今週開幕するJ3。これまでどんなに成績が悪くても降格がなくて、良い意味でチーム作りがしやすいリーグになっていましたが、今年からはそうは言ってられません。成績が悪ければJFLへと降格となり、そこから再びJの舞台に戻ることは限りなく難しくなってしまいます。
例年以上にピリピリしそうなJ3のチームをざっくり紹介していきます。
◆ヴァンラーレ八戸
Jリーグに参戦してからはこれといった成績を残せていなかったが、昇格請負人との呼び声高い石崎監督を招き入れ、もしかして昇格を狙ってんのか!?という決意を感じる。昨季終盤は成績は良かっただけに、可能性としては一概にゼロとは言えないのではないか。
石崎監督の申し子ともいえる姫野も加入し、戦術の浸透にそんなに時間はかからないだろう。
◆いわてグルージャ盛岡
1年でJ3降格となってしまったが、解説者としての仕事がメインだった松原氏を招聘。丹野、田代、ドウグラスオリベイラとセンターラインの補強は充実していて、J2にカムバックする戦力は整っている。
ちなみに今季から強化部長となっている神野さんは元トリニータで、初代J2得点王の人である。
◆福島ユナイテッドFC
いわきFCに先を越された形になってしまったが、福島は福島で地域密着できているし、昨季序盤の勢いを継続できればJ2も見えてくる。
ベテランも多いけど、堤や柴、長野といった高卒組が出場機会を得られているのも見ていて面白い。育成面でも機能を果たしている。
◆Y.S.C.C.横浜
INAC神戸の監督であった星川氏が昨年に引き続いて指揮を取る。シーズン頭から指揮をとるということで真価が問われるシーズンとなりそう。
ベテランながら違いを作れる松井大輔や、今季から兄と同じ背番号を背負う脇坂がいたりと何気に注目する点は多い。
◆SC相模原
選手が大幅に入れ替わり、ちょっとだけファンが気の毒に感じてしまう。でもこれだけリセットされると戸田監督の色に染めやすくなり、ハマれば一気に上位も考えられる。
最下位からのリスタートなので思い切ったチーム作りをしてほしいけど、降格枠がある今年はそうは言ってられない。3年目で古参となってしまうが、安藤と竹重がうまく引っ張ってもらいたい。
◆松本山雅FC
雪辱を果たすべく霜田監督を招聘し、さらに渡邉千真を獲得し得点力アップに期待がかかる。
沢山のサポーターでJ3が盛り上がるのもそれはそれで責務を果たしてるけど、やはりこれだけのサポーターがいるチームは上のカテゴリーで経済を回してもらわないと困る。
◆AC長野パルセイロ
良くも悪くもシュタルフ監督が目立っている印象だが、成績としては可もなく不可もなく。そんな中途半端な立ち位置から今年は脱却したいものだ。
宮阪の強烈なフリーキックは衰え知らず。まだまだ89年組期待の星として輝いてもらいたい。
◆カターレ富山
地元出身の小田切監督がシーズン頭から指揮をとり、J3の中ではトップクラスともいえる選手層のチームをどこまで上げていけるか注目したい。
吉平が得点王争いをするくらいになれば優勝も見えてくるはず。
◆アスルクラロ沼津
ずっと地味だった印象の強いチームに、個性の塊ともいえるゴン中山が監督に就任。サッカーに関しては真面目で熱く、その気持ちが選手たちに伝われば地味から一気に脱却できる。
熱さといえば染矢もそうだ。熱くなるのは良いがラフプレーはほどほどに。
◆FC岐阜
代表コーチを務めていた上野氏は初の監督業となる。森保監督の横で学んだ経験を具現化できれば昇格最有力となる。
多くのベテランが退団し、加入は若手が多い。心配なのは経験値だが、宇賀神や柏木あたりがうまいことやってくれるだろう。
◆FC大阪
清本が今季絶望レベルの怪我をしてしまい、慌てて注目ポイントを探し出しているところ。とりあえず花園でプレーできるのはすごい憧れ。ラグビーではないけどなんだか聖地っぽい感じ。
