やかんの怒り

今朝起きて、いつものようにコーヒーを入れようと思いました。

我が家にはポットがありません。

私はお茶が嫌いなので、ポットがあってもほとんど使わないのです。

コーヒーを入れるぶんだけの水をやかんに入れ、点火　

いつもはお湯が沸くまでの間に、カップやドリップコーヒーの準備をするのですが、今日は順番が狂って、準備は既に全て終わっていました。

台所で待っているのも寒かったので、何気なく部屋の方へ・・・

で、寒かったからなのか、無意識のうちに部屋の扉を閉めてしまったのです。

 

唐突ですが、私はニワトリ女です。　３歩あるくと忘れちゃう

数秒後には、やかんを火にかけたことなど、すっかり忘れていました。

 

今日のブログには何を書こうかな～などと考えている時、息子達の様子がおかしいことに気がつきました。

耳をピーンと立てて首を伸ばし、落ち着かない様子でキョロキョロしています。

 

どうした 　もしかして　巨大地震でも来るのかっ

 

と、ビビッてしばし無意味にオロオロした後、

「写真だ、写真！」　と、この息子達の様子をカメラに収めようと携帯を準備。

 

息子達は、部屋の扉の方をじっと見ている・・・

その頃になって、ようやく私の耳にも不吉な音が・・・

 

 

ぱしっ　ぱしっ　ぱしっ　ぱしっ　ぱしっ　ぱしっ

 

 

　ん・・・？

　この音は・・・？　・・・・・・。

 

やかんっっっっ

 

 

携帯を放り出し、台所に続く扉を開けました。

すると、ガステーブルに置かれたやかんが、ぱしぱしと音を立てていました。

そしてやかんの胴体の下３分の１が、真っ赤になっていたのです。

鍛冶屋さんが鉄を打っている時のように、やかんが真っ赤になっていました。

 

ば、爆発するっ

 

火を止めに行こうと思うのですが、怖くて近づけません。

私はクッションでとりあえず顔を隠し、おそるおそるやかんに近づきました。

スイッチに手を伸ばすと、やかんに近づいただけで、空気が熱い

 

うわーー　怖いっ　怖いっっ　

 

思い切って手を伸ばし、火を止めました。

すかさず後ろに飛び退いて、クッションで頭をガード

そのまま数分が経過。

やかんは静かになっていました。　

でも、ちゃんと冷めるまでそっとしておこう！と思い、コーヒーは諦めました。

 

そして先程、もう大丈夫だろうと思い、やかんの様子を見に行きました。

やかんは黒く煤けていました。

不思議なことに、真っ赤になっていた下３分の１の部分は黒くなっていません。

やかんの中は変な臭いがしました。

やかんの写真を撮っていたらシャアが寄ってきたので、手だけ特別参加させてみました

 

もう少し気がつくのが遅かったら・・・と思うと、ゾッとします。

でも、真っ赤なやかんの写真、危険を察知した息子達の写真、撮っとけば良かったな～なんて、暢気なことを思ったりもする母でした。