赤川鉄橋を挟んで 下(シモ)、上(カミ) 画面、鉄橋から向こう側が 上(カミ)
上(カミ)は、浅いので 釣り人は少ない
しかし、釣り人が少ない分、「一人でのんびり派」 には最適と謂える
因みに、私は上方である
ホソの特徴は護岸の斜面
コンクリートの斜面に坐っての釣り ・・なかなか厄介なものなのである
台を固定する為に、括り付けたロープが切れると、釣り人は どろ亀に成って仕舞うから
滑り落ちたり、腰が痛くなったり、とにかく、釣り人の苦労は多い
それになんと謂ってもこれ、川面を覆い被る葦
冬場以外は、葦に向かって竿を振るのであるが、これが、なかなか、難しいのである
魚は葦の足元に居る・・誰もがみんな知っている
だから、葦の足元際にウキを立てたいと思うのだ
けれども
際を狙う程に、仕掛けを葦に 引っ掛けて仕舞うのである
更に、岸辺のウキ草
主なものは、ツル状のウキ草ことチクゴスズメノヒエ と ホテイアオイ
魚はこれらのウキ草の下に身を隠し、じっとしている
冬場は葦原からコンクリート護岸に向かって竿を振る
ウキ草とウキ草の間が絶好のポイントなのである
是も亦
際を狙う程に、仕掛けを引っ掛けて仕舞うのである
「アーッ、また引っ掛けて仕舞うた」
引っ掛けたら、遥遥 反対側に回って、葦やウキ草を刈るしかない
釣り場での七つ道具の一つ・鎌 を使って そっと 切るのである
「オーイ、ついでに俺のも切って呉れ」・・・と
・
「そんな苦労を楽しむように」
ホソの釣りは、こうして苦労しながら腕を磨く
その楽しみを感じることができるのが ホソ なのである
長老・小林さん
ヘラブナ釣りのすべてについて、親分から手ほどきを授けた私
当然 竿も親分と同様に 回し振り しかもダイナミックに
だから、いつも対岸の葦に引っかかって仕舞う
風が強い時はもう最悪で、風に煽られて如何しようもない
「わしは、引っかかっても はずすん巧いんじゃ」 と、親分
しかし、はずすのが上手になっても 引っ掛けないで打つ の解決にはならないのである
オクリ は 小林さんから学ぶ
風の強い日
いつもの如く、悪戦苦闘の私の隣に 偶々、隣りに座った長老・小林さん
見ると、18尺の長竿を オクリ で以て 正確に葦の足元に打っているではないか
「ヘーッ」
名人技であると、感心した私
「自分もオクリで竿を振ってみたい」 と、勉強させてもらうことに
そして
シカケ の 手尻を 竿の長さに する
これが基本 であることを、学んだのであった
見れば、回し振りをする釣り人程、手尻が長い・・・親分、橋元さん、鈴木さん と
夏場や雨天は傘をさしての釣り
冬場は葦の間から釣りを行う
樹木の下に入る時もある
オクリ で竿を振れる様になった私
釣りの領域が俄然広くなったのである
リンク→ホソの釣り人 他人の振り観て
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釣上げた へらぶな は 針をはずしたらリリース
・・なんや亦あんたかいな・・おおきに、おおきに・・亦、来てや・・
同じへらぶなを、何回も釣上げるから、ヘラとは、もう、すっかり 顔馴染み と成るのである
ヘラブナのアタリは繊細で微妙
それを、合わせて釣るのが この釣りの醍醐味なのである
向こう岸に周って、短竿(10尺)で釣る釣り人も多い
ホソは、釣り人の縄張りがない
いつでも、どこででも、誰でも どんな種類の釣りでも、楽しめる
そんな、釣り場 なのである
・
縄張り について
大差はないが、ヘラブナの釣り場には必ず台(ステージ)がある
そのステージに、直接座って釣りをするか
ヘラ台をセットしてそれに腰掛けて釣りをするかであるが、
何れにしても常連の存する釣り場には、必ず設けられている
これらは、常連の釣り人が、自前の費用と労力で造られている
「自分等が造った釣り場」と謂う、縄張り意識が発生する
休憩小屋のある釣り場は、縄張り意識が特に強い処と謂えよう
それは、監視小屋の如く、ビジターな釣り人にプレッシャーを与るのである