雑草といえば、ワラワラ生えてきて邪魔だったり農家の方々にとっては害となったり駆除されることが多いため、あまり注視することは無いと思います。
今回はそんな雑草にスポットを当てて、一度は見たことのある種が一体どういう名前なのか? どういう特徴なのかをご紹介しましょう!
これ、なーんだ?
なんだか稲っぽいですよね?
これはイヌムギというイネ科の植物です。ムギと付いているから食べられるのかと思いきや、食べることは出来ずそういった場合大体の植物はイヌというものが付けられます。
イヌが付いていると、似てはいるが役には立たないものとされています。
日当たりの良い道端にならどこにでも生えるたくましい雑草のため、「あ、見たことある」っていう人は結構いると思います。
上の写真は葉だけですが、これが日を重ねるとムギっぽい笹かまぼこ型の穂が出来ます。
まあこの穂が落ちて種子が芽吹き、ワラワラと増えるのでのん気に穂を眺めていると、雑草だらけになってしまうのですが……。
では次
これ、なーんだ?
これも多分よく見たことのある雑草だと思います。
これは、ホトケノザと言います。
名前の通り、葉が仏様が座る場所の様に囲み、そこから花が咲くためこの名前になったんですね。
意外とこの花がちょこんと咲いて綺麗なため雑草にするには惜しい種とも言われています。
実はシソ科の植物であり、春の七草の中にもホトケノザというものがあるためこれも食べられるのかと思ってしまいますが、残念これは食べることは出来ませんし、七草のホトケノザとは全く別の種なのです。ちなみに、春の七草にあるホトケノザは正式名称があり「コオニタビラコ」と言います。こちらはシソ科ではなくキク科です。植物は複雑ですね。
綺麗な花を咲かせますが、普通の花びらとは違い咲き始めは鳥のくちばしの様な形になっています。そこから蜜を吸おうとやって来たハチなどが乗ることによって、重さで花が開くという大変不思議な生態をしています。
いかがでしたしょうか? 雑草も調べると意外と面白いことがたくさん分かります。
同定(何の植物なのか当てる事)するのも今ならネットや植物図鑑で簡単に分かるので、ご自宅の庭などで雑草を見つけた時は調べてみるのも楽しいですよ!
しかも、何科なのかどういった生態なのかわかると駆除もやりやすくなります。敵を知れば何とやらですね。
ではでは、また別の植物や動物の時にお会いしましょう。
事務員O