背番号50の村木が出場すれば、伊東(沼津)が更新し続けているJ3最年長出場記録を塗り替えることになる。果たして出番はあるのか。
◆奈良クラブ
奈良県初のJクラブ。JFLを優勝した実力がどれほどのものか、これまでの宮崎やいわきの躍進を見れば信頼度は確かなものがある。
果たしていわきに次ぐ、2年連続のJFL上がりのクラブが昇格となるだろうか。奇抜なユニフォームのイメージがあるが、今シーズンのユニフォームは普通にカッコイイだけで面白味はない。
◆ガイナーレ鳥取
田中恵太のYouTubeチャンネルを登録しているだけあって、J3クラブの中では一番詳しくなっている。田村ですぅ、が面白いよね。
戦力は整っているほうだと思っているけど、熊本に移籍した石川大地の穴は大きそうだよな・・・。
◆カマタマーレ讃岐
ヴェルディなどで活躍した米山監督を招聘し、J3降格後ずっと下位に沈み続けているチームを託すこととなった。本人からすれば降格があるときに責任を負いたくないという気持ちはあるかもしれないが、これまでの経験を出してもらいたい。
おそらく竹内彬強化部長が声をかけたであろう新戦力が、期待通りの活躍を見せてくれるだろうか。
◆愛媛FC
J3残留の煽りを受ける形で、多くのベテランと主力選手が退団となった。その中で加入選手の目玉ともいえるのが大宮から来た菊地俊介となるが、全治8か月の怪我をしてしまった。早速苦しくなってしまうが、森脇を中心として戦い抜くしかない。
松田力のところにボールが集まって来れば、きっと勝ち星は掴みとれるはず。
◆FC今治
安藤智哉の抜けた穴は二見や櫻内らが埋めることになるだろう。経験でカバーできるか。
セランテスが加入し、守備の面では期待が持てるだろう。それでも、修行がポジションを掴んでくれるのを密かに楽しみにしている。
◆ギラヴァンツ北九州
トリニータから始まり、様々なクラブの監督を歴任してきた田坂監督を招聘した。九州のクラブは必ず昇格させてあげれるというジンクスを作れるかどうか。
戦力面では佐藤亮や河野など大事に育ててきた選手が移籍したのは痛いが、2012年に田坂監督のもとでプレーした夛田が活躍できれば戦力面で心配になることは無いだろう。久しく行けてないミクスタ。大型連休時にホーム開催が無かったので今年も厳しいか・・・。
◆テゲバジャーロ宮崎
実績豊富の松田監督がどれだけ底上げできるか注目。山崎や石津といった経験豊富な選手や、南野や杉浦といった期待の若手も補強でき、昇格するにはこの上ない条件が揃っている。
Jリーグ参入して3年目となる今年。宮崎が昇格できれば九州全クラブがJ2経験者となれる。よりいっそう九州が盛り上がれるきっかけとなる。
◆鹿児島ユナイテッドFC
かつての得点王である藤本が満を持して鹿児島に戻ってきた。ここで昇格に導ければ真の勇者となれる。俺と12日違いの同い年。ベテランならまだしも、おじさん呼ばわりするヤツは俺が許さない。
勝ち点1に泣いた昨季のリベンジを誓う。主力もしっかりと残せたし、再びJ2に挑む態勢は整った。
◆FC琉球
最大のサプライズ補強と言える金崎がどこまでやれるか。サッカーに対して真面目で負けず嫌いなのは、色々思うところはあるかもしれないが味方としては頼もしく思えるはず。琉球サポーターのハートを掴みとってもらいたい。
倉貫監督は現役時代は渋いプレーで評価されていたが、監督としては手堅く行くのか大胆にいくのか注目したい。
そして順位予想はこちら。コメントに反して低順位になっているチームもありますがご了承ください。
こうして見るとJ3もチームが増えたなと思える。J2ライセンスチームが増えたら昇格プレーオフをやってもいいんじゃないかと思えてくる。まったりとしたJ3の雰囲気は個人的に好きだけど、当該サポからすればそうは言ってられないだろうからね。
じゃこの辺で
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