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FREEWAY JAM
ホタ氏のプログレ日記





お正月。寝不足で疲労困憊かつ空腹でおせちと酒をがっつりかましたら、翌日は猛烈な二日酔いと腹痛で一日潰してしまいました。あほらし。
でも、アマゾンビデオ3本も観られたんでヨシ。
「モンスタートラック」「マエストロ」「白百合クラブ東京へ行く」。
マエストロのヒロインMiwaが強烈に印象に残りました。

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インドネシアにて1965年に起きた軍事クーデター未遂事件(9月30日事件)に呼応したとされる共産党員の大量虐殺(50万人とも300万人とも言われる)に携わった人物のドキュメンタリー。映画は、当時1000人を殺したと豪語するスマトラ島のギャングのリーダーであるアンワル本人にその殺害を映画で再現してもらうという企画を実行して行く過程を撮ったもの。
殺害した側はその事を誇りに感じ政府要職からも手厚い待遇を受けているインドネシアという国の現在の状況に衝撃をうけた。ファシストそのものの民兵組織パンチャシラ青年団、今だに幅をきかすギャング、選挙では当然のようにワイロを求める住民。このインドネシアの現実を認識させられただけでもこの映画の価値はあると思う。
見終わってから、ずっと人間とは何だろうかという問いかけが頭から離れない。
エンドロールで流れる政策スタッフはほとんどAnonymousとなっていた。現地スタッフの身の危険を回避する為だそうだ。



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一週間ほど前に見た時には少々期待外れだと思っていたのだが、いつまでも映画のいろんな場面が頭に浮かんできてひっかかって仕方がない。ストーリーは割と展開が見えてしまうし、出演者も美しいわけではない。ただ、映像が恐ろしく美しい。町工場のすすけた機械とか、汚れた街並みとか。
最後の方で主人公と母親と息子の死体が松の木の下に並んで寝るシーン。無音の中に、この時の主人公の心の中の慟哭がずっと突き刺してくる。そしてラストシーンで、夜明け前の道を走るトラックが青い世界に赤い軌跡を描く。
いずれも観ている間はどうって事なかった。それが後になって次から次に浮かんできて、そのカットの美しさとか、心理の描写に今更ながら心が動かされている。



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牛が住宅街の中を屠畜場へと連れて行かれるシーンから始まり、ハンマーで頭を叩かれるところでどきっとさせられた。
大阪の貝塚にある精肉店のドキュメンタリーだが、牛を屠畜して商品にして販売するまでの過程を全て家族で行っている。精肉という行為と地域との関わりを四季を通じて丹念に映し出し、饒舌にならぬよう構成されていて全く飽きる事はなかった。とりわけ牛が包丁で鮮やかにさばかれるシーンが美しい事。この映画は人間讃歌だ。見終わった後に幸福感がじわっと湧いてくるドキュメンタリーなんて滅多に無いだろう。
纐纈あや監督とスタッフの努力とセンスに拍手を送りたいと心底思った。


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昨日、京都シネマにて「ハンナ・アーレント」鑑賞。主演のバルバラ・スコヴァの演技だが、煙草を吸うシーンに若干の不自然さを感じた以外は完璧だと思う。
内容的には、「凡庸な悪」について自分と向き合わされる痛烈な作品。決して歴史や映画の中の話ではなくて「思考する事をやめる」事で、誰もが日常的な行為の中で陥る罠。
テーマが明解であるにもかかわらず、終わった後もモヤモヤがずっと残るのは、この問題が容易に解決出来ない事がわかっているからだろう。


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