ばいの西新宿トホヽ日記Pt.5

プログレとクラシックと
オーディナリーライフの融合を目指しています

IL PAESE DEI BALOCCHI / IL PAESE DEI BALOCCHI

2004年10月31日 23時49分51秒 | 欧州プログレ
この作品を語るときには冷静でいられません。
イタリアものの中では最も思い入れがあって、
なおかつ最も好きな作品なのであります。
それがリマスター&紙ジャケ化とは。
「日本でのリマスター」というのに多少不安を覚えつつも
それでも、これを買わずにいられましょうか。

この作品の魅力は「強引な展開」につきます。
曲の流れを無視するかのように次々と繰り出される音の洪水、と思えば
打って変わって心の奥底を抉るような静的なパートが繰り返され
最後はお約束の派手なパイプオルガンでフィナーレ、と
なんとも堪えられない充実した作品となっております。
近い作風を持つ作品としてはRDMの”Contaminazione”がありまして
両方とも甲乙つけがたい名作ではありますが
「コンタミ」がどちらかといえば叙情性に訴えかけるのに対して
こちらは「ごった煮」的な魅力で勝負しているといえましょうか。
それも決して押し付けがましくなくて、
こちらの想像力に働きかけてくるような感じがします。
原題の直訳ではない「子供達の国」との邦題も
イメージの増幅に一役買ってくれていると思います。

で、今回のリマスター&紙ジャケなんですが
音の方は良い仕事をされていると思います。
元々録音が良い方ではなく、またマスターの状態も良くないようですが、
そうした制約条件の中でも、原作品の良さが十分引き出されているのではないでしょうか。

ちょっと気になったのは紙ジャケの方です。
コーティングされているのですが、キングの日本盤LP(持ってないのですが)は
もう少しザラザラした触感があって、なおかつ「変な匂い」がした覚えがあるのですが。

過去ログも引っ越し&ジャケ写アップ

2004年10月30日 17時36分43秒 | Weblog
ここに引っ越してくる前の「さるさる日記」連載分の過去ログを移しました。
(若干字句、構成を変更しているところはあります)

あと、ゲさんのリクエストにお応えしてジャケ写をアップしました。
携帯カメラなので画質がショボイのはご容赦くださいませ。

NAPALM DEATH / The Peel Sessions

2004年10月29日 22時10分56秒 | ハードコアパンク
会社の英語教師が浮かない顔をしているので
「どしたん?」と聞いたら
「知ってるか?John Peelが死んだんだ」
「知ってるで。有名なDJやったらしいな」
「その通り!
 毎週末の夕方6時からは彼の番組が始まるのでラジオの前にかじりついていたもんだ。
 翌週の学校では当然その番組の話題で持ちきり。
 でも悲しいことに、番組で紹介されたレコードを買いに行っても時代の最先端を行き過ぎていて
 街の普通のレコード屋にはなかなか置いてなかったもんだ。
 (後にVirgin Recordsが出来てやっと輸入盤が買えるようになったたしい)
 YESやGENESISやFRANK ZAPPAなんかは彼の番組で紹介されてからメジャーになっていったのさ。
 デビューしてないバンドのデモテープをかけることもあったな。
 『このバンドはなかなかいい。レコード会社は彼らと契約するべきだ』なんて言ったりして。
 Caravanなんかはそうしてデビューしたと思うよ。」
 (という会話を私の理解できる幼稚な英語で行ったわけで)

「ホンマかいな」という気もしますが、
何せ「俺は1970年1月にRoyal Albert HallでZEPを見た」と豪語する
時代の生き証人の言うことだけに一概に法螺話と切り捨てられないところもあるわけで。

で、本日は追悼特集。とはいってもこれしか持ってないもんで。
1曲が短いので3曲ごとにトラックが切ってあります。全部で8トラック×3曲=24曲収録。
これで全20分少々。さすが世界最高速(当時)のハードコアパンク。
LPではB面だった”Multi National Corporations”は彼らの代表曲。とっても速くて最高。
日本最高速(当時)のS.O.B.のカバーも収録。これもオリジナルより速くて大変よろしい。
難点はVocalも速すぎて「あややや」とか「わややや」としか聞こえないところでしょうか。

