ほそみわ縁側日記

3人の子育て、仕事もフルスロットル。40路を超えても尚、あえて困難な道をゆく。負けるな、私!

四十一にして折る

2009-01-24 20:31:50 | Weblog
人生で初めて、骨折をした。
やはり、初めて、というのはショックが大きい。
病院でそう言い渡された時、
全く予想していなかったし、
しばらく呆然としてしまった。

事故はおとといの朝4時。
ベッドのいつものあたりに、メガネが見当たらなくて、
しょうがないからそのまま一階に下りることにした。
一応、片手を壁に添えながら、慎重に下りた、つもりだった。
でも、あまり下は見ていなかった。
そこに床がある、つもりで足を出す。
しかしそこには、床はなく、空だった。
ドデーン、足をひねって落ちた。

寝ていた夫が、あまりの音の大きさに起きてきてくれた。
私は足の痛さもさることながら、
背中を打って、あと突然のできごとに、息が苦しくなり、
気持ちが悪くなってしまった。
夫が、一階の布団に私を運んでくれる間、
私は、どうも少し気を失っていたようだった。

しかし仕事がある。
足をひきずって2日間仕事をした。
かなり深夜まで。
湿布をし、痛みにも慣れてきたのか、
だんだんとそれほど苦痛でもなくなっていた。
だから、このまま病院に行かなくてもいいな、と内心思ってた。
職場でも同僚に「病院にいったほうがいい」と何度も勧められた。
家でも夫に強く言われた。
ようやく今朝、重い腰をあげ、病院にいったのだった。

まあ、ひどい打身ですね…っていう感じかなと。
ところが、骨折。
しかも、既に骨はくの字に曲がって固まっていて、
それを元に治さなければならないと言う。
「整復というのですが、かなり痛いですから」と。
で、その通り、まさに、死ぬほどの痛みだった。
「イタター、んー」とうなり声が出てしまう。
息が苦しくなってくる。
でも、子供を産むときとどっちが痛いかなと、
頭の中で考えると、まあ、子供のほうかなとも思ったり。
そんなうちに終わった。
「強いですねえ」とほめられた。
「男の人なんて、悲鳴をあげて、
 もう治らなくていいからやめてくれ、と言いますよ」だって。

で、その後は、松葉杖。
足を固定して、松葉杖の練習。
1か月は固定し、全治2~3か月だという。
「あの、自転車には乗れないんですか」と私。
朝、娘たちを保育園に送らなければいけない、というのがまず頭に浮かぶ。
呆れた顔で言われた。
「まあ、治らなくていいというなら、いいですけど。」

これからしばらく、朝の送りも夫にやってもらうしかない。
通勤電車の中で松葉杖というのも、ほんと大変だろうな。
好きなアルコールもお風呂もダメだって。
シャワーしかできない。
んんん。
災難だ。

今年、体のことでトラブルが続いている。
正月早々の膀胱炎に、連続した頭痛、親知らずの抜歯、
そして、骨折。
何かのサインかしらね。
もう、若くないっていう。

一升瓶とキャリアウーマン。

2009-01-20 10:06:01 | Weblog
一升瓶とキャリアウーマン。
私のことではない。
二人の娘のことだ。
娘たちが、今好きな遊び。

一升瓶は、次女であと1か月で2歳になるモモだ。
人形でなく、ぬいぐるみでなく、一升瓶を抱きかかえるのが好き。
台所には、料理用の日本酒と飲む用の芋焼酎の一升瓶が、
常時3本くらいは置いてある。
モモは、いつもそこで、一升瓶を抱えている。
時折、リビングに持ってくる。
意外と器用に。
ただ、置いて、並べておく。
二本立てて、その間を往き来したりしてる。

モモにとって、一升瓶とは何なのだろうか。
なぜ、あんなにも抱きかかえるのだろうか。
…わからない。

キャリアウーマンは、長女で5歳のリリの遊び。
私のことを「社長、社長」と呼びだしたら、
その遊びが始まっている。

私もその気になって答える。

私「なんだね、リリくん」
リ「この手紙を見てください」
私「うむ。なかなか良くできておる。あとは、この部分を完成させてくれ」
リ「わかりました、社長」

そう言って、テーブルに向かい、
パチパチ、パソコンを打つフリをしながら、電話をとる。

リ「そうですか。それは困りましたね。社長に相談します」
リリが「大変だ」とばかりに、私のところに駆け寄ってくる。
リ「社長、大変なことが起きました」
私「そうか。では、すぐ出動してくれ、病気の人たちが待っているぞ」

