何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

20170115 イルカ45周年 イルカのミュージックハーモニー25周年記念 青春のなごり雪コンサート@東京国際フォーラム

2017年01月27日 02時54分41秒 | 音楽
後ろ髪を引かれながらビックサイトを後にして、向かったのは東京国際フォーラム。
イルカさんといえば、オーバーオールにおかっぱ頭。ご自身の描かれるノエルちゃんそのものですが、
デビュー45周年。そしてパーソナリティーを務める『ミュージックハーモニー』が25周年。
小田さんがゲストという事でこのイベントを知りました。

『ミュージックハーモニー』のテーマにのって登場したイルカさん。
サブタイトルが『青春のなごり雪』。最初に伊勢正三さんとおいちゃんと3人で『なごり雪』
イルカさん的には「この日の仕事の8割?が終わった」と歌い終わった後に云ってました(笑)
この日の他のゲストを50音順に呼び込む。太田裕美さん、小田さん、松山千春さん。
小椋佳さんは走って会場に向かってるとのこと(笑)
千春さんは相変わらずマイペース。「小田!また染めて来たのか」小田さんは何も言い返さず笑ってるけど、
イルカさんが「チー様はマジックで書いちゃえば?」こんな事を千春さんに云えるのは流石。
「後で時間あげるから」とか何とか、まだまだ話足りない千春さんをやんわりと制止して、
伊勢さんを残し一旦他のゲストは退場して、二人だけのコーナーへ。

ソロデビュー曲『あの頃の僕は』を書いてくれたのも伊勢さん。
そういえば去年の11月の小室さんの「新音楽夜話」の公録で「旦那さんは自分をプロデュースしたかったのだと思う」というお話をされていた。
きっと伊勢さんの作る唄がイルカさんに合うと思ったのかな。そんな旦那さんが亡くなられて10年だそう。
イルカさんが唄う「僕」は何処か中性的で、だから性別を問わずに受け入れられた。
(ちなみに伊勢さんはこの日のホスト役も務めて、イルカさんと一緒に他のゲストと演奏していました。)

次のゲストは太田裕美さん。ロングスカートが可愛い。桜井さんと生年月日が同じだとは(笑)
伊勢さんが作った『君と歩いた青春』この唄も知らないうちに覚えてたな。
年代とかは全然覚えていないけど、ラジオが大好きだった頃。この日はそんな唄が沢山聴けた。
裕美さんは、昔、NHKの番組収録後にみんなが出口に向かう中、ひとり踵を返し「食堂でご飯食べて帰るから」と。
旦那様と息子さん(冬馬君)と3人で歩く後姿がとっても幸せそうだったのを覚えているそうです。
今や冬馬君のお子さんが本日センター試験だそうで…時の流れをまた感じました。
勿論『木綿のハンカチーフ』も。イルカさんは太田裕美さんのフリフリが羨ましそうだった(笑)

20分の休憩を挟んで、この日の場内放送を務めているくり万太郎さんが登場。
『ミュージックハーモニー』の前番組を務めていて、イルカさんも生放送の際にはお邪魔するとか。
この日のグッズを紹介。クリアファイルは売切れになってて、慌ててひっこめる(笑)

そしてはるばる北海道から駆け付けた松山千春登場。『大空と大地の中で』
悔しいけど(笑)やっぱりいい声。上手いです。
「飛行機飛ばなかったら行く必要もない」とか「年齢層が高い」とか云いたい放題だけど、
イルカさんにお土産を沢山持って来たそうで、なんだかんだ云っても可愛いがられているのかな(本日最年少)。
彼のリクエストで『あの歌はもう歌わないのですか』と『海岸通り』を。
イルカさんは伊勢さんと千春さんの声が似てるとしきりに話していました。伊勢さんはさらっと「見た目は全然違うけどね」と。

そして無事にフォーラムに到着された小椋佳さん。息切れもなく(笑)『愛燦燦』贅沢過ぎるひと時。
そんな佳さんを挟むイルカさんと太田裕美さん。両手に花。「ドライフラワーですけど」という裕美さんの言葉を否定しない佳さん。
ホント人は見た眼で判断出来ない…。
『さらば青春』中学時代、音楽の時間に唄っていた事を思い出す。
小椋佳さんはその後またすぐに移動されたようです。この日最年長なのにアクティヴだわ。

