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ばいの西新宿トホヽ日記Pt.5

プログレとクラシックと
オーディナリーライフの融合を目指しています

(最終回) 総括とUKコール

2005年05月04日 22時25分53秒 | U.K.
10日間近くに亘って連載してまいりましたUK特集、いかがでしたでしょうか。

オフィシャル盤収録内容をまとめますと、下記のようになりました。

1.Night After Night・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不明
2.Rendezvous 6:02・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2日め
  MC”Kombanwa”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最終日
3.Nothing To Lose・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不明
  MC”Domo. Kimi Tachi Saiko Dayo”・・・・・・・・最終日
4.As Long As You Want Me Here・・・・・・・・・・不明(最終日?)
5.Alaska・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2日め
6.Time To Kill・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不明
  MC”Domo”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2日め
7.Presto Vivace・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最終日
8.In The Dead Of Night・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最終日
9.(前後のMC含めて)Caesar's Palace Blues・・・最終日(Vo.は差し替え)

ということで、巷の定説「2日めと最終日からのダイジェスト」というのは
少なくとも私の耳によれば、半分正解、ということになるのであります。

あ、ひとつ、大切なものを忘れていましたね。
そうです。「UKコール」の出所であります。
アルバムの最初のは特定できないのですが

最後の

「ゆーけー(ちゃっちゃ)、ゆーけー(ちゃっちゃ)、・・・」

というのは

2日めアンコール前からで決まりであります。

あとは全部(アルバム冒頭の)

「ゆー、けー、ゆー、けー・・・」

なんであります。

それでは皆様、ごきげんよう。(なんとなく締めてみた)

(その9) Caesar's Palace Blues

2005年05月04日 22時25分19秒 | U.K.
続けて最後までいってしまいましょう。

曲の前後のMC
”This song's called 'Caesar's Palace Blues'”から
”Domo! Sayonara!”に至るまで、最終日の実況中継版であります。
(例によって音質的に最終日のブ○トは非常に聞き取り難い上、最後になるにつれて
どんどん音質が劣化していくのであります。)

ただし、ウェットンさんのボーカルは完全に差し替えられているようであります。
実際のライブでは声もガラガラだし、歌詞も違うように聞こえるのですが。

ライブ終了後、場内点灯とともに流れるBGMは「G線上のアリア」であります。

(その8) IN THE DEAD OF NIGHT

2005年05月04日 17時42分42秒 | U.K.
UKの代表曲であります。
もともとは4人UKの曲として、1stに収められているのですが
3人UKになってからもシングル(B面?)として再録音されています。
歌メロがあんまりポップじゃないので、最初はとっつき難かったのですが
聴けば聴くほど新しい発見があり、
曲の良さが伝わってきてしまうという、まさにスルメのような名曲であります。
7拍子なんですが、初日のライブを聴くと、なんとカウント4で始められておられます。

さてさて、結論から先に申し上げますと、このテイクは最終日のものであります。
イントロのバスドラムとベースが微妙に合っていないところ、
エディさんのソロ中の装飾音などは
ブ○トでは判別し難いのですが、それを除けば
これはボーカルも含めて最終日のライブテイクそのままと思われます。

ライブのハイライト部分でようやく最終日が出てきました。よかったよかった。

U.K. / Night After Night (その7) Presto Vivace

2005年05月04日 16時58分15秒 | U.K.
最初に1stを聴いたときは

「なんだかキレがないなあ」

その後オフィシャルライブを聴いて

「カッコいい」

再び1stに戻って

「ホーさんすげえや」

で、4人UKのブ○ト聴いて

「こいつら神かよ」

そういうわけで、個人的に毀誉褒貶激しい1曲であります。


この曲の真髄は3人UKのライブでも十分に堪能できるわけでありますが
ホーさんがいない分、エディさんがハシり勝ち(!)で
リズム隊の2人が懸命に抑えにかかっているような、かなり危なっかしい
逆に言うと、それだけライブでの緊張感溢れる演奏が堪能できるのであります。

難易度が高いだけあって、曲中アドリブの要素は少なく
聴き比べた場合も、違いはアンサンブルの出来と
ボジオさんのオカズ、というか、叩いている箇所、という感じでしょうか。

オフィシャルに収録に当たって、この曲は明らかに編集の跡が見られます。

実際のライブでは、ウエットンさんのベース独奏の後、ドラムによる短い導入から
”BY THE LIGHT OF DAY”のエンディング部分(1stではCDタイム2分49秒当たり)に
続いてこの曲、とオリジナルアルバム通りの構成で曲が進行していきます。
つまり、シンセに重ねてドラムがフェードイン(多分人力で)してくるわけですね。
一方で、オフィシャルでは『移民の歌』を髣髴とさせるドラムソロから曲が始まります。

