夜明けのダイナー(仮題)

ごった煮ブログ(更新停止中)

Spanish Blue

2013年07月25日 23時59分59秒 | 鉄道・雑記
「さて明日は床屋行く為残業無しにしたから」と、少し気楽になってた木曜の夜。
家族を寝かしつけ、今日のトップニュースはなんじゃらほい。 と21時になったので風呂に入る前にNHKのニュースでも見るか、とテレビの電源を入れ、この地方の天気予報が終わり、夜9時のニュースが始まった途端……


何だ、どっかの映画のシーンか? と思ったら

なんじゃこりゃあ!!

衝撃映像なんてもんじゃないぞ! って言うか見事にカメラに向かって突っ込んで来たな(汗)。
『スペインの高速鉄道で事故』とアナウンサーが原稿を読み始めた瞬間
「フランスのTGV同様、動力集中型編成の筈なのに、重い機関車よりも軽量な筈の二両目から脱線してんだ?」
そんな疑問が出ました。
しかも連接車って脱線しにくい筈では? とも思ってたら、評論家が出て来て


「二両目に電源車があり、重心が高く不安定な車両」
とコメント。
え? AVE(スペインの高速鉄道)ってTGV方式の筈なのに何故に電源車? と思ったら、この車両は
在来線(高速新線は標準軌だがスペインの在来線は、それより線路幅が広い広軌)との直通の為、車輪幅を変えれる装置を搭載し(簡単に言うと『フリーゲージトレイン』だが、スペインでは以前から客車では『タルゴ』で導入済み)且つ非電化区間を走行出来る様に電源車を連結
とまぁ、見事な『ごった煮』(苦笑) 
しかも集中動力の所為で、後部の機関車からも脱線後も客車部は押されただろうし、土手の上まで中間車両が飛んでった映像もあり、更に驚愕です。


んで、そもそも何で高速鉄道に80キロ制限のカーブが? と思ったら、此の場所は在来線区間だと。
だからって何故に時速190キロものスピードで突っ込んだのか? 居眠りか!? と思ったら「190キロ出してた」とは運転士の証言だとよ。
――生きてたのね、運転士(苦笑) よく生きてたな、あんな事故で。 なまじ死んだ方が『針のムシロ』に晒されずに済んだものを……
普通なら、たとえATCや速度探照式ATSが故障してたとしても普通の運転士なら、運転する区間の線形や制限速度を記憶してるので、少なくともカーブ手前でブレーキを掛けると思うのだが、この運転士はスピード自慢をフェイスブックで自慢してたらしい(呆)

と、まぁ色々とツッコミ所の多いこの事故ですが、翻って日本はどうよ? と見れば……
新幹線の高速区間の途中でも急カーブ(熱海駅・徳山駅・中山トンネル)とかありますが、当然ながら信号による制限がありそれを超過すれば自動でブレーキが掛かります。
そして以前、実際にあった話で山陽新幹線の『100系こだま』の上り列車で運転士が無呼吸症候群になりましたが、自動でブレーキが掛かり岡山駅に到着して、停止位置がズレて居るのに気づいた駅員が運転士の異常に気付いた。 なんて事がある位の安全性がありますが、あくまで機械は機械。 故障が無いとは言えませんので、最終的には人の手が重要です。
『安全神話』に囚われず、日々の安全輸送に務めるのが、これからも重要であると思います。


……しかし時速190キロ出しても死なない人も居れば、原型を留めてる車両もあるのは鉄道の凄い所ではないかと思った。
これがクルマや航空機だったら、この程度で済んだのだろうか――
改めて亡くなった方のご冥福をお祈り致します。

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