いつのまにか、お話はキャリアウーマンから女医さんに変わったりする。
で、私がBGMを歌うのだ。
スガシカオのプログレス。「プロフェッショナル」の主題歌。
すると、リリはとても嬉々としてプロフェッショナルになりきるのだ。

私は、こういう遊びはしなかったな、子供時代。
ふつーに、リカちゃん人形で遊んでた。
でも、面白いね。子供の遊びって。
想像力をはばかせて。
しかも、子供を通して、その親がわかる、というか、
その子供が親や大人をどう見ているか、
何に憧れてるか、がわかる。
子供の遊びに今後も注目したい。

そういえば、公園で、今私と娘たちの間で流行ってる遊びが、
植え込みの中のおままごと基地だ。
植え込みの中に入って、石でコンロを作り、
砂場グッズの器に落ち葉を入れて、葉っぱシチューを作ったり、
低木の枝にバケツやらなんやらをかけて、基地にしている。
で、誰かになって、演技をする。
これは、私もかつて、好きだったような記憶がある。
この遊びはお勧め。
通りすがりの大人にはちょっと変な顔されるけど、
大人がやっても、おもしろい。
大人だって、想像力の翼を広げて、
照れとかぬぐいさって、無心に遊びたいものだ。

女神記

2009-01-14 23:43:05 | Weblog
桐野夏生の最新刊。
あっという間の1日ちょっとで読み終わりました。

いつもの桐野さんの作品同様、
中毒のように次を読みたくなるという筆力はさすがです。
通勤の交通機関で読むのですが、
職場に着いても、次が読みたくなって、ちらと読んでしまった。

内容は、日本の神話。
イザナキとイザナミ。
そこに、前の「東京島」と通ずる、離島ものがミックス。
島ものって、独特の匂いがありますね。
人間のプリミティブな匂い。
神秘的で肉感的で。

ただ、面白いんだけど、感動はない。
すごい筆力だなあ、文章力、創造力だなあと感心するが、
心には残らない。
いつもの桐野作品と同じだ。

でも、大したものです。
読者をこれだけ惹き付けるのだから。
新聞かどこかでも、桐野さんご本人言ってたっけ。
何を伝えたいかよりも、人間の現実をそのまま呈示したい、みたいな。
人間の奥底のどす黒い欲望や怨念、哀しみをそのまま見せる。
そこから何を感じ、何を考えるかは、読者のみなさん、ご勝手に。
潔いではないか。
あっぱれだ。
この人よほど、黒いものを抱えて生きているようだ。
そういうとこ、シンパシー感じる。

三連休の行楽先は…

2009-01-12 08:06:07 | Weblog
世の中は、三連休。
人のことを考えると暗くなる。
自分ちは自分ち。

我が家の行楽先は…
私の会社。
私が仕事だったから。
私が仕事している間、会議室で
テレビ見たり、本読んだり、絵を描いたり、していた。

だって、「行きたい、行きたい」って言うから。子供たちが。
子供たちがいると、明らかに仕事のパフォーマンスは落ちるけど、
一緒にいる、ってだけでも、家族サービスかなと思って。

しかし、近いうちに温泉に行こうと話してる。
前々から、雪のある温泉へ行こうってことになってた。
草津あたりかな、と企画中だ。
うちの条件は、家族風呂(貸切風呂)あり、
夕食は部屋食、そして雪。

温泉コミュニティの「ゆこゆこ」に入っていて、
客の口コミ情報による点数・コメントつきの情報が
定期的に入ってくる。
それを見ながら、家族全員で、選んだ。
2軒ほど。
やっぱり、客の評価って大事だね。
ホテル・旅館からの情報には、ホントのことってあまりわからない。
この「ゆこゆこ」、我が家のように人数が多く、
海外とか高級旅館とかに行けないような家族には
なかなか合ってる。