そしてそして、いよいよ小田さんが登場。会場が色めき立つのは仕方ない。『ミュージックハーモニー』は、ゴルフに行く時によく聴いてるそうです。
小田さんとイルカさんの繋がりって、昔事務所が同じだった(杉田二郎さんの事務所)事と、プロデュースをやった事位だと思っていましたが、
オフコースのコンサートにゲストでイルカさんが来たり、イルカさんが困っている時に小田さんが助けてくれたこともあったり、
もっともっと深い繋がりがあった事を知りました。
プロデュースした『Follow Me』大好きでした。改めて調べたら1981年リリースで、当時自分がその事を知っていた事に逆に驚いた。それもラジオのお陰。
そして、それを二人が一緒に唄う姿を観られる倖せ。
「イルカの女性としての部分を出したかった」みたいな話も当時聞いた。
「それがよかったかどうかは分かりませんが…」というのは今現在の小田さんの言葉。
イルカさんも「よかったんです!」と。でも「不倫の一つや二つしなきゃ駄目だな」って云われたそうで、「でもねぇ…相手いないしねぇ」
2曲目は『サラダの国から来た娘』ちなみにこの日の選曲はイルカさんからの依頼で小田さん(他のゲストもそうだったんだろうか)。
年末になって急遽変更の連絡があって、イルカさんが大変だったというのが『言葉にできない』。
最初の予定は『僕の贈り物』。「イルカの曲に近いかなと思って」と、「あなたに逢えて本当に良かった」という意味も込められて。
『Follow Me』でも思ったのですが、イルカさんって音域が広い。ホンワカとしたイメージばかりが強いけれど、伝える力も強いんだなと改めて感じました。

最後のゲストはおいちゃん。「小田さんがイルカさんに不倫を勧めるとはね…不倫と云えば」と『夢一夜』を。
これってそういう唄だったのかと改めて歌詞に聴き入る。私はてっきり若い女子が好きな人に誘われて、嬉しいけど、
一所懸命背伸びしようとして戸惑う唄だと思っていました。リアルタイムで聴いていた頃はよく分からなかったけど、今聴くと凄く切なくなります。
この日のおいちゃんは何だかMCもおとなしめでした。

最後はイルカさんのソロステージ。白いフリフリミニのワンピースで登場して「家ではこういう服を着せて貰えなかったから、これから着ます」と。
4KでのTV収録は裕美さんと『いやぁねぇ~』って話してましたが、それにもめげる事無く(笑)小さくて可愛いお姉さんだと思っていたけど、
年を重ねられて感じる器の大きさに何だか安心しちゃいます。
そんなイルカさんの原点ともいえる『いつか冷たい雨が』自分がこの唄を知ったのはいつだっただろうか。
初めての一人暮らしの引越の時に、学生時代に自分が好きだった唄をノートやリーフレットに書いたものが出て来ました。
その中にこの唄も。胸が締め付けられるようなリアルな歌詞。人間も生き物の中の一種に過ぎない・・・あの頃も今も変わらない想い。

最後は出演者全員(小椋佳さんは次のお仕事へ向かわれましたが)登場。みんなで唄うのは『まあるいいのち』。
編曲が小田さんだったと初めて知りました。『新音楽夜話』での大合唱を聴いて、小室さんが「こんなに親戚はいないだろう」と仰ったように、
みんなの中にいつの間にか浸透している唄。小田さんのピアノで聴けるなんて嬉し過ぎる☆

大ラスは「ひとりで唄って来い」と言われてステージにたった一人で戻って来たイルカさん。
あの時フォーラムにいた人達、一人ひとりの『なごり雪』が歌声に、空気になって流れていたと思う。
最初にその唄を世に送り出した人達が、今も現役で活躍し続けている事が何より嬉しい。
そして、どんなに時が流れても、その唄を受け止めた人達が大切に唄い続ければ、目には見えなくても唄は生き続ける。
ずっと生きて続けて欲しい唄ばかりを聴くことが出来た、あっという間の4時間だった。


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