プログレ。プログレッシヴ・ロックの事です。いまどきは、こんな言葉がどの程度一般的なのかはわかりませんけど、私なんかは普通に使っておりました。あーこの曲、プログレっぽいなあとか。
で、そもそもプログレって何なのでしょうか?プログレの正体。まあ、たかが音楽の一ジャンルなんで、聴いてて楽しければ全然それでいいんですが、ちょっと突っ込んで考えてみるのもまた楽しいかなと思います。偏見・思い込み・誤った知識・言ってる事がバラバラ等つっこみ満載な文を思いつきで書き進めていきますけど、気に障ったらごめんなさい。
プログレとはプログレッシヴ・ロックの事であります。つまりロックのジャンルですね。だからロックでなくてはならないかというと、そういうわけでもない。どう聴いても民族音楽みたいなやつとか環境音楽とかジャズとかでも、普通にプログレと呼ばれています。ただ唯一の共通点はロック・ミュージシャンがやっているという点です。
もちろんほとんどのプログレ・バンドはロックのフォーマットでやっておるのですが、他のジャンルまで悠々と飛び越える奔放さ・自由さがプログレの一つの特徴ではないかと思います。
例えばエルヴィス・プレスリーあたりをプログレなどと言う人はいないでしょう。50年代の殆どのバンドがそうであったように彼らは頑ななまでにシンプルな演奏を貫き通しました。それが60年代に入るとバンドは様々な試みを始め、徐々にバリエーションが広がりました。
その急先鋒はビートルズだと思います。
元々ロカビリー・バンドだった彼らはプロデューサーのジョージ・マーティンに作曲のノウハウを叩き込まれ、アイドル・グループとして世界を席巻しました。そんな彼らの転機はアルバム「ラバー・ソウル」において、ライブで演奏出来ない演奏ー多重録音・民族楽器の使用等ーをレコーディングしました。
従来のサウンドに飽き足らず、より進歩的=プログレッシヴなアレンジを行う為に垣根を乗り越えてしまった訳です。実際にその後の彼らはライブ活動をやめてレコーディングに専念するようになりました。
そうして製作されたアルバム「リボルバー」「サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「ホワイト・アルバム」「マジカル・ミステリー・ツアー」。これらは実に豊富なアイデアとセンスが詰まった素晴らしい作品であると共にプログレッシヴ・ロックの起点と言って良いかと思います。とはいえ、彼らををプログレバンドと呼ぶには抵抗があるのです。それは何でしょうか。それは彼らがジャンルなど超越した孤高の存在である事。もう一点は、彼らの作品がライブでの演奏を念頭に入れて作られたものではないと言う事にあるように思います。
その後、彼らは解散してしまいますが、彼らがばらまいたプログレの種は1960年代後半から時代と共に更に花開く事になります。
つづく…かも
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