いつ、行くか。
その鍵を握るのは、やはり私のスケジュールだ。
今日も、仕事だし…

でも、これは愚痴ではありません。
愚痴はできるだけ言わないようにする、というのが今年の目標。
凛と、凛と。

はまってきたかも

2009-01-11 08:10:27 | Weblog
昨日は、夫婦でヨガをした。
私が先生から教わったことを、素人ながら夫に教えたり、
菅野美穂のヨガDVDを見たりしながら、
一緒に並んでヨガをした。

私は、昨日、朝、午後、夕方と3回も太陽のポーズ(太陽礼拝)やったし。

なんか、はまりだした、という感じ。

体の、普段意識しないところが伸びて、
「ああ、体にはこんなところがあったんだ」って思うのがおもしろい。
いつも、体のあちこちを意識しないで生きてることがわかる。

もっと極めていくと、
精神状態もコントロールできるようになるようだ。
「迷っている人にお勧め」という花のポーズ。
確かに、自然の中で、完全集中してやったら、
心が解きほぐされていくようなポーズ。

私の先生である、S先生がよく言う。
「自分の中を見つめていきましょう。
 そわそわしていないか、落ち着いているか…」(だったっけ?)
自分の中をヨガで見つめられるようになりたい。
今はまだ「見つめている」というより、
そのフリをしていて、
集中しきれない自分を発見したりするから。

本当は、すぐにでも、お腹をひっこめて、痩せたいのだけど、
ヨガは遠回りなのかもしれないけど、
続けられそうな予感。
いや、続けたいと思う。

ドキッとする歌

2009-01-10 12:16:55 | Weblog
昨日の朝、化粧をしていた時だ。
FMラジオをつけていて、流れてきた歌に「出会った」。
そういうことってあるんだなあと思う。

まず、そのせつない声。
あやか(字は忘れた。「三日月」とか歌ってて、最近はコブクロとコラボ)ほど
「うまいでしょー」っていう歌い方でなく、
MISIAほど、荘厳な伸びの声ではなく、
身近でリアル、だけどとても切ない声。
青山テルマだ。
そして、その詩。
思わずドキッとした。
恋人に別れを告げられた女の思い。
これは経験した人のすんごいリアルな感情だーって感じ。
これほど共感する詩もない。

タイトルは、「大嫌い。でも、ありがとう」

思わず、涙腺ゆるんだもん。
昔を思い出して。

「愛してるって言ってたけど、
 本気で言ってたこと、一度でもあったの?」(こんな感じの詩)

うーん。
そういう気持ちわかるなあ。

これ、カラオケで歌いたいな。

東日流

2009-01-10 12:03:51 | Weblog
「東日流」って、なんて読むかわかる人ってどのくらいでしょう。

正月休み、実家に戻って、
久し振りに弟と会った。
弟は意外と元気そうで、安心した。
その弟、そして父親は、この「東日流」っていう字を読めるのだ。
日本の古代史、それも正統派でない、傍流の歴史。
二人の趣味なのだ。

「つがる」って読む。
津軽、だ。
実家にある、分厚いハードカバーの、
古文調で書かれた本のタイトルが、
「東日流外伝史」。だったっけ。

その昔、大陸からやってきた新興の日本人より前に
ずっと昔から日本にいた民族のお話。
新しい日本人が作り出した神話が、アマテラスオオミカミといった、
古事記に出てくる神様たち。
そして、その前から住んでいる古い日本人たちの神様って、
ハバラキ(?だったっけ?)とかいう神様の一族。
東北の津軽のあたりに勢力があったそうだ。
弟いわく、源氏と平家の平家は、この古い日本人のほうの民族だと。
そして、ユダヤ人と古代日本との関わりの話などなど。

久し振りに実家に帰ると、私はよくわかんない
日本の歴史の話で、父と弟は盛り上がるのだ。

でも、いいな、と思った。
好きな分野にとことん詳しくなるのっていいよね。
私もいろいろ好きな分野もって、たくさん本を読みたいなと思った。
私が好きなのは、中世ヨーロッパ史。
あの暗黒でドロドロで神秘な世界にゾクゾクする。
「ダビンチコード」は、だからどんぴしゃだった。

