北海道機船漁業協同組合連合会 販売事業部

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スケトウダラと市場競合する「余剰になったヴェトナムのパンガシウスが障壁の低い日本を目指している」あらわれ

2018-03-29 13:00:42 | 日記

スケトウダラの代替白身商材として、イオン等の小売大手も積極的に扱い、日本市場へのヴェトナムのパンガシウス(ナマズ)の輸入が拡大しているのは、各メディアが伝えている。
一方で、米国業界はパンガシウスとティラピアが規制問題で輸入困難になり、昨年2017年の北米でのスケトウダラの消費は5%-7%上昇したと指摘している。
この流れはスケトウダラと市場競合する「余剰になったヴェトナムのパンガシウスが障壁の低い日本を目指している」あらわれとの仮説が成立する。

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2018年03月28日
Vietnambreakingnews.com(サマリー仮訳 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二)
[ヴェトナム ナマズ輸出 高関税導入で米国と対立]
2018年3月15日、米国がヴェトナムからのパンガシウス(ナマズ)へ高関税を設定して以来、両国が対立している。
ベトナム産業貿易省は、米国商務省によるパンガシウスの輸出に課された新たな関税は客観的ではなく、米国にその決定を再検討するよう求めている。
一方、米国はこの動きがベトナムから米国への貿易を大きく損なうものではないとしている。
米国商務省は、アンチ・ダンピングの調査を完了した後、高関税を設定する決定を行い、その後、対象となった2社は$7.74/kgの関税と、$3.87/kgの手数料を求められた。
米国がヴェトナムのパンガシウスに課した最高税率である。
この新設定を確認したヴェトナムは、2018年3月19日、米国の対応は客観的ではない保護貿易主義だと批判した。
これに対し、在ヴェトナム米国大使Daniel Kritenbrinkは、米国の決定は日々の定期的な監視に基づいており、ヴェトナムのパンガシウスは、関連製品を含め、依然として米国市場への完全なアクセス権を持っていると述べた。
近年、米国はベトナムのパンガシウス最大の輸入者であるが、品質と食品の安全性に関し厳しく規制しており、特に昨年2017年8月には、養殖場から加工・出荷までの検査プログラムを導入、繰り返しヴェトナムの輸出業者に対し険しい道を作ってきている。

(関連過去情報)

2018年03月20日
モスクワ発
[パンガシウスは米国の評価を待っている]
米国農務省は、ヴェトナムのパンガシウスの品質管理システムの検証を積極的に行うと表明した。
ロシア業界紙(WEB)が伝えた。
今後数ヶ月で、米国の食品安全検査当局は、ヴェトナムのパンガシウスの生産から包装まで、すべての段階をチェックする計画としている。
ロシアは2016年、ヴェトナムのパンガシウスについて、ロシアと関税同盟の規則違反を多数指摘し、この輸入を一時的に停止した。
これらのことから、ヴェトナムの生産者は、2017年から自社製品の評価の保護を目的に、その生産過程の輸入者への可視化の努力を開始している。

2018年02月28日
Undercurrent News (サマリー仮訳 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二)
[ヴェトナムがナマズの米国輸入規制についてWTOへ訴え提出]
2018年2月22日、ヴェトナムは米国によるパンガシウス(pangasius:ナマズ)の輸入規制について世界貿易機関(WTO)に対し訴えを提出した。
ヴェトナムは3ページの提出書類の中で、米国のパンガシウスの輸入検査体制の変更がWTO規則の義務に矛盾しており、被害を与えていると主張している。
2017年9月、米国農務省の食品安全検査局(FSIS)は、パンガシウスと国内ナマズを含む“ナマズ目”に新しい食品安全規制を与え始めた。
以前は、米国食品医薬品局(FDA)の権限が維持されていたが、2008年に法律が制定され、その後の政治的闘争の結果、FSISがそれを支配した。
この変更は、すでにベトナムの輸出にいくつかの問題をもたらしている。
一方で、FSISの関係者は、一酸化炭素を含む化学物質とガスの混合物(*変性防止に使用と推察)が検出され、カリフォルニア州ロサンゼルスの港で製品の搬入を防止した事例を上げ、マグロ、牛肉、豚肉等に安全に使用されているが、パンガシウスでの使用が安全であると認められる検証を受けていないと説明した。
今回のヴェトナムのWTOへの訴え提出は2回目であり、2国間の協議要請で問題が60日間で解決しない場合、申立人はパネルによる裁定を要求することができる。

