とちぎの風景 光の春 奥日光戦場ヶ原・小田代ヶ原 4K
今回の動画の表題に『光の春』という言葉を使いました。
この光の春という言葉は、最近テレビでも紹介されるようになりましたが、語源はロシアのシベリアで使われていた言葉だそうです。
日本では、気象学者だった倉嶋厚さんが紹介したそうです。倉沢厚さんといえば、昭和時代の天気予報でよくお目にかかった方ですが、今のような映像の技術がない中で、一般の視聴者に天気図やいろいろな気象用語や気象現象をわかりやすく解説をしてくれて、当時はホントに硬い天気予報の番組を親しみやすい番組にしてくれた方だと思います。
さて、今回は積雪期の奥日光戦場ヶ原を歩いて撮影してきました。春の光ではなく『光の春』を感じながら歩いてきました。
少し戦場ヶ原について述べたいと思います。
奥日光戦場ヶ原は、標高1400mにある湿原です。お隣(群馬県、福島県、新潟県にまたがる)の尾瀬ヶ原も同じく標高1400mです。
戦場ヶ原は、男体山が噴火し湯川を堰き止め、湖ができて、その後噴火の噴出物や土砂の流入や、植物が腐らずに堆積して盆地化し、湿原になったといわれています。
戦場ヶ原の隣には小田代ヶ原があり、どちらも日光国立公園の特別保護地区に指定されています。
小田代ヶ原は、高層湿原の戦場ヶ原より乾燥化が進んでいて草原化しているといわれていて、湿原とカラマツをバックにした白樺の貴婦人を被写体とする写真は、多くのカメラ雑誌に紹介されており、春夏秋冬それぞれに、アマチュアカメラマンが多く訪れます。
戦場ヶ原と小田代ヶ原の間には、ミズナラやカラマツの純朴林が広がっています。特に小田代ヶ原のカラマツ林は、カラマツの三大美林といわれていて、種木となっているそうです。
戦場ヶ原や小田代ヶ原の周囲には、男体山(2486m)、大真名子山(2375m)、小真名子山(2323m)、太郎山(2368m)、山王帽子山(2075m)、そして日光白根山(2578m)といった山々に囲まれていて、湿原植物と湿原に生える白樺と周囲の山々に囲まれたその景観は、本当に見事な景観だと思います。
学生時代、北海道出身の友人を奥日光戦場ヶ原の案内したときに、まさに北海道の景観だなと驚いていました。
冬の奥日光戦場ヶ原・小田代ヶ原をどうぞお楽しみください。
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