U.K. / PHILADELPHIA 1978 PRE-FM MASTER

2004年10月28日 22時56分10秒 | U.K.
夕方になって飲み会中止が明らかに。
口では「なんや」と言いつつ心の中で「これは『神の啓示』に違いない」と確信。
で、仕事もほどほどに西新宿へ直行、本日発売のブ○トをGet。
(ゲさんご愛聴のハラキリ1番もあったので中古で購入しました。)

4人UKでは一瞬オフィシャル化された”PARADISE LOST”(NDAL PQS 2001)が有名です。
1978年ボストンでの収録、ラジオ音源で勿論ステレオサウンドボード。
私が持っているのはシールが貼られていないコピー盤ですが
音は十分に良いです。
ところが、肝心の演奏内容がいただけません。行儀良くしすぎでGroove感が全く失われています。
後に2ndに収録される”The Only Thing She Needs”や”Carrying No Cross”
(”Carry The Cross”と誤表記されています)などはデモバージョンに毛の生えたかのような演奏。
よく、プロ野球の解説で「球を置きにいってますね」などと言っていますが、この日のビルさんは
「スティックを置きにいってる」ようで、かなり調子が悪いようです。
アランさんも周りのメンバーどこ吹く風、のお仕事風演奏で、よく聴くとまじめにやってる
エディさんとジョンさんが全く浮かばれていません。
このブ○トをオフィシャル化した”Concert Classics 4”が廃盤になっているのが
アーティスト側の意向であるなら、それは十分に納得できます。
貴重な音源であることは確かですが、これだけを持って4人UKのライブを評価するのは
余りにも可哀想に思います。

さて、本日のCDは1978年8月8日フィラデルフィアでの実況録音盤。(Sirene-048)
題名の通りラジオ音源なのでしょうか。ステレオサウンドボードで音質は抜群です。
演奏の方もこの日は素晴らしく、ボストンと同じバンドとはとても思えません。
”The Only~”や”Carrying~”も2nd収録版に対してオルタナティブバジョンとして通用し得る
聴き応えのある演奏となっています。
ビルさんもかなり好調。最初はまだ眠そうなところもありますが、自分の曲
”Forever Until Sunday”からは完全にお目覚めになってしまわれ、まるで別人のように
「攻めのドラミング」を展開していきます。
アランさんのギターの切れ味も冴え渡っています。ボストンではエディさんの足を
さんざん引っ張ってましたが、この日は逆に自分が先頭に立って回りを引っ張っている場面も多々。
これぞUKマジック。”Paradise~”よりもこの日をオフィシャル化すべきではないでしょうか。

ちなみにボーナストラックは”Parisian Rendezvouz”にも収録されていたシングルAB面です。

EL&P / THE MANTICORE VAULTS VOL TWO

2004年10月27日 23時09分39秒 | EL&P
これはいわゆるオフィシャルトホホブートであります。
名盤揃いだったVOL ONEに比べてこちらは実に厳しい迷盤揃い。

4つの音源が収められています。
全部1曲目(「ホウダウン」「ピーターガン」)がカットイン。これだけでも萎えてしまいます。

①72年11月26日ハマースミスオデオン
『トリロジー』ツアーですね。モノラルオーディエンスで音質はいまいち。
”Endless Enigma”や”At The Sign Of The Swinging Cymbal”みたいな珍しい曲が入っているので
もう少し音質がよければ、という感じ。

②74年3月26日Wichita
ステレオオーディエンスでまあまあの音質。でも「悪の経典」冒頭で突然音質が激しく劣化。
あとで元に戻るだけに惜しい。
また、「第一印象」と「第二印象」のトラック境目がおかしい。(続けて聞く分には支障ありませんが)
”Benny The Bouncer”収録。

