次世代ICTアーキテクチャ 2

未来の端末環境は、よりスピーディに、よりプライバシが保護されるようになるべきである。

個人的な情報は端末に保持されることが基本となる。クラウドに保存されるものも多くなるが、各サービスで分散されるべきである。一つのサービスが仮にセキュリティ的に何らかの脅威により破られたとして、すべての情報が分かるというものであってはならない。

我々は自分の個人的な情報を必要に応じてWebアプリケーションサーバに送信できるようにコントロールできるようになるべきである。

HTML5に欠けているもの、HTML6で入るだろうもの、さらにその先 - きしだのはてな

HTML5のeditor, Ian Hicksonへのインタビューが公開 | Web標準Blog | ミツエーリンクス

HTML5では、ブラウザでできることが増えるという効能があった。すなわち、ほとんどの処理をWebサーバ側に委ねてしまうHTML5より前の方法との違いである。

HTML6の進化のポイントは、複数のWebアプリケーションの連携とそれを活用したオートメーション化が進むことであろう。

現在Webアプリケーションは複数あるがそれが円滑に連携しているとは言い難い。大量の情報を引き継ぐことができないからである。仮に大量のデータ連携をしようとする場合には、Webアプリケーションを実現しているサーバ同士が深く連携する必要がある。

一方データをそれほど多くやりとりするということはプライバシの問題を引き起こす。それを避けるためには、データは利用者側に存在すべきであり、必要なものだけをWebアプリケーションのサーバに送るというやり方に変わるべきである。

現在、SAMLはWebアプリケーションサーバ間のやりとりに使われるが、アプリケーションの処理の殆どがブラウザで行われれるようになる将来では、利用者の情報は端末ローカルで保存されるべきであり、必要なものだけWebアプリケーションサーバに送信され、利用されるようになるべきだ。

SPDY（スピーディー）：Googleのあくなきウェブ猛スピード化の追求

HTTP over TCPやHTTPS over SSL over TCPという今の通信方式は、AJAXと呼ばれるリアルタイム通信が必要な今のWebサイトには向かない。

SPDYなどの新たなプロトコルによって便利になるだろう。

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