ほそみわ縁側日記

3人の子育て、仕事もフルスロットル。40路を超えても尚、あえて困難な道をゆく。負けるな、私!

ビッグサイズ!?

2010-03-11 07:47:29 | Weblog
ビッグサイズという世界。
他人事だと思ってた。
三人目を産むまでは。

で、長女りりの卒園式を今週土曜日に控え、
いよいよスーツを買いに行った。

その朝、夫からは、ビッグサイズの売り場に行くべきだと言われていた。
しかし夫は、自分はビッグサイズの店で買ってないことを自慢する。
会社の人間ドッグでは、動脈硬化の気あり、と診断されるくらい、
おなかてっぷりの、どうみてもメタボな夫が、である。

悔しかった。
その悔しさ、いつか感じたものと似ている。
そうだ、中学生の時。
いじめられっ子だった私は、掃除の時間、
男子たちが、ブスベスト10を黒板に書くのに、
10位にランクインしたことがあった。
(10位といっても、ランクインしているのは3人くらいで、
 9位、8位は該当者なし、という感じのもの)
その黒板を見て、私の席の前に座っていた女友達が
私を振り返って言ったのだ。
「気にすることないよ」
すごく心配そうに。でも、その奥に、誇らしげな顔。
繊細な私の目にはそれを逃さなかった。
その子は、はっきり言って、すんごく不細工だった。
こういっちゃなんだけど、本当に。
その子はランクインしてなかった。
テニス部で活躍していたから、だろうか、今思うと。
そのとき味わった屈辱感は今でも忘れられない。
そして、夫の言葉も、私の心に深く強くつきささった。

で、買いに行ったぞ。
で、結果は、ビッグサイズの店でない、ふつうの店、
エポカで買えました!!
エポカ、恐るべし。素晴らしい。
こんなに素晴らしいブランドだったとは…ほんとに感心した。
買ったのは、セットアップの黒のスーツ。
手の込んだニットの。
レースがついてて。
甘辛度合いが絶妙。

で、うれしさのあまり、靴もバッグもアクセもとあれもこれも買い込んだ。
値段も見ずに…
出てきたプライスを見て愕然。

しかし、すぐさま、「自分へのごほうび」と自分に言い聞かせたのでした。

夫には、一応、正直申告しましたです。

えらいぞ、私。
でも、払えるか…
なんとかします…

静かな最後

2010-03-09 09:43:06 | Weblog
「最後」というのは静かに訪れる。

仕事のこと。
この三月いっぱいで、5年くらいやってきた仕事が一区切りを終える。
私自身、その先はどこかに異動になる可能性が高い。

実感がわかないから、本当に最後?って思う。
人生・慣性の法則じゃないけど、
いつまでも「今」の状態が続くような気がしてしまう。

多分「最後」な状況に直面して、
でもそれを認識するのもどこか照れくさいんだね、
特別だと思うことが照れくさいというか、日常だから。

でも、心のどこかで一人で静かに味わいたいとも思っている。
これが「最後」だということを。

なあんてセンチメンタルになる春ですが、
もう一方で、私にとっては超現実的で切実な課題が迫っている。

長女の卒園式・入園式に着る服問題だ。
長男のときのスーツ。
日曜日着てみた。
ぱつぱつで、見られたもんじゃない。
やはり、そうかもと思っていたが、ついに、
ビッグサイズというあっちの世界に行かないといけないようだ。

本当だろうか?
本当に、ふつうサイズというこっちの世界とさよならしなきゃいけないのか。
この最後については、静かに、なんてやれない。
じたばたしてる、かなり。
まだ観念しきれていない。

スーツじゃなくてさ、
おなか周りが目立たない、ふわっとしたドレススーツ?みたいなのってないかな。
あーーーー。

三人目を産んだ後にこんな世界が待っていたなんて…
もっと用心して、
細心の注意でおなかシェイプすれば良かった…
こんな肉体の変化があるなんて、想像できなかった。
今でも目の前の実態であるが、信じられない。

静かに最後なんて迎えてられない。
卒園式まであと4日くらいですけど、
じたばたしてみよう。
とはいえ、服は買わないといけない。
どうなる…本当にビッグサイズとなるのか、私…

試練の春

2010-03-06 09:29:00 | Weblog
昨日はあったかかった。
春の匂い。
でも、その前、2月のいつかの時のほうが、
春の匂いが濃厚だったな。
気温は昨日より低いけど、一斉に、植物の芽が吹き出す、
命の芽吹きの濃厚な匂い。
それは幸せな気分になった。
そういうのを味わうことを幸せと思おうって最近思う。

ずっと、いつも緊張している日々だったんだなと思う。
この5年くらい。
途中、3人目の出産と育休があったけど、それ以外の日々。
電話がかかってくれば、何か問題があったのかなと思い、
何かいいことがあっても、それを喜ぶと何か悪いことがふりかかるかもって
常に悪いほうに気持ちの軸を置いていたというか。