2018年01月25日
SeafoodSource.com(サマリー仮訳 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二)
[安定するスケトウダラの漁獲と明るい国際市場]
“American Seafoods”社の海外販売マーケティング担当副社長Rasmus Soerensenによると、アジアにおける高級すり身、ヨーロッパにおけるマダラの代替、そしてパン粉付製品の原体として、スケトウダラの国際市場における需要が強まっている。
Soerensenは、フロリダのマイアミで開催された“Global Seafood Marketing Conference 2018”において、世界のスケトウダラの漁獲量が、2015年に320万トン、2016年に340万トンと推移し、“surprisingly stable,”「驚くべき安定」だと指摘した。
また、今年2018年についても、市場は安定した状態に保たれ、既存製品の人気が高まり、売上が増加するとの観測を加えた。
2015年、ヨーロッパの大手加工業者が財政難となったが、スケトウダラのブロック製品が、これに関わらず、国際市場に吸収されたことが、当該製品の強さを裏付けている。
このスケトウダラ製品のヨーロッパ市場での“dramatically”劇的な関心の背景には、マダラの代替として定着し、安定的に需要が強まっていることがある。
また、米国国内市場では、白身魚として競合するパンガシウスとティラピアが規制問題で輸入困難になり、昨年2017年の北米でのスケトウダラの消費は5%-7%上昇した。
更にアジア市場では、軽食、ファスト・レストランの成長によりスケトウダラの需要が伸びている。
例えば中国でもコイのすり身からアラスカ産のスケトウダラのすり身に需要が変化してきている。
Soerensenは、最近のロシアの生産体制の変化も指摘している。
ロシアは、漁業分野で自国に付加価値を残す政策をとっている。
これまでのH&G(ドレス)の洋上輸出体制から、国内加工業への原料供給、フィレ生産、そして国内市場の拡大を目標に漁船団の更新を進めており、外国市場への供給量は減少に向かうと予想されている。

2018年02月02日 産経新聞
[ナマズ輸入、急拡大のワケ 知らず知らずのうちに私たちの食卓に…]
東南アジアからのナマズの輸入量が急増している。東京税関によると、平成29年1~9月(速報値)の輸入量は4487トンとなり28年(4230トン)を上回った。輸入金額は16億5800万円で既に28年の1割以上増えており、この5年間で輸入量、金額ともに約7倍に膨れあがっている。なぜ、ここにきてナマズの国内需要が急拡大しているのか-。
ナマズが注目されている理由のひとつが、絶滅が危惧されているウナギの代わりとして活用されていることだ。ビタミンやミネラルを豊富に含み、日本人のスタミナ食として親しまれてきたウナギだが、近年は100~200グラムのかば焼きが2000~3000円にまで高騰。いまや庶民が手を出しづらい食材となり、土用の丑の日にウナギを食べるという日本の食文化の退廃まで危惧されている。
そんなウナギのかば焼きに味が似ていて、安く提供できる魚がないかと、各社が白羽の矢を立てたのがナマズだ。流通大手のイオンは昨年初めて、ベトナムで養殖された「パンガシウス」というナマズのかば焼きを全国で販売。価格は645円で一般的なウナギと比べると3分の1程度だ。
一昨年には、マグロの完全養殖を成功させた近畿大学が「ウナギ味のナマズ」を開発し、イオンがこのナマズを使ったかば焼きを販売している。これが意外にも好評で、売り切れた店舗もあったほど。実際、イオンはこの「近大ナマズ」の仕入れを一昨年の半身7000枚から昨年は2万枚に拡大している。
好調な販売のおかげで「泥臭い」「おいしそうでない」といったナマズのネガティブなイメージが徐々に払拭されていった。ベトナム産ナマズは近大ナマズよりさらに安いことから、流通に拍車をかけており、今では立派に市民権を得た食材になりつつある。
とは言いながらも、実はナマズは知らず知らずのうち、既に日本の食卓に入り込んでいる。例えば、ファストフード店で販売されるフィッシュバーガー、居酒屋や弁当屋、学校給食などで提供される白身フライ…。これらにベトナム産のナマズが以前から使われていた。
あまり一般的に知られていないのは、実はベトナムから輸入されている代表的なナマズは、日本のスーパーなどでは生物学上の正式名称である「バサ」と表記され、売られていることが多いためだ。平たい頭部と長い口ヒゲが特徴の国産ナマズとは形状も異なっており、白身はタラに似ている。「サバ」と間違えて購入した人もいたという笑い話を聞くこともあるが、正確には「ナマズ目パンガシウス科ギバチパンガシウス属バサ」であり、イオンで販売されたナマズは前述のように「パンガシウス」と表記されている。
気になる味だが、身はふっくらとしており、「淡泊であっさりした味わいで、フライなどに適している」(水産関係者)。ただ、ウナギに比べカロリーは低いが、栄養価も低く、「スタミナ食として愛されたウナギの代替品になり得るかどうかは賛否が分かれるところだ」(同)。
とはいえ、白身のフライなどに利用するには十分な素材である。スケソウダラなどの白身魚に比べ、卸価格で2割程度安いため、マルハニチロなど水産大手が輸入量を拡大しており、日本人にとって身近な魚として認知が広がりそうだ。
日本ではなじみが薄いものの、ナマズの白身は欧米では好まれて食べられており、米国は世界的にも養殖が盛んな地域だ。日本はタイやインドネシアなど東南アジアを中心にナマズを輸入しているが、実は輸入量の99%がベトナムからである。米国産より価格が安いだけでなく、味や鮮度など質も米国産を上回っているという。
ベトナムでは広大なメコン川流域でナマズの養殖が盛んに行われており、その養殖環境の良さから200キロを超える大きさに育つこともある。そんなベトナムがナマズの輸出を拡大したのは1970年代以降だ。ベトナム戦争後に米国に移住したベトナム人が、現地でナマズの白身が日常的に食べられていることに目をつけたことがきっかけとされている。
安価で美味なベトナム産のナマズに多くの米国人が食いつき、ベトナムからの輸入量は急拡大した。ベトナムから米国へのナマズの輸入量は90年頃に約900トンだったが、2~3年後には約8000トンに急増。2002年には1万6000トンを超えた。
だが、輸入量の急増と、米国産とベトナム産の価格差を問題視した米国内の生産業者は同年、ベトナム産のナマズがダンピング(不当廉売)に当たると指摘。関税を引き上げる緊急輸入制限(セーフガード)の発令を連邦政府に働きかけた。さまざまな政治的な圧力もあり、03年8月にはダンピング認定され、セーフガードが発動された。一連の米国とベトナムの攻防は「米越ナマズ戦争」とも呼ばれている。
こうした米国との軋轢(あつれき)もあってか、ベトナムはナマズの輸出先を欧州やアジアにシフトしており、日本への輸出量が拡大したのもこの一環ではないかとみる向きもある。
安価で美味を売りに、今後、さらなる需要拡大が予想される輸入ナマズ。ウナギだけでなく国産の白身魚までも淘汰(とうた)されないか不安もある。