③74年7月26日バッファロー
非常に臨場感のあるステレオオーディエンスだが、テープがかなり劣化している。
「第二印象」がカットインなのも減点対象。
曲も「展覧会の絵」を除けば『レディース&ジェントルマン』収録曲ばかりで新鮮味に欠ける。

④77年11月30日NEW HAVEN
これだけステレオサウンドボード。『ワークス』ツアー。概ね音質は良いものの曲の魅力に欠ける。
オーディエンスノイズがほとんど聞こえないためライブ感にも欠ける。
「タルカス」は途中端折っているが「アクアタルカス」が異様に長い。
「ラッキーマン」だけ音が悪い。「第一印象」はパート2のみ。
ただし、演奏のテンションは非常に高いように思います。「ワークスライブ」より良いかも。

これで何でVOL ONEより高いんでしょうか。

明日はまた飲み会予定。しまった。

ARIEL / GOLD COLLECTION 2

2004年10月24日 23時57分46秒 | 各国のYESを訪ねて
今日はカミさんがお出かけの日のため家でお留守番。
まあ先週は2日も(ライブで)家を空けましたので…

さて、本日のCDですがジャケのどこにも英語によるグループ名&表題はありません。
が、ロシア語でも訳分かりませんので
かつて西新宿の某お店のHPで見たグループ名&英題にしておきます。
本当は”АРИЭЛЬ”の”ЗОЛОТАЯ КОЛЛЕКЦИЯ 2”であります。
4枚組みボックスセットのバラ売りもんだそうで。

これは「ロシア(というか旧ソ連)のイエス」だそうです。
Vocalは普通の男声のロシア語の歌。コーラスはきれい。
19曲も入っているので1曲1曲は短いです。一番長い曲で7分少々。
クラシカルテイストな複雑な曲をコーラスも交えて軽快に演奏しているところは
イエス的、といえるかもしれません。
ただ、結論としてはイエスとはあんまり似ていないように思います。
Vocalの感じからすると「ロシアのGG」の方が近いかも。楽器の持ち替えはしてなさそうですが。

内ジャケは演奏シーンの写真ですが
ドラム除いて全員赤シャツに黒ズボンでイケてます。
背後のペルシャ絨毯みたいな模様の垂れ幕も雰囲気十分。

School of Rock (DVD)

2004年10月23日 23時47分46秒 | 映画・ビデオ
レンタル半額なのをいいことに借りてきました。

主演のジャックブラックさんはプログレ系とは縁遠い人のように思うのですが
そんな彼が「こわれもの」や「2112」を絶賛するシーンを見ると
とても嬉しくなりますね。
ジャンル関係なく、いいものはいい、ということなんでしょう。

基本的にはコメディーなんですが、感動的なシーンも随所にあります。
それもドラマ性、というよりライブで体験する感動に非常に近い種類のものです。
所々で涙腺が弱くなってしまうのは年のせいなのでしょうか。

あと、このDVD、おまけがいっぱいですね。
一泊二日で全部見るのは、ちょっとつらいかも。

ATMOSPHERA / Lady of Shalott

2004年10月21日 12時34分56秒 | 各国のYESを訪ねて
本日はオフィシャル盤であります。
人呼んで「イスラエルのイエス」。まあいろんなところにいるもんです。

表題曲のLady of Shalott、Cockoo、Tomorrowのメイン3曲をライブやアレンジ違いなど
複数バージョン収録しています。「未完」て言わなければ分からないのに。
VCD(PAL)で当時('78)のTVライブも見ることができます。
VCDで見る限り当時10代と思えないくらい上手いです。
特にドラムの人。リズムが細かい。キーボードも弾けちゃう。この人が中心人物かな。

曲の印象はインスト部分はFinch、Voが入るとスターキャッスルてな感じで
YESとは当たらずとも遠からず。でも好きなことは分かります。

あ、そうそう。これ、輸入盤なのに帯がついています。めずらしい。