29日、EU(ヨーロッパ連合)は、ロシアに対する制裁を巡って、ベルギーで大使級の会合を開き協議。
・ロシアの政府系銀行によるヨーロッパの金融市場での資金調達の制限
・ロシアとの武器の取り引きの禁止
・石油産業などへの先端技術の供与の制限
など、大規模な追加制裁を科すことで合意。
EUは、これまで厳しい制裁の実施には慎重な姿勢を示してきたが、マレーシア航空機撃墜事件後もロシアの態度に変化が見られないことから、追加の制裁に踏み切った格好。
29日、オバマ米大統領も「ロシアは親ロシア派を訓練し武器も提供し続けている」と非難。
「アメリカとEUが協調して厳しい制裁を科すことで、ロシア経済に今まで以上の大きな打撃を与えることができる」と述べ、アメリカ政府としてもロシアに対する制裁を強化したことを表明。
・ロシアの3つの政府系の主要な銀行を対象に、アメリカでの資金の調達を大幅に制限
・ロシア最大で海軍の船を建造している造船会社のアメリカ国内の資産を凍結
この米・EUの制裁強化によって、欧米側とロシアの関係が緊張化することも考えられる状態となった。
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