今年は、読書をしようと思う。
好きな分野だけでなく、経済のこととか世界のこととかもね。

今年42歳になる私の抱負でした。

幸せを感じる時

2009-01-04 23:29:41 | Weblog
2009年。
大阪の夫の実家、私の埼玉の実家、
3つの神社に初詣、
という正月が終わりました。
明日から夫は仕事、
娘たちも保育園です。

40を過ぎて、感受性というものの蓋を閉じ気味にして
日々暮らしているなあと、時折痛感するようになりました。
が、この正月、「ああ、幸せ」と心の中できちんと言えた瞬間が
二度ありました。
一度は、元旦。雑煮を作っていた時。
二度目は、1月3日、大阪から帰って家で夕食に
ハンバーグを作った時。
いずれも、家族が台所にいて、一緒に、
餅をことこと煮てたり、
子供たちがハンバーグをこねこねやってたり、という瞬間だった。
同じ台所で同じ料理をしている家族を見ていて、
突然湧き上がってきた。
「ああ、幸せ」
突然、自分の中に湧き上がってくる感情に
少し驚き、そしてその感情にひたって、涙腺がゆるんでくる。
こういうささやかな幸せをきちんと感じられる一年にしたいな。
つまり、きちんと生活するということだ。

今年、私は「ぶれない」人間になりたいと思ってて、
どうしたらぶれなくなるのか、ここ数日考えている。
自分の中に核としたもの、確固としたものをすえることじゃないかと思ってる。
漠然とあるものを、きちんと意識して、自分の中の肝にすえる。
その作業をもう少し時間をかけてやりたい。
なんとなく見えてきた気がしてるのだけど。
この家族という目の前の幸せをきちんと意識することも一つだなと、
今日実家からの帰りの車の中、娘たちの寝顔を見ながら思った。

はらんの幕開け

2009-01-01 01:52:23 | Weblog
2008年が暮れました。
3日がかりで大掃除をして、
1歳の次女モモとけんか?をして、
モヤモヤした気持ちもいろいろあったけど、
なんとか終わりました。

結局、冷蔵庫をすっかりきれいにして、
レンジや換気扇もきれいにしました。
ずっと懸念だった台所。
気持ちが清々しくなりました。
台所がきれい、というのは、
気持ちをこうも左右するものなんですね。
つくづく大事なんだなと実感。
そして、引っ越し以来ずっと「開かずの間」みたいな感覚だった
子供部屋も徹底的にやりました。
これも、すっきりな気分。

最近ちらっと思ってたのですよね。
心がぐちゃぐちゃするのは、
生活がきちんとしてないからではないかって。
そうじ、料理、洗濯。
こういうのをきちんとやってると、
背筋が伸びます。
でも、仕事が立て込むと、
余裕がなくなるんです。
すぐ、家事ができなくなってしまうのです。

大掃除は、とりかかるまでが大変でしたが、
やり始めるととことん。
とりかかるまでは、気分がのらなくて、
ふて寝したりもしました。
が、そんな中、夫がしこしこやってくれました。
本当に、昨年も夫には世話になりました。

年越し蕎麦を家族で食べ、
紅白を見て、
いつもの通り、眠気眼で「ゆく年くる年」を見ながら、年越し。

しかし、もういきなり、夫婦けんかしてしまいました。
理由は、するめ。
紅白の途中で眠くなった夫に、
「するめ、焼こうよ」と私と長男。
「するめは、明日だ」
「もう、するめ焼かないなんて、どういう年越しなのよ」
夫は、年越し蕎麦の食器を洗いながら、
「なんで、眠いのに、するめで起こされなきゃいけないんだよ」
とかなり憤慨してました。
…当然ですね。
でも、焼いたら、家族でほっこり。
おいしくて、笑顔になりました。
夫婦の間もほっこり。

さて、2009年。
私は、「凛」をテーマにしたいと思います。
って、いつも年のはじめにテーマを決めるけど、
年の終わりには、何をテーマにしてたかさえ
忘れるのよね。
でも、今年はそんな気分。
長女りりの字です。
そんな人になりたいです。
弱音とか愚痴をできるだけ吐かない。
ようにしたいと思ってます。

社会も仕事も家庭も、波乱の年になりそうです。
波乱、上等ですよ。