余談ですが、この『移民の歌』のパターンはプログレ畑の方々も結構お好きだったようで
PFMのチョッチョさんも”Cook”の”Celebration”で使われていますね。

閑話休題。
ということで、冒頭ウエットンさんのMC”DOMO"は明らかな編集。
出元は特定し難いのですが、声のトーンから、
恐らく2日めの”Time To Kill”が終わった直後のものと思われます。

またまた余談ですが、実際のライブでは”Time To Kill”を一旦終わってから
エディさんのバイオリン独奏があり、そのあとジャムセッション風に”Time To Kill”を
再び演って本編おしまい、という構成でありました。
更に余談。最終日だけは”Time To Kill”でなく、”Night After Night”が本編のエンディングの
位置に置かれています。
ウェットンさんもMCで
”Kon-ya no saego ... saigo no kyoku wa ’Night After Night’”と言われています。
ちゃんと言い直されているところが律儀であります。

今度こそ閑話休題。
多少の編集が施されている可能性は念頭に置きながら、順番に聴いていきましょう。

まず初日。
ボジオさんは実に丁寧に叩かれています。音数もやたら多い。
オフィシャルではCDタイム37秒にあたるフィルインも実に丁寧。
その後もパーカッシブなオカズも交えて実に細かく叩かれています。
音符が細かすぎて、ほんの若干キーボードと合っていない箇所がありますが
実にすばらしいドラミングであります。
ということで、この日は明らかにオフィシャルとは異なります。

2日め。
この日から、ちょっとメリハリの利いたパターンで叩かれるようになります。
かなりオフィシャル収録版に近いですが、
残念ながら途中でエディさんが突っ込みすぎている部分があります。

問題は最終日です。
いかんせん音が悪くて、迷うところが多かったのであります。
ほとんどオフィシャル収録版同様の演奏です。

ただ、オフィシャル盤CDタイム29秒あたりで叩いているものが明らかに違うように聴こえます。
(ブ○トではオフィシャルでは聴こえないハイハットの音色が聞こえます)
他にも、フィルイン部分でのスネアのアクセント
(東京公演ではほぼ全公演で聴くことができます)が
オフィシャルではいまいち強調されていないように聴こえる、など、
多少の疑問点はあるものの、他は全く同様に聴こえますので
これは最終日のテイクということになると思います。

(実は、次の曲を聴き比べた結果、最初に出した結論を変えています。)

この後、オフィシャルではすぐに”IN THE DEAD OF NIGHT”に続いていますが
実際はボジオさんのドラム独奏が挟まっています。
4分弱も叩きまくられています。最終日は4分20秒も。
ドラマーは体力ですね~

(その6) Time To Kill

2005年05月01日 21時48分24秒 | U.K.
テクニカルプログレ炸裂の名曲であります。
スタジオ盤では、ビルさんのリズムの甘さが指摘されるなど
必ずしも「通」受けのよろしくない曲ではありますが
特に3人UKのライブバージョンでは、ボジオ氏の力強いドラムに引っ張られ
時にはパンキッシュに攻めるドライブ感溢れる名演を聴くことができます。

基本的に、”Alaska”に続く組曲的構成で、ライブでも(日本公演までは)
2曲セットで演奏されていたようです。

さて、”Alaska”は東京2日め、という結論でしたが、この曲はどうでしょうか。
まず2日め、この日は曲の出だしがバラバラなのであります。

恐らく、この曲はカウントなしで、何かの合図
(イエスで言えば-ホントかウソか知りませんが-
『危機』でクリスさんが3歩下がるのが曲開始の合図だったみたいな)
で始まるようになっていたのが、
結果として、あまり機能していなかったように思われます。

というのも、初日の(比較的観客がおとなしい)ライブを聴くと
たいていの曲はボジオさんのカウントで始まっていますが
この曲は初日でもカウントが聞こえないのであります。

最終日も最初は足並みが揃っていません。

ただ、そんな小さなことは、その後炸裂する演奏でふっとんでしまうのですが。

この曲は、違いを見分ける要素には苦労せずに済みます。
ボジオさん、同じオカズは決して叩かない方であります。さすがザッパ門下生。

一応、曲の最初のインスト部分、ボーカル部分(のバッキング)、バイオリンソロ、と
各部を聴き比べてみましたが
オフィシャル盤は東京3公演とは全く一致せず、というのが結論であります。

だんだん結論が見えてきた、かな?

