月の富士山頂の気温も-20℃以下まで
下がった日は
今年はまだ4日程度です。
昨年の12月は、15日ありましたので、
今年の日本の上空には、
寒気が降りにくくなっているようです。
500hpの天気図で見ると
上空の偏西風が西から東へ平行に
流れているようなので
上空の寒気が停滞せず、
流れて行ってしまうのでしょうか。
冬型の気圧配置が長続きしない傾向にも
影響があるんでしょうか。
さて、
昨年も12月26日頃から
寒波がやってきて数日間居座りました。
この時も大きく報道されたので
記憶に残っています。
この時も縦縞模様の冬型の気圧配置でした。
この時の富士山頂の気温は、
-27.2℃まで(までしか?)下がりました。
今年も同じ時期に寒波がやってきます。
どこまで下がるでしょうか。
予想天気図では、
縦縞模様の綺麗な西高東低冬型の気圧配置と
なりそうです。山雪型ですね。
予想では、上空5500m付近の
-30℃以下の寒気の南下は鈍い予想のようです。
能登半島 輪島上空5500mで-35℃以下になると
北陸で大雪といわれますが、
今回の予報では東北までしか
降りてこない予報になっています。
でも、下層の1500m付近の-6℃以下の寒気は
すっぽりと日本列島を覆うそうなので
これがどう降雪に影響するのか、
観察したいと思います。
関東平野では晴れても寒そうですし、
朝方は冷え込みそうですね。
今年は、上層は寒気が降りにくく、
下層は寒気が降りやすいようです。
500hpの天気図では、
風が西から東へ平行にながれているので
上空の-30℃以下の寒気が日本列島に
降りづらくなっているのでしょうか。
でも、シベリアにはたっぷりと-42℃以下の寒気が
控えていて、日本にやって来るようですね。
縦縞模様の冬型の気圧配置の時は、
日光の男体山などの表日光連山までも
雪雲に覆われることが多いのですが、
今回の寒波はどうでしょうか。
上空の風の向きで降雪が変わるという表日光連山。
気まぐれですな・・・。
信州松本や諏訪などによく行きますが、
内陸の八ヶ岳でも、
冬型の気圧配置で、
晴れパターン と 雪パターン があるんです。
冬型でいつも雪雲の覆われる 日光白根山(これは毎度です)
縦縞模様の冬型で雪雲に覆われる 男体山、女峰山の表日光連山(概ね八ヶ岳晴れ)
斜め縞模様の冬型で雪雲に覆われる 八ヶ岳(概ね表日光連山晴れ)
ん~、そんな傾向があるなぁと感じていますが、
そうとも限らないこともあるので悩むんです。
ただ、ただですよ、
男体山は、白根山など県境にかかっている雪雲が
伸びてきて雪雲に覆われるのは確かです。
八ヶ岳は、北アルプスで降らした雪雲が伸びてくるのではなく
北アルプスで降らした後に、盆地を渡ってくる風が
再度八ヶ岳にあたって上昇気流となり
八ヶ岳の稜線に雪雲がかかるそうですね。
男体山と白根山の間にあるの戦場ヶ原を渡ってくる風では
上昇気流が起こらないんでしょうか。
つまり、八ヶ岳は上空3000mで西風だと雪
男体山は上空3000mで北西の風だと雪
西風だと晴れ。
700hpの天気図を調べてみると
そんな傾向があるように感じますがわかりません。
また、調べてみたいと思います。
最後まで読んでくれた方
くだらないことかもしれませんが
子どもの頃から40年来疑問に思っていたことでして、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんなことにお付き合いしてくれるのは
GRIさんだけですね😅
今日は信州に来てます。
八ヶ岳は稜線が雪雲で、下界は晴れてます。