今冬、寒気が来ません。
一時的な冬型の気圧配置にはなるものの、寒気が来ても北海道止まりで本州を全く覆いません。なので、本州のスキー場にはほとんど雪がない状況が続いてますね。
シベリアに寒気がないわけではないです。上空500hPaの高層天気図では間違いなくー42℃以下の寒気はシベリアにあるようです。しかし、500hPaの等高線が本州を西から東に平行に走っているため(上空の偏西風が西から東に流れているだけ)、寒気がシベリアから北海道までしか南下してこないようです。昔の天気予報は,こういうことをしっかりと解説してくれたんですけどね。
今冬、未だに富士山頂の気温はー20℃以下になっていません。過去が気になりまして調べてみました。
富士山頂の12月の気温を1977年(昭和52年)から42年間を調べてみました(私は小学6年生)。
12月にー20℃以下まで下がらなかった年はありませんでした。
最も少ない年は、1998年(平成10年)で2日しかー20℃以下まで下がりませんでした。ー20℃の初日は、12月24日でした。たしかに平成10年頃は暖冬の年が続きました。今年は、この記録を更新しそうな気配を感じます。
因みに、ただいまの富士山頂の気温は、ー9.3℃・・・。
最も多かった年は、2005年(平成17年)で28日もー20℃以下の日がありました。この年は12月豪雪の年でした。最低気温はー32℃を記録しています。
暖冬だった昨年でさえ、12月にー20℃以下の日は8日ありました。
昨年はやたら上空1500mの下層気温が話題に出されてましたが、やっぱり大雪になる目安は、下層気温ではなく500hPa(上空5500m付近)の温度が影響するような気がします。昔から天気予報では、輪島上空5500m付近で-35℃以下になると大雪になるっていってましたしね。
2005年以外に12月にー20℃以下の日が多かった年は、
1980年(昭和55年:私は中学3年生)12月はー20℃以下の日が21日ありました。いわゆる56豪雪になった冬です。
1983年(昭和58年:私は高校3年生)12月はー20℃以下の日が20日ありました。いわゆる59豪雪になった冬です。この冬は大学受験でしたけど、雪が降る日が多くて大変でした。また、日光の中禅寺湖が昭和20年以来38年ぶりの全面結氷となり、人生でこの1度きりしか見られないかもしれないと思い、受験の合間に電車とバスを乗りついて見に行ったんですよね。(だから浪人したのかも・・・)
1995年(平成7年)12月はー20℃以下の日が23日ありました。その後はしばらく暖冬が続きました。
2014年(平成26年)12月はー20℃以下の日が23日ありました。これは、最近だったので覚えてます。
さて、今日は南岸低気圧が来ていて、甲信地方や北関東の山沿いは雪の予報が出ています。でもこれは寒波ではありません。
年末の八ヶ岳登山に恵みの雪となるのか・・・。
南岸低気圧じゃ、しめった重たい雪になりそうで・・・それも登山には悲惨だし。
南岸低気圧が太平洋に抜けて、一時的に西高東低冬型の気圧配置になる24日あたりに、どのくらいの寒気が降りてくるのかな。