U.K. / Night After Night (その5) Alaska

2005年05月01日 00時01分43秒 | U.K.
イントロのぶっとい重低音が印象的な名曲であります。
寒々とした氷原の上に、時折現れるのはオーロラの響きでありましょうか。

さてさて、この曲はどうにもアドリブの要素がありません。
結局、曲の構成を地道に追うことにしました。

オフィシャルでは概ねこんな構成です。

0:06 ①「ぶいーん」低音開始
0:19 ②「ういーん」低くなるうねり
0:37 ③「きゃんきゃーん」メインテーマその1
0:53 ④「きゃんきゃーん」メインテーマその2
1:11 ⑤「じゃーんじゃーん」
1:35 ⑥「ぐわーん」銅鑼っぽいクラッシュ(写真ではドラは写ってないみたいですが)
1:42 ⑦「ぱーんぱーんぱーんぱーーん」その1
1:53 ⑧「ぱーんぱーんぱーんぱーーん」その2
2:10 ⑨「しゃーん」(波頭のようなうねり)
2:25 ⑩「へろへろへろ・・・」(Time To Killへ)

比較対照結果は下記の通りであります。

   2日め  初日  最終日
①  0:00  0:00  0:01
②  0:13  0:11  なし
③  0:31  0:33  0:38
④  0:48  0:49  0:57
⑤  1:06  1:07  1:16
⑥  1:30  なし  1:42
⑦  1:37  1:36  1:49
⑧  1:48  1:49  2:02
⑨  2:05  なし  2:22
⑩  2:23  2:25  2:36

ということで、曲の開始時間を補正すると、2日めの演奏が
ほぼオフシャル通りであることが分かります。

初日も似たようなタイムですが、⑥シンバルクラッシュがないのが痛い(?)
曲の最後の「うねらせ方」も明らかに違います。

最終日は、最初の低音部分ソロをかなり引っ張っていますね。
弾き方も、ちょっと勿体つけているような感じがします。

ということで、この曲は2日め、ということで。
⑩が明らかに違うのですが、これはまた次回にて。


ところで、重低音といえば、
ピンフロのコンサートでも恐ろしく太い音色が鳴り響いておりましたが
この曲も、是非とも生ライブで体験してみたいものですね。

(その4) As Long As You Want Me Here

2005年04月29日 20時44分37秒 | U.K.
またまた苦手な曲。(僕、本当にUKファンなのかしらん)
”Night After Night”とともに、日本ツアー用に書かれた新曲であります。
アジアンテイストなイントロで日本ウケを狙ったのかもしれませんが、
何かがちょっと違う気がします。

オフィシャル盤ではフェイドアウトして終わるのですが、
実際のライブでは、そのまま”Thirty Years”につながっております。
まるで長いイントロみたいな。

これといったソロもないし、印象的なフィルインもないので、どの公演かを見分けるには
イントロのドラムか、要所に入っているシンセ音くらいしか材料がありません。

これがよく分からん。

まず、初日はこの曲の初演にあたるだけあって、まだ完成しきっていない感じです。
2日めにして漸くかたちが出来上がりますが、イントロのドラムのパターンが
明らかに違います。

問題は最終日です。
曲が始まる前に「録音するからね~」と言う意味のMCがあります。
で、イントロのドラムもなんとなく同じっぽく聴こえます。
だけど、いかんせん録音が悪くて、全く同じとは特定できないのであります。

明らかに違うところとしては(以下、時間は全部オフィシャルCD)

2分5秒くらいの「へろへろへろへろへー」というシンセ音がブ○トでは聴こえない
2分10秒くらいの”I surely will appear”の”I”はブ○トでは声が裏返っていない
4分くらいから聴こえはじめる「ういーん」というシンセ音がブ○トでは聴こえない

ということで、「原型を留めないくらい激しくお化粧している」か
「まったく違う日」かのいずれか、であります。

ちなみに、”Kimi Tachi Saiko Dayo”は最終日のMCから録られているものと思われます。

次の曲がまた難関。

(その3) Nothing To Lose

2005年04月29日 18時41分27秒 | U.K.
冒頭のMC「Kombanwa」は恐らく最終日のものと思われます。

シングルカットもされたこの曲は、ポップな3人UKを代表する名曲です。
ライブではソロの前でバイオリンに持ち替えないといけないので、
ソロの前後にリズム隊ソロがあるのですが、普通にリズムを刻んでいるだけにもかかわらず
とても印象的な部分です。
バイオリンソロまで力強く引っ張っていってくれます。
オフィシャルには収録されていませんが、”The Only Thing She Needs”でも同様の
リズム隊ソロがあって、こちらもバイオリンソロへの見事な導入になっていると思います。

