ほとめきの喫茶喫飯  ~あるがまま

いろいろな人との出会いがあり“その出会いの中で生かされて”とつくづく感じる今日この頃 和小物などに文章を添えて

母と石路花(つわぶき)

2013-11-28 20:02:42 | ほとめき日記
立ち止まって見ることもないようなツワブキの花

私の家の庭のつくばいの岩の間にも咲いています
手入れもしないのに丈夫で毎年花の姿を見せてくれます
葉が常緑で光沢もあるため
「つや葉ふき」が訛って「ツワブキ」となったそうです

母がツワブキの花が一番好きかどうかも確かめていませんが
庭のあちこちにあります
きっと好きだったのでしょう

母は女性の品格を持った人で、特に日本女性の品格を輝かせていました
「茶道」を趣味として活動しておりました
日本の着物を愛し、日頃着用し気品を感じさせられました

冬の野の優しさに満ちて毅然とした石路花のような人です

先日友人と紅葉とお寺巡りの京都旅行にでかけました
阿弥陀寺、実光院、曼殊院、寂光院 …

「一片の花の中に佛の姿を見るような石路花(つわぶき)の花が一番美しい」と感じました


映画「くじけないで」

2013-11-28 17:25:06 | ほとめき日記
友人と「くじけないで」を見てきました

平日ということもあり、私と同世代か少し上の世代の人々が
映画館に足を運び、時折、涙をすする音がしていました

内容は憚れますので書けませんが、
トヨさんの苦労、苦難に胸が締め付けられました

どんな困難も乗り越えられたのは、
優しい心を感じて生きる重要性を
苦しい体験から知っておられたからでしょう

「人生いつだってこれから」と意識していれば
人生の景色も変わるに違いありません

時には投げ出したくなる迷いの多い人生
自分の人生をあらためて見つめなおす映画でした




世羅のお米の歴史を学ぶ

2013-11-03 19:08:22 | ほとめき日記
平安時代から世羅盆地は天皇や藤原家の荘園として米の生産地であったそうで
この米を尾道に運び、京の都へと運んだそうです

当時、この地の米が気候的にも恵まれ、美味しい銘柄米であったのですね

おにぎりも格別ですが、この地の「餅」も妹の嫁ぎ先のお母様の大好物だそうです
粘り気があり、柔らかく、一味も二味も違った感があるそうです

世羅台地は標高三百~四百米で寒暖の差が大きく昔から、
おいしいお米が収穫できていた

現代では東北や北陸の産地の銘柄が巾をきかせていますが、
これに負けない米が地元にあったことを改めて知りました

うま味調味料などによって本来の味も忘れ
危険な食材を見抜く五感が鈍くなっている現代

こうやって、あらためて自分の食生活を見つめなおすと、
海と山の両方に恵まれた瀬戸内

その恩恵を受けさせていただきながら
食べ物の基本のお米位は、地産地消でありたいものだと思いました

昔、京での銘柄米であった世羅米も見直してみよう



人生いつだってこれから

2013-10-21 13:29:37 | ほとめき日記
産経新聞「朝の詩」に掲載された故柴田トヨさんの作品「くじけないで」が映画化されて
来月16日から公開されることを知りました

人生いつだってこれからと、みずみずしい言葉で綴られている、
パステルカラーの背表紙の本は、時折読み返す私の愛読書です

映画公開日は、私の誕生日でとても楽しみです

生きがいのある生活は、若い人たちも年取った人たちも共通です
病気で病んでいても、まだ明日があるし明日を期待し、
悲しいことがあっても、いつか喜びがあると信じて生きている

希望を持つことが大切

小さな希望でも持ち続けることが上手な生き方だと教えられました

人生つらいこと悲しいことがたくさんありますが

心の持ち方次第

映画は、仲のいい友人と
「私たちも頑張ってるよねぇー」と言いながら観ることでしょう

私の心に残った作品から3つほど取り上げさせていただきます


「さびしくなったら」

さびしくなった時 戸の隙間から
入る陽射しを 手にすくって
何度も顔に あててみるの
そのぬくもりは 母のむくもり
おっかさん がんばるからね
呟きながら 私は立ちあがる


「ページ」

私の人生のページを めくってみると
みんな色あせて いるけれど
それぞれの頁 懸命に生きてきたのよ
破きたくなった頁もあったわ
でも今ふりかえってみるとみんななつかしい
あと一頁と少しで百頁
鮮やかな色が 待ってるかしら


「ことば」

何気なく言ったことばが
人をどれほど 傷つけていたか
後になって 気がつくことがある
そんな時 私は急いで その人の
心の中を訪ね ごめんなさい と言いながら
消しゴムとエンピツで
ことばを修正していく

「詩」は宇都宮市で一人暮らしの中でベッドに横になっている時やテレビを見ている時など
にメモ書きし、朗読しながら、何度の何度も書き直して完成させるそうです

今年の1月に他界されました

合掌

右側に猫、左側に俵とねずみ・・・鞆のまち

2013-10-20 12:14:43 | ほとめき日記
二千年以上の歴史を持つ「鞆の浦」が福山にはあります

この写真の屋根の上には、俵にネズミがいます
前回の屋根には、猫がいて、同じ家の屋根です
右に猫、左に俵にネズミ
なんともウィットのある屋根だと思いませんか?

何度も歩いたいつもの散策では、気がつかなかった
もう少し上の景色

鞆をもっと知りたいと姪が撮った写真です
屋根や歴史を感じる町並みの細かい部分を何枚も撮っていました
鞆の町並みの模型を作るそうです
その写真もいずれまた

この鞆の地は、港と町並み、その中で繰り広げられる港町の暮らしが評価され
「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれています

今、この風光明媚な鞆が、今架橋問題で揺れています
「景観破壊」と否定するのか「新しく創造された景観」と肯定するのか

「鞆の浦」は残してもらいたい原風景でもありますが、
しっかり知恵を出し合うと景観がより引き立つ架橋も見えてくるかもしれません
造るなら後世に文化財といわれるような橋にしてほしいものです

歴史は人の手によって創られていくものだと感じます
若者に未来を託したいと思う年齢になった今そう感じるようになりました

歴史観、価値観、世代によっても意見が分かれることでしょうが、
折り合いの大切さを感じます