2018年01月21日 読売新聞
[冷凍ナマズ輸入急増 スケトウダラ似の食感]
白身魚の代表格となるスケトウダラや庶民に人気のサケが国内で記録的な不漁となっていることを背景に、「バサ」やノルウェー産サーモンなど代わりとなる白身魚の輸入が増えている。
値段に割安感があることから、スーパーなどの小売店で徐々に販売が広がっている。
バサはナマズの一種で、東南アジアが原産の淡水魚だ。淡泊な味ややわらかい食感がスケトウダラに似ており、ムニエルやソテーのほか、フライや鍋にもよく合う。主にベトナムで養殖され、1年足らずで出荷できるサイズに育つ。国内ではスケトウダラよりも卸売価格が2割ほど安いという。
日本の輸入は急増しており、東京税関によると、バサが99%以上を占める「冷凍ナマズ」の国内輸入量は、2017年1~11月が約5500トンと前年1年と比べても3割以上増えた。スーパーなどにバサの切り身を卸している、水産大手のマルハニチロは17年度中にバサを約1000トンと前年度より4割程度増やして輸入する見込みだ。
小売業界はバサの販売に力を入れる。流通大手のイオンは「パンガシウス」の名称で切り身4枚を300円程度で販売している。イオンの担当者は「バサなどは安定して調達できるメリットが大きい」と話す。


生活協同組合コープさっぽろ様共同購入 ご当地トドック 2018年4月2週

2018-03-28 12:13:19 | 日記
生活協同組合コープさっぽろ様共同購入”ご当地トドック”2018年4月2週P2.は、北海道機船漁業協同組連合会が支える商品での展開となる。
北海道機船漁業協同組合連合会 北海道産「野菜と鱈のメンチカツ」270g
マルヒ菅野水産加工 鱈粕漬 150g
稚内機船漁業協同組合 真ほっけショートスティック 100g
高木商店 一夜干しこまい 200g
稚内機船漁業協同組合 赤かれい一夜干 280g ほか

2017年 北海道機船漁業協同組合連合会は学校給食に90万食以上を供給した

2018-03-27 22:44:32 | 日記
北海道機船漁業協同組合連合会は、2004年、北海道から支援を受け「北の海の恵み食育推進事業」でスケトウダラ・ホッケを原料に開発を行った油調向冷凍惣菜製品を中核に、地元水産加工場と協力し、北海道全域はもとより、関東圏・東北圏の学校給食市場での道産水産物の導入拡大に努めており、昨年2017年には90万食以上を供給した。