さてさて、オフィシャルでは曲の最初は「ぎゅわーん」とグリッサンドっぽく始まるのですが
初日と最終日は普通に「じゃーん」と始まっていて、「ぎゅわーん」は2日めだけです。

でも、結果的に2日めの演奏はオフィシャル収録版とは全然違うのであります。
初日と最終日も念のため聴いてみましたが、やっぱり違います。
「お化粧」というレベルではありません。

中間部のバイオリンソロ手拍子部分は絶対日本公演からだと思ってたのですが・・・

地方公演(大阪と名古屋の方、ごめんなさい)からも入っているのでしょうか。

U.K. / Night After Night (その2) Rendezvous 6:02

2005年04月29日 17時01分01秒 | U.K.
「その2」にして難関であります。
少し甘すぎて普段はあまり聴かない曲であります。
ほとんどアドリブの余地なし、ながらもオフィシャルCDで2分18秒ころから
始まるソロは、やはり日によって微妙に違います。

今回は比較的簡単でした。
これは東京2日めと同じであります。

ただし、オフィシャルで1分40秒過ぎの”No, just a trick of light”のあとに入っている
ベースのオカズ(と呼んだらいいのかな)がブ○トでは聴こえません。
多分、この部分はあとからお化粧されたのだと思います。

初日も、やってることはほとんど同じです。
ちょっとタイミングとかオカズとかが微妙に違うだけ。

最終日は、なぜかピアノの音数が少なめ。代わりに、ベースがぶりぶり聴こえてきます。

実際のライブではコンサート中盤に演奏されたこの曲、
恐らく、息抜き的な位置づけもあったのではないでしょうか。

U.K. / Night After Night(その1) Night After Night

2005年04月25日 23時06分12秒 | U.K.
まず、検証(というほど緻密にやるつもりもないのですが)に当たって
1つ仮定を置いておきたいと思います。

仮定:曲中の編集は基本的にやっていない(ミスタッチ部分の差し替え=「お化粧」は除く)

理由:面倒くさいから(検証が^^;)

ということで、少しでも違うメロディーを弾いてたりすると「別の日」とみなすことにします。

さて、1曲めは”Night After Night”。
日本公演ではアンコールに演奏された曲が、ライブ盤では冒頭に配されています。
ラストの”Caesar's Palace Blues”は実際の曲順と同じくラストに置かれていますので
このライブ盤は、アンコール2曲の間に本編が挟まっている、という構成になっているわけです。

特に3人になってからのU.K.は「ポップ志向」と言われており、
ライブでもアドリブの要素は少ないように思われがちです。
現に、セットリストは基本的に毎日同じなわけですが
このメンバーを舐めてはいけません。

毎日違うソロを弾いています。

要するに「ソロ」を聴いて、同じ日のものかそうでないかを判別できるわけであります。
この曲では、CDで3分40秒くらいのところからキーボードソロが始まります。
で、聴き比べの結果・・・

東京3公演中、オフィシャル盤と同じソロはありませんでした。

初日は(この曲の初演にあたる日ですね)まだコード弾きに毛の生えたようなソロ
ベースやドラムにかなり助けられているような感じです。

2日めになると、メロディーらしきものが結構入ってきます。
この日が一番オフィシャル盤に似てるかもしれません。
ただ、ソロ冒頭で少し迷ったような感じを受けます。

最終日に至っては、普通にメロディーのあるソロを弾いています。
でも、オフィシャル盤のものとは明らかに違います。
全体的に演奏が突っ込み気味で、ウエットンさんの声も、最終日アンコールとあっては
ガラガラに近くなっています。十分聴ける声ではありますが。

そうそう、先ほども申し上げましたように、この曲はアンコールでして
初日といえどもウエットンさんの声は嗄れ気味なのであります。
オフィシャルの、あの包容力のありそうな声をアンコールまで取っておくのは
そうとう難しいのではないでしょうか。

「仮定」が違っている可能性も十分ありますので
今回は念のため、他の箇所も聞いてみたのですが、ドラムのオカズが違っていたりして
同一の公演と特定できるものはありませんでした。

1曲めから早速、検証不成立となってしまいました。
さてさて、この企画は続くのでありましょうか?