でも、そういうんじゃ、人生あんまりかな、と最近思うようになった。
それも仕事がきっかけだ。
いつも、仕事が教えてくれる。
どう生きればいいかを。
番組が、だけど。
番組は、私の仕事であり、人生の師だ。
今週知った、いい言葉。
あの、マザー・テレサの言葉だ。
前から知っていたのだけど、改めていい言葉だなと思った。
「大事なのは、何を成したかではなく、どれだけ心を込めたか」
うーん、心にじーんと来る。

さて、3月はじめの週末が始まります。
今週末もイベント目白押しで、
それも、本来なら楽しいのかもしれないけど、
なんか気が重い。
夫ともども、まずは今日、乗り切れるだろうか、とため息をついたところ。

今日の午前は子どもたち3人の歯の健診。
帰ってきたら、私は次女モモを連れて、子供会のイベントへ。
私は、世話役なので、いろいろやらねばならぬ。
長男リッピーは、学校の班で集合して、そのイベントへ。
長女りりは、バレエに行って、レッスンが終わったら、
そのイベントへ遅れて参加。
夫は、りりが今度から行く児童クラブの説明会へ。
全て終わったら、今度は長男リッピーの空手。
その間に、明日のりりのイベントの為の買い物。
夜は、夫の誕生日が今週にあったので、誕生会をやる。

で、明日が空手の昇級試験の追試。
りりは、お友達と、日帰りお楽しみツアーに朝から参加。
そして、午前中、りりのベッドが家に届く。
ベッドを置く部屋の掃除、そこにあるおもちゃ類を移動する先の部屋の片付け、
…ああそれが大変…

で、午後、ようやく私の2ヶ月ぶりの美容院。

来週も大変だぞ。
いよいよ卒園式だ。
卒園アルバムの作業ももう追い込みだあ。

うわああ。
仕事もまだまだ佳境は続いております。

さて、乗り切れるか、この試練の春。
乗り切るしかない。わかってる。
きっといつか笑って、味わえる時がくるさ、この季節のことを。

入学ブルー

2010-03-05 09:21:05 | Weblog
入学ブルー。
これ、私と夫で作った造語。
いや、もしかして、実はそういう言葉、そういう概念は
既に存在しているのかしら。

マリッジブルー、マタニティブルー、とかあるでしょ。
うちの真ん中の子、長女りりがどうも、入学ブルーのようなのだ。

小学校に入学するのが嫌なわけではない。
楽しみなのだけれども、不安。
もちろん、「不安」とは子どもは言わない。
そんな概念、ないから。
ただ、なんかどうも元気がない。

特に朝。
お兄ちゃんは通学班があるから、
どんなにその前の夜遅く寝ても、
7時35分には家を出なければならない。
りりは、遅く寝ると、当然だけど、起きられない。
すると、私は言ってしまうのだ。
「お兄ちゃんはもう起きて、学校へ行ったよ。
 りりも、もうすぐ小学生なんだから、
 どんなに眠くても起きて、学校行かなきゃいけないんだよ。
 そんなんで行けるの?!」
このせりふを、何回かここのところ言っていた。
で、どうにか起きても、
その後ずっと元気がなくて、しょぼんとしている。
すぐメソメソして、泣いてばかり。

そんな朝がこの二週間くらい続いて、
夫と話した。何故だろうって。
りりは、こんなに泣き虫だったかしらと。
めそめそすると、とたんに体も動かなくなる。
りりは、しっかり者で、お姉さん気質で、
私なんかとは違って(私はおっとりだったから)
テキパキやることをやるタイプだったのに。

夫が言った。
「入学ブルーなのかな」

ハッとした。
やばい。私のせいだ。
私がプレッシャーをかけて、りりは
「こんな自分は小学生になれない。」っていう思いが積み上がっていって、
不安でいっぱい、元気なしなし、になってしまってるのではないか。

そこで、昨日、りりに言った。
「小学校に入るのが不安だというのは、りりちゃんだけじゃない、
 みんなそうだよ。だから大丈夫。」
そうしたら、りりは、つつーっと静かに涙を流した。
その涙は、不安いっぱいの涙じゃなくて、
「わかってもらえた」という感じの安堵の涙だったように見えた。

でも足りないでしょ、私。
りりに謝らなきゃいけなかったのに。
このブログ書いてて、そう思えてきた。
今夜、仕事から帰ったら、りりに謝ろう。
お母さんが「そんなんじゃ小学生になれないよ」ってばかり
言ってたのが悪かったね、ごめんね、って。

忘れないようにしとかなきゃ。

いやいや、お兄ちゃんにはそういうのなかったな。
りりも、しっかり者だけど、繊細なのだ。
子どものガラスのような心、わからないで、傷つけてるのは親